これから新たに神棚を作る、もしくは、今までの神棚の神様にお帰りいただいて、違う神様をお迎えしたい、という時は、神社におふだを買いに行きます。
この「おふだを買いに行く」というのは、単に買い物に行くわけではなく、「自宅に鎮座してもらう神様をお迎えに行く」わけです。
神棚が、ごく一般的な「神社の窓口」でいいのであれば、堅苦しく考える必要はありません。
ご祭神にご挨拶をして、波動入りのおふだを買い、大切に持ち帰って、神棚に祀るだけです。(落としたり、床に置いたりしないよう気をつけます)
しかし、できれば眷属に来てもらいたい、神棚に鎮座してもらいたい、という場合はもう少し丁寧にします。
ここでちょっと説明をしておきます。
神棚に、神社の〝ご祭神〟が来ることはありません。
神社の構成で言えば、来るのは眷属です。
けれど、来てくれた眷属は、家では「神様」とお呼びします。
そのことを書いているのはこちらの記事です。
ですので、私が「神棚の神様」と書いているのは、正確に言えば、神社から来てくれた眷属です。
神社で、神棚におふだをお祀りしたい、と言って、眷属が来ると決定するパターンは、
ご祭神が眷属を使わす
一の眷属が眷属を使わす
修行をしたいと思っている眷属が志願する
という3つです。
ここでおわかりのように、ご祭神が眷属を派遣しない場合でも、一の眷属が「この者の神棚だったら子分を派遣してもいいだろう」と思えば、眷属は来てくれます。
来てくれたら、神棚は窓口ではなく、実際に神様が鎮座している、守りの強い神棚になります。
というわけで、おふだをお迎えに行ったら、権限のある一の眷属にもしっかりとご挨拶をします。
和歌山県にある熊野那智大社の、一の眷属はヤタガラスさんです。
境内には、八咫烏のお社があります。
拝殿(礼殿)の左側、
八咫烏・御縣彦社(みあがたひこしゃ)です。
このように、眷属のためのお社があるところでは、ちゃんとそのお社でも丁寧にお話をします。
一の眷属の機嫌をそこねたら、派遣してもらえない可能性もあるので、お辞儀なども深々としたほうがいいです。
眷属のお社がない神社は、拝殿、もしくは本殿でご祭神にご挨拶をして、そのあとで一の眷属にもご挨拶をします。
神棚は持たない、けれど、見まわりシステムがあるのなら、見まわり係の眷属に時々来てもらいたい、という場合も、一の眷属へのご挨拶は省略しないほうがいいです。
一の眷属は、すべての眷属のリーダーだからです。
というわけで、おふだをお迎えに行く時は、一の眷属にも、しっかりとご挨拶することをおすすめします。