新刊の『ごりやく歳時記』の12月のところに、「年越しの大祓」について書いています。
年越しの大祓とは、1年の間にたまった(夏越しの大祓をした人は半年の間にたまった)穢れ・厄を祓うことができる行事です。
自分で作った黒いシミもスッキリと消滅します。
この行事は「神社」で行なわれるものです。
よって、喪中の方は行事に参加できません。
「郵送なら、神社に行かないからオーケー?」と思うかもしれませんが、残念ながらNGなのです。
神様や眷属に、ものすごく失礼になるからです。
というのは、人形(ひとがた)の紙に体をこすりつけ、息を吹きかけるため、その紙に喪がついてしまいます。
それを神社に送るのですから、封を開けた瞬間に、喪が境内に広がります。
眷属に「こいつは! モー! 」と、眉をひそめられます。
絶対にしないほうがいいです。
ついでに、喪の期間が夫婦で違う場合のお話もしておきますね。
たとえば、夫の親族に不幸があった場合、血がつながっている夫は33日間、喪がついています。
でも、妻は7日で喪が明けます。
お正月に、直前に喪が明けた妻は初詣に行けますが、夫は我慢をするか、お寺に行きます。
神社に行った場合、夫は車の中やカフェで待つことになります。
妻は喪が明けていますから、おふだもお守りも買えます。
おふだもお守りも、さわっても問題ありません。
けれど、車の中には喪がついた夫が待っているわけです。
「遠出をした初詣なので、どうしてもおふだを買って帰りたい!」という時は、買ってもいいと思います。
縁起物もオーケーです。
ただし、夫には喪がついていますから、おふだやお守り、縁起物はさわらないようにします。
さらに、車中と、家の中……つまり夫と一緒にいる空間は、おふだ・お守りには目隠しをします。
これは、喪中の神棚と同じですね。
目隠しさえしていれば、おふだもお守りも喪に接することはありません。
〝白い布〟で、おふだ・お守りを、全部きれいにくるりと包みます。
すべてを隠すように包めば、オーケーです。
包むのは車の前で、とかではなく、買ったその場(境内)で包むのが望ましいです。
縁起物は、喪中の夫がさわらなければ、それでオーケーなので、たとえ同乗していても、白い布は必要ありません。(あ、でも、白い布でくるむと完全に遮断されますから、安心できると思います)
家に帰っても、夫の喪が明けるまで、おふだやお守りは目隠しをしたままです。
縁起物も飾るのは夫の喪が明けてからにしたほうがいいです。
ちなみに、神棚のお世話をするのが妻だけ、であっても、家の中に喪中の人がいるので、神棚の目隠しも、夫の喪が明けるまで取りません。
私のおすすめは、できれば、夫婦そろって喪が明けてからの参拝です。
2人ともがスッキリ爽やかに、たくさんの高波動や恩恵をいただける状態で参拝したほうが、眷属の印象もよく、得られるものが大きいからです。
12月14日発売です。