※前回の続きです。
お坊さんが横についてくれたので、安心して下山ができました。
「怖い」という恐怖もなくなりました。
そこでお坊さんにいろいろと聞いてみました。
「ご神体は宝珠石という石ですか?」
「そうだ」
「あの……その石って、どうなのでしょう?」(さすがに本物ですか? とは聞けませんでした)
お坊さんによると、本当にパワーを持った石だそうです。
そのパワーがこの近辺というか、この地域、このあたり一帯に良い影響を与えていると言います。
「そうなんですね……」
正直に言いますと、〝石〟のパワーがそんなに大きく影響するのかな? ということを、チラッと思いました。
ちょっとだけ疑問に思っている私を無視して、お坊さんは続けます。
力がある石だから守らなければいけない、ということで、自分がその任務についている、と言うのです。
どうやら昔、この山にはお堂があったみたいです。
そのお堂にいたお坊さんのようでした。
石を〝守る〟必要があるのだろうか? と思った私は、そこも質問をしてみました。
お坊さんの説明では、この石は放っておいたら曇る、とのことです。(見えない世界でのお話です)
磨かなければ光らない石もあれば、磨き続けていないと輝きが落ちる石もあります。
宝珠石は放っておくと曇るのです。
常に磨いて、輝き続けさせなければいけない……それはつまり、良い影響を与える状態にしていなければいけない、ということで、このお坊さんが磨いているそうです。
「人間がここに来ても、石の良い影響をもらえますか?」
「もちろんだ」
「それは、体とか、人生に? ですか?」
「そうだ!」
お坊さんによると、どちらにも良い影響があるそうです。
案内板に書かれていたように、約1500年前に落ちた隕石だったとしても、1500年もの間、長く信仰されてきたのです。
強いパワーを持つ石だということを、人々は昔から気づいているのですね。
でも……
私が本殿内を見た時に、パワーがある、ということは感じられませんでした。
つまり、パワスポのように、石がパワーを、あたりに放射しているわけではないのです。
そこのところを質問すると、コツを教えてくれました。
本殿でお坊さんにご挨拶をしたあとで、(自己紹介もしたほうが丁寧でいいと思います)
「宝珠石を撫でて、その手で私を撫でて下さい」とお願いせよ、とのことです。
そう言われれば、宝珠石を磨いたその手で、祈願した人を撫でるそうです。
こうすることで、ダイレクトに良い影響がもらえると言っていました。
会話をしていたら、あっという間に入口の鳥居に到着しました。
お坊さんにお辞儀をしてお礼を言うと、ス~ッと帰っていこうとします。
「あ! お坊さん! ちょっと待って下さい!」
「なんだ?」
「境内社の神様って、熊野から来ていらっしゃいますよね?」
「うむ。しかし、強い神ではないぞ」
どのようにしてここに来られたのかは聞けませんでしたが、やはり熊野から来られているそうです。
たしかにそんなに強い神様ではないので、願掛けは、宝珠石の良い影響をもらうこととセットにしたほうがいいように思います。
この山は逢魔が時になるとハッキリと「気」が変わります。
それも、良くない「気」に変化します。
午後3時直前に鳥居をくぐって山に入りましたが、すでに「暗っ!」と思いました。
鳥居をくぐってすぐ、「ヤバイんじゃないかな?」「行って大丈夫?」と自分に問いかけたくらいなのです。
あ、でも、昔、修行場だった滝があるような山はこんな感じです。
「気」の変化は山によって違うので、ここまで変化しない山ももちろんあります。
日本にたくさんある山を全部登って調査はできないので、安全な時間である午後3時までに下山したほうがいいですよ……ということを書いてきました。
神社の参拝も同じです。
神社によって違います。
けれど、3時から「気」が変わる神社もあるのです。
ですので、完全に安全である3時までを目安にしたほうがいいですよ、ということをおすすめしてきました。
読者さんは全国におられ、私が行ったことのない神社を参拝される……というほうが多いわけです。
さきほども言いましたように、なかには3時からコロッと「気」が変わる神社があります。
多くの神社は4時くらいまでなら大丈夫ですし、5時まで明るくて問題ない神社もあります。
4時、5時あたりまで差し支えない神社のほうが多いのです。
けれど、そう書かないのは、3時からコロッと「気」が変わる神社があるから、なのです。
「5時あたりまで大丈夫なのね~」と思った読者さんが、私の知らない3時から「気」が変わってしまう神社に行くことが……ないとは言えません。
というわけで、無責任なことは書けないため、〝確実に〟安心して参拝ができる、また、神様からの恩恵が間違いなくマックスでもらえる、午後3時を目安になさって下さいね、とおすすめしている……というわけです。
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