以前に、生まれなかった子供のことを書きました。
今回は、生まれてきたけれど、すぐにあちらの世界に帰っていった子供たちのことを書きたいと思います。
生後何ヶ月かで亡くなったお子さんや、2歳とか3歳とか、可愛い盛りに亡くなったお子さんのことを案じて、何か言いたいのではないか、何か欲しいものがあるのではないか、できれば教えてもらいたい、というメッセージをもらいます。
どうして亡くなったのか、その意味を知りたい、とも書かれています。
人間界最後の人生を温かく終わらせてくれてありがとう、愛に満ちた最後をありがとう、という感謝です。
今回は、生まれてきたけれど、すぐにあちらの世界に帰っていった子供たちのことを書きたいと思います。
生後何ヶ月かで亡くなったお子さんや、2歳とか3歳とか、可愛い盛りに亡くなったお子さんのことを案じて、何か言いたいのではないか、何か欲しいものがあるのではないか、できれば教えてもらいたい、というメッセージをもらいます。
どうして亡くなったのか、その意味を知りたい、とも書かれています。
幼い子供が亡くなる理由は、〝調整〟がほとんどです。
もう生まれてこなくていいほど霊格が高く進化しているのですが、カルマがほんの少しだけ残っているのですね。
人間界で作られたカルマは、人間界で返すしか方法はなく、あちらの世界ではどうしても解消出来ません。
生まれてきて、この世界で返すしかないのです。
それは、たとえば、叩かれたから叩き返す、裏切ったことがあるから裏切られる立場になる、という同種類の返し方ではなくて、違う方法、別の種類に変換して返します。
輪廻の最後となる前世ですべて解消しておくべきカルマですが、ほんの少しだけ残っていて、どうしても調整しなくてはいけないという場合もあるのです。
単純に「この世で過ごす時間」だけの調整もあるかもしれません。
そういった目的で生まれてきていますので、調整が完了すればすぐに帰っていきます。
長居はしません。
最初から早世する予定で生まれてきますので、両親は慎重に選んでいます。
人間界最後の人生ですから、それ相応のレベルの両親のもとに生まれています。
早く帰るにあたって、両親には申し訳ないと思っていますが、それより何倍も何十倍も感謝しています。
私が最初の結婚をしていた時、サークル活動でAさんと知り合いになりました。
Aさんは、おっとりとした優しい、性格の丸い人で、子どもは3人いました。
その末っ子の男の子が3歳で、インフルエンザのため亡くなりました。(20年前のお話です)
その男の子は親がサークル活動をしている間、他の子どもたちと遊んでいたのですが、何かが普通の子とは違っていました。
同じように騒いで走り回っていたのですが、子どもの強い生命力や、元気いっぱいの弾けるエネルギーみたいなものが希薄で、どこか悟りをひらいたお坊さんのような柔らかさというか、達観した雰囲気がありました。
この子が生まれた時から知っていますが、ずっとその印象は変わらず、不思議な子だな〜、と思っていました。
この男の子はすぐには亡くならず、脳死になって、約3ヶ月間生きていました。
Aさんは最初取り乱していましたが、脳死でももしかしたら戻ってくるかもしれない、と一縷の望みを繋いで看病をしていました。
「頑張って! 死なないで!」と声をかけていたそうです。
ですが、子どもの体が徐々に機能しなくなっていく現実を見て、ついには目の角膜が白く濁った時に、ああ、もう駄目なんだ、と諦めがついたそうです。
そして、これ以上引きとめたらかわいそうだと思い、「つらかったね、ごめんね、もう逝ってもいいよ」と声をかけました。
その子はそれを聞いて、安心したのか、その後すぐに亡くなりました。
きっと、「お母さんはもう大丈夫」と思ったのでしょう。
母親が取り乱している時に逝かなかったのは、親を思う気持ちが強かったからです。
この子のように〝調整〟で生まれてきた場合、亡くなってすぐに成仏します。
そのまま高い世界に行きますので、思い残しなどはありませんし、食べたい物や欲しい物などもありません。
食べたい、飲みたい、と飢えているのは成仏していない霊だけです。
早世した子どもさんは崇高な魂ですから、地上をさまようようなレベルではなく、この心配は無用なのです。
何か言いたいのでは? と親御さんは心を痛めておられますが、言いたいことはひとつだけです。
「お父さん、お母さん、ありがとう」です。
これ以外の言葉はありません。