設備音響用の100Vハイインピーダンス→ライン変換器、TOA Q-MT118の紹介です。
設備業にしか需要がない製品で、TOAには音声検知で起動信号を出力できる製品もあります(Q-AI001Aなど)。
小型でラックマウントが可能な類似製品は下記もあります。
参考外部リンク:共栄エンジニヤリング株式会社 音声感知型リレーボックス JAB020HD
こちらは起動信号も出力できる製品です。ハイインピーダンス広域放送圏内の建屋内連動放送向けに使用します。但し、頭欠けはしますので製品の特性を良く知った上で使用しましょう。(これが必要になる状況での施工業者は限られるので問題ないと思いますが・・・)
広域業務放送は100Vハイインピーダンススピーカラインで伝送されますが、この信号からライン信号に変換したいケースが設備音響ですとままあります。※Panasonic、JVC、TOA各社それぞれその場その場にあった機器を納入している。
これはTOAのただ音声信号を変換するだけのトランスです。
TOA Q-MT118 100Vハイインピーダンス→ライン変換器
アッテネータがある為、ライン機器に対して音量調整が可能
100Vハイインピーダンススピーカ入力は端子台
内部1
内部2
ハイインピーダンスアンプから1kHz 100Vを出力しTOA Q-MT118を経由しNTi XL2で直接計測すると8.6dBu
TOA Q-MT118の定格である0dBuに合わせると、100Vハイインピーダンススピーカラインは37.1Vとなった
非常放送でもない限り100Vのフル鳴動は行わない為、レベルのマッチングは慎重に行う必要があります。呼出放送すらない単なるBGMラインの場合はラインの受け側で調整する以外手がありませんので実際の運用状態で音量調整を行う必要があります。
しかしこの製品は公式サイトにも詳細がありませんね・・・。(前述した通り、よりカスタマイズされたワンオフ製品が各所に納められているのが現状です)
100Vハイインピーダンス系からラインを受け取りたい音響さんは持っておいて損は無いかと思います。