Twitterの広告で、ベッセルの新商品に「充電口がUSB Type-C」になった電動ボールグリップドライバの電ドラボールプラス 220USB-P1発売を知り、購入してみました。
今回の電ドラボール、今までのとどこが違うかというと、「トルク(&回転数)が3種類から選べること」「ギア&筐体が強化されたこと」ですが、意外と評判がいいのが「充電口がUSB-TypeC」のところです。 pic.twitter.com/4fV9ykhMOK
— 株式会社ベッセル(公式)【VESSEL】 (@VESSEL1916) April 4, 2022
ベッセル(VESSEL) 電ドラボールプラス 220USB-P1
・トルク(&回転数)が3種類から選べる
・ギア&筐体が強化された
・充電口がUSB Type-C
上記、3点が改良されたとの事です。
トルク(&回転数)切り替えはプッシュスイッチで行い、LEDの点灯速度で判別する
今時、メイドインジャパンは珍しい
後部
こちらがUSB Type-Cの充電口
個人で1、会社で2購入しましたが、なんとUSB Type-C対応の充電器とUSB Type-C to USB Type-Cケーブルで接続すると充電が行えません。確かに取扱説明書を見返すと、「付属のUSB充電ケーブルを使用してください」と書いてあります。
USB Type-C to USB Type-Cケーブルで接続すると充電が行えない
付属のUSB充電ケーブルは驚きの電源のみ結線
Blog内リンク:
これは、電ドラボール側のUSB Type-CのCC1とCC2にプルダウン抵抗5.1kΩが無いために起こる現象です。
外部リンク解説:
USB Type-Cに置き換える方法 第1話 Type-Cの原理を知る
https://emb.macnica.co.jp/articles/8968/
フォロワさんであるもーりーさんの分解ツイート
問題箇所。
— もーりー (@magicarchtec) April 15, 2022
CC1/CC2の真ん中の2ピンが配線すらない。
裏表の攻めたアートワークしてるから、基板設計変更するのはめんどくさいんだろうなぁこれ。 pic.twitter.com/mcKqm7xtw5
通常であれば、デバイスと認識させるためにUSB Type-CのCC1とCC2にプルダウン抵抗5.1kΩがある(ケーブルの向きによってCC1またはCC2のみの検出になる)
Kindleは特殊で、スリープ状態にあるときだけCC1とCC2が反応する
電ドラボールプラス 220USB-P1には抵抗がない為、USB Type-Cデバイスとはみなされない
分かって使う分には問題がありませんが、メーカーも「USB Type-C型 専用充電口(USB Type-C充電器では充電できません)」と表記しているならまだしも、「USB Type-C充電口」と宣伝しているわけですので、これは設計ミスであると言えます。(抵抗を入れるデメリットが考えられません)
この事例から導き出される教訓は、必ず仕様を調べテストを行う事、です。
次回生産モデルで修正されると良いですね。