USB CABLE CHECKER2を買ってみた | 音響・映像・電気設備が好き

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「ヒゲドライバー」「suguruka」というピコピコ・ミュージシャンが好きです。

仕事で使っているパソコン2台と個人のパソコンがすべてUSB Type-Cをサポートして、前から色々聞いてはいた問題・・・USB Type-Cのケーブルの種類が外観からではわからんに直面しました。こっちのSSDは内部接続がSATAだから500MB/s出れば上出来、こっちはNVMeだから1000MB/sは出てほしいな、PDで100W対応ケーブルがこれで・・・・・・などなどこれらすべてがなんと使用するケーブルに性能が左右されます。さすがに業務にも支障をきたすので購入したのがUSB CABLE CHECKER2です。

 

 

USB CABLE CHECKER2

 

 

USB CABLE CHECKER2の取扱説明書

 

手持ちのケーブルを測定してみる。

 

 

Type-CからUSB3.0変換つきケーブル

USB 3.0 - 3.2
[●]TxRx1
[ ]SBU1/2(サイドバンドユーズ、Display Port/Thunderbolt 3)
[ ]TxRx2
[ ]CC
[ ]E-MARKED(通電・通信能力の通知チップの有無)

 

USB 1.1 - 2.0
[●]VBUS
[●]D+-
[●]GND

 

この手のものはUSB 3.0(3.1)ケーブルとして機能します。SSDを接続する場合はその中身がSATAだろうがNVMeだろうが最大で500MB/s出れば御の字なようです。

※PC側がUSB Aの形の時点で500MB/sが最大な印象(筆者談)

 

 

Type-C to Type-Cケーブル

USB 3.0 - 3.2
[ ]TxRx1
[ ]SBU1/2(サイドバンドユーズ、Display Port/Thunderbolt 3)
[●]TxRx2
[●]CC
[ ]E-MARKED(通電・通信能力の通知チップの有無)

 

USB 1.1 - 2.0
[●]VBUS
[●]D+-
[●]GND

 

データ通信線のTx1とRx1が未結線でTx2とRx2が接続されているようです。うーん、利点がよくわかりません。(どっちでも良いの?)

 

 

Type-C to Type-Cケーブル

USB 3.0 - 3.2
[ ]TxRx1
[ ]SBU1/2(サイドバンドユーズ、Display Port/Thunderbolt 3)
[ ]TxRx2
[●]CC
[●]E-MARKED((通電・通信能力の通知チップの有無)

 

USB 1.1 - 2.0
[●]VBUS
[●]D+-
[●]GND

 

こちらは充電用ケーブルで100Wまで対応している物です。E-MARKEDが認識しており、通信は高速を捨て、充電に特化した大変柔らかいケーブルです。これを間違えてSSDの接続に使用するとUSB2.0の通信しかしませんので地獄を見ます(実際あった)。どうも30MB/sくらいの通信速度しか出ないぞ、といった場合はこのケーブル結線であることを疑いましょう。

 

説明書より

[DOWN1K/E-MARKED]
Cプラグ内にGND-VCONN間に接続された1kΩの抵抗器を持ちます。
これにより接続先USB機器にEマーカーIC内蔵ケーブルということを通知します。

 

 

Type-C to Type-Cケーブル

USB 3.0 - 3.2
[●]TxRx1
[●]SBU1/2(サイドバンドユーズ、Display Port/Thunderbolt 3)
[●]TxRx2
[●]CC
[●]E-MARKED(通電・通信能力の通知チップの有無)

 

USB 1.1 - 2.0
[●]VBUS
[●]D+-
[●]GND

 

こちらがパーフェクトなケーブルです。全データ通信線、そしてE-MARKEDが認識しており100W対応です。その代わりコネクタそのものが巨大化しており価格も高価です。ただ、Type-Cの乱立に頭を悩ますくらいであれば、業務ではこのレベルのケーブルを使う方が得策でしょう。

 

 

以上の様に、USB Type-Cケーブルは外観だけじゃなんにもわからん状態なのです。全てのデータ通信と電源の受け渡しまで1本の端子で行う事を理念として誕生したかと思いますが、一般ユーザからするとこのケーブル乱立は困ってしまいますね。

一般ユーザなら困るだけですが、これが業務での使用となるとかなりの知識を必要としますね・・・時代は進んだなぁ・・・このBlogを始めたのは2007年ですが当時と別次元の規格ですね。色々と常に勉強しないとなりませんね。

 

総論としましては、業務でUSB Type-Cケーブルを扱う場合はこの手のUSBケーブルチェッカが必須でありましょう。