いつも作ろう作ろうと思って着手していないものに、D-sub25ピンでの8chアナログマルチオーディオのピンアサインの表があります。今回、やっと作成しましたのでここに残します。
Blog内関連リンク:
D-sub(D-Subminiature)端子の歴史を調べてみた
附随して、そもそも、このD-sub25ピンでの8chアナログマルチオーディオの定義はどこにあるのだろう?と探してみると、AESにありました。(会員以外は有償です)
AES Standard
AES59-2012: AES standard for professional audio - Audio application of 25-way D-type connectors in balanced circuits
ただ、こちらの規格、YAMAHA製品に参考規格として挙がってないなぁなんて思っていたら、どうやらAES59-2012 ではAES/EBU デジタルI/O でも上記と同じ配列(1-4 がアウト、5-8 がイン、※各2ch)ですが、YAMAHA製品ではこの配列とは異なる様です。想像ですが、YAMAHAは昔からのピンアサインを変更できないのでしょうね。YAMAHA製品との相互接続を考慮すると、AES59-2012準拠を掲げる場合は、AES/EBUがない、アナログオーディオのみの場合にした方が良いでしょう。
オスメスに関するルールもありまして、機器に取り付けられるコネクタは、メス(ソケット)、 フリーケーブルのコネクタはオス(ピン)タイプでなければならないと記載されています。これは、機器側のコネクタは損傷を避けるため、ピンが露出していない方が望ましい事が理由です。
筆者は無響室で使用する様なコネクタパネルを製作しますが、その時もこのルールに則っています。
最初に作成した表
当初はカラーコードに準じて作成しましたが、印刷した時に茶、赤、橙の区別がしにくいのと、カラーユニバーサルデザイン(CUD)を配慮して、下記のデザインにしました。
※但し、筆者は専門ではありませんのでこれでも見にくいかもしれません。
参考外部リンク:
【PDF】カラーユニバーサルデザイン推奨配色セット
http://www2.cudo.jp/wp/wp-content/uploads/2016/10/CUD_Colorset_Guidebook.pdf
Dsub 25 8ch マルチアナログオーディオ YAMAHA/TASCAM 配列 ピンアサイン
上記アサインのPDFダウンロードリンク先
※Adobe Illustrator形式でも保存されていますので自由に改変が可能です。(アウトライン化はしていません。使用フォントはヒラギノ丸ゴW6、W8です)
実際に自分が作業していると、オスメス表記はどうでも良く、番号を見てアサインを判断する事が多いため、ミラー反転で2種表記を行いました。
以下はオマケ写真です。
D-sub圧着
圧着を行った後
差し込むときに表が必要になる
完成品
機器側の延長で、ケーブルだがメス(ソケット)仕様。専用のネジスペーサもラインナップにある
本記事がどなたかの参考になれば幸いです。