ハーフラックマウントを考える | 音響・映像・電気設備が好き

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「ヒゲドライバー」「suguruka」というピコピコ・ミュージシャンが好きです。

満を持してハーフラックマウントを考える話です。

 

参考Blog内リンク

RME Fireface UCXのハードケースをARMORで作ってもらった

RME Fireface UCXのハードケースをARMORで作ってもらった2

 

「ハーフラックマウント」の機材と言っても、筆者調べでは大きく2種類に分かれる事が分かりました。それは、たまたま金具の組み合わせでハーフラックマウントが可能な「設備用音響映像機器」と、最初からハーフラックマウントを前提にしている「DTM用音響機器」です。

 

 

19インチラックマウント解説

 

 

上記の19インチラックマウントはEIAの規格(ANSI/EIA-310-D 1992)で、幅482.6±0.4、取り付けネジピッチ(ネジとネジの距離)465.5±1.6です。

EIAの規格にはハーフ定義は無いので、何を基準にハーフとするか?ですが、規定の幅を中心で割って、ラックマウント金具の片側の幅が30mmと25mmの2パターンが「設備用音響映像機器」と「DTM用音響機器」に大体当てはまることが分かりました。

注:筆者の独自の調査による。もちろん上記以外のサイズも存在するはずです。

 

 

「設備用音響映像機器」と「DTM用音響機器」のサイズ

 

 

ハーフラックマウント取付穴ピッチの考察

 

 

取り付けネジピッチ(ネジとネジの距離)を5mm刻みとすると、「設備用音響映像機器」が取り付けピッチ255mm、「DTM用音響機器」が取り付けピッチ250mmで問題が無いようでした。

実際にRME Fireface UCXのケースの作成の際は、250mmピッチでアルモアさんに依頼しています。

何の因果か今回、業務でハーフラックマウントのケースが必要になり、上記の計算を踏まえ、取り付けネジピッチ255mmの5Uラックをアルモアさんに製作していただきました。(趣味でこの様な経験を積むと業務に瞬時に生かせます※本当の経緯としては勤務先で過去に別の方がハーフラックマウントの金属ラックを作っており、そもそも筆者はそれの影響を受けていてRMEのラックを作ったのです)

 

 

取り付けネジピッチ255mmの5Uラック図面

 

 

参考マウント写真1

 

 

参考マウント写真2

 

 

ハーフラックマウントケースを作るなら、ブランクパネルも必要だろうと、ブランクパネルを製作し、ブランクパネルが必要ならノイトリックDレセプタクルが取り付け出来るパネルも必要だろうとそれも製作しました。最高にかわいいですね。

 

 

「設備用音響映像機器」と「DTM用音響機器」のサイズ差が吸収できている

 

 

取り付けピッチ255mmは「設備用音響映像機器」を基準にしていますが、写真の様に250mmの「DTM用音響機器」も取り付けが可能です。

 

ここに残しても、誰の役にも立ちそうにありませんが、ハーフラックマウントケースはあると気分が高揚するので、是非お勧めしたい所存です。

 

 

参考までに似たようなBlog記事:

日東工業株式会社のラックのEIA用調整パネルの活用