IK Multimedia iLoud MTMを買ってみた | 音響・映像・電気設備が好き

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「ヒゲドライバー」「suguruka」というピコピコ・ミュージシャンが好きです。

DTM業界で話題のIK Multimedia iLoud MTMを買ってみました。付属のマイクで自動音場補正が可能な機種です。GENELECで同じことを行おうとするとかなり高額なシステムになり、iLoud MTMは破格の値段で似た機能が使用できます。

 

参考リンク:

GENELEC GLM(Genelec Loudspeaker Manager)を触ってみた

 

 

IK Multimedia iLoud MTM

 

 

仮想同軸配置のスピーカ

 

 

このサイズで仮想同軸、音場補正(任意では不可能)、リニアフェイズ、サイズからは想像できない低音・・・などなど色々なところで宣伝文句を見ました。今回購入のきっかけになったのはリニアフェイズです。それと、話題になっているので一度聴いてみたかったのです。

 

実際に音を聴いてみて最初に思ったのは、無理して低域を鳴らし、かなり犠牲になっている部分があるなぁ・・・と言う事でした。LF extension設定が40Hz、50Hzでは、少し音量を上げるとエンクロージャサイズ以上の低音を無理に出そうとしてモニタリング用途には適さないと判断しました。(エンクロージャが共振をし、音がブリブリになります。低域のパワーに引っ張られない様に音量を絞るまたはLF extension 60Hzでの運用が必要と感じました。)

40Hzを「聴きたい」ではなくて、40Hzが音源に「含まれていないか」をチェック出来る設計であると言えます。ナレーション音源の吹かれの確認には良いかもしれませんね。

 

 

Smaartの結果。LF extension 40Hz、50Hz、60Hzの比較。IRがFIR

 

 

測定してみると、リニアフェイズなのは200Hz付近~でこれはスペック通りでした。

 

 

スペック上は232Hz~リニアフェイズ

 

 

GENELEC 8020のケースに足を外せば入る

 

 

リスニングやモニタリングには適さないと判断しましたが、試験用スピーカ(NTi TalkBoxの代用品)としては超低価格なので、別の用途を模索する予定です。