BrightSign XT1144にM.2 SSD(NVMe)を搭載する話です。
2019年9月現在、フラグシップ機であるXT244、XT1144は本体のMini PCIe key type: M スロットにM.2 SSDが搭載できます。が、宣伝文句は日本語も英語もあるのですが、注意事項等が見当たらなかったのでここに残します。
まず、搭載できるSSDを調べます。
内蔵SSDスロット(m.2 SSD)
Mini PCIe key type: M
SSD memory cell type: SLC, MLC or TLC
SSD interface type: NVMe
SSD form factor: 2242 or 2280
※前モデルのXDx34, XDx33シリーズはNVMeではなく、SATAです。
という仕様でしたので、WesternDigital BLACKシリーズ SN750 NVMe M.2 SSD 250GBのWDS250G3X0Cを選定しました。ここで注意点ですが、NVMe M.2 SSDをPCで読み込める環境が必要です。なぜなら、買ったばかりのSSDはフォーマットされておらず、BrightSign本体で認識しないからです。筆者はこれで一度詰み、秋葉原に買い出しに行く事になりました・・・
玄人志向 USB3.1接続 M.2 (M Key) NVMe SSD用 ポータブルケース
GWM.2NVMe-U3.1AC
用意したのは玄人志向のUSB3.1接続 M.2 (M Key) NVMe SSD用 ポータブルケース GWM.2NVMe-U3.1AC です。NVMeなのにUSB 3.1という通信規格が速度のボトルネックという本末転倒な製品ですが、この時の為にあったのです!!
exFATでフォーマット後、BrightSign XT1144に組み込みます。組み込み方は本家サイトを参考にしてください。
参考リンク:
https://docs.brightsign.biz/pages/viewpage.action?pageId=987914
SSD Installation (XTx44, XTx43, XDx34, XDx33)
SSDを組み込んだ状態
この状態でBrightSign本体のネットワーク設定をします。SSDを内蔵する事により簡単に外せなくなり、必然的にネットワーク更新のみになるので注意が必要です。
ブラウザから見るとSSDというタブが増える
BrightSignからSSDが認識されるとブラウザのメニューに「SSD」というタブが追加されます。
本体に認識されるまではこのように基板の状態で動作確認をする必要があります
ここで注意点が数点あります。下記に箇条書きをします。
・内蔵SSDを使用する際は、ネットワーク経由でのコンテンツ更新が必要。
※この時、SDカードは必ず抜く必要があります。
・一度、内蔵SSDへ書き込みを行うと完全消去にはFactory Resetが必要。
※但し、SDカードを併用する際はSDカードが優先されます。
※旧コンテンツがSSDに、最新コンテンツがSDカードに入っている場合など注意が必要です。SDカードを刺したつもりがうまく認識されず、旧コンテンツが表示されていた・・・なんて事故が想像できます。
SSDを内蔵しても、SDカードが優先されるようで、この優先度は頭の片隅に置いておく必要があります。但し、本体設定はSDカードから行えます。
SSDとSDカードを併用し、ブラウザで見た状態
SSDとSDカードを併用すると、ブラウザ上では「SSD」タブと「SD」タブの両方が表示されます。
※若干表示が崩れています
これでSDカードの品質に左右されることなく、大容量コンテンツを扱えます。2019年9月現在、このXT1144では最大ビットレート70~80Mbps(CBR)まで再生できます。マニュアルではHDで25Mbps(CBR)、4Kで70~80Mbps(CBR)とありますがSDカード、SSD共にHDで40Mbpsの再生も可能でした。信じられない進歩ですね・・・Blu-ray画質以上がそのまま再生できるのです。
SSDを内蔵したBrightSignは外観からは判別がつかないので上記のような注意書きを書いておくと良いでしょう
以上で説明は終了です。本記事がどなたかのお役に立てば幸いです。