※本記事は(1)~(3)まであります。IchiGeki brynhildr リモートデスクトップ を使用した1対1配信の(1)、Open Broadcaster SoftwareとFlazrDumperでストリーミング配信を行いVLCまたはBrightSignで視聴する(2)、AJA HELOでストリーミング配信を行いBrightSignで視聴するの(3)という内容です。
ローカルエリアでのストリーミング配信を考える(1)
とにかくめちゃくちゃ考えて、検証に時間を費やした話の流れをまとめます。結論を書くとそれだけで終わってしまうのですが、結論を得る過程の話がもしかしたら誰かの役に立つのかもしれない・・・と考えて書き残す事にしました。
本件で達成したかった条件は以下です。
1.物理的な距離が離れているところに映像を送りたい
2.物理的に通線を行う事は不可能だが、拠点間はローカルエリアネットワーク上にある
3.基本的に電源の操作のみで自動的にすべてが行われる
4.多拠点への映像配信も行いたい
2.物理的に通線を行う事は不可能だが、拠点間はローカルエリアネットワーク上にある
3.基本的に電源の操作のみで自動的にすべてが行われる
4.多拠点への映像配信も行いたい
この条件の元、色々な方法を模索しました。
案1 Intensity Shuttle USB 3.0でパソコンに映像を取り込み、Open Broadcaster Softwareでフルスクリーン表示をし、IchiGeki brynhildrを使用して拠点間に映像を送る(独自コーデックによるリモートデスクトップ)
まず手持ちの機材で試せるところから始めました。まずIntensity Shuttle USB 3.0で映像を取り込みます。
キャプチャデバイスとして今では安定しているIntensity Shuttle USB 3.0をOpen Broadcaster Software上でフルスクリーン表示させます。
キャプチャデバイスとして今では安定しているIntensity Shuttle USB 3.0をOpen Broadcaster Software上でフルスクリーン表示させます。
Open Broadcaster Softwareによるキャプチャ映像のフルスクリーン表示。画面上で右クリックで表示されるメニューから行える
これは非常に簡単に出来ました。Intensity Shuttle USB 3.0はキャプチャできる解像度とフレームレートが狭いので、HDMI入力信号を強制的に1080i@59.94に変換するBridge M_HHを頭に挟みました。
パソコン画面上でフルスクリーンで表示されてしまえばとりあえずなんとかなる・・・・!!
パソコン画面上でフルスクリーンで表示されてしまえばとりあえずなんとかなる・・・・!!
Open Broadcaster Software 公式サイト
https://obsproject.com/ja
https://obsproject.com/ja
マイクロソフトのリモートデスクトップでは動画の表示が難しいのでIchiGekiさんのbrynhildr(ブリュンヒルデ)を使ってみました。もう、説明は不要なほど大変に優秀なソフトウェアです。昨年、仕事でこのソフトが組み込まれている製品を見ましたが、感動しました・・・そうか、この様なソフトウェアはこういう風に組み込まれて世に製品として出ているのだな、と理解しました。
IchiGeki brynhildr リモートデスクトップ 公式サイト
http://blog.x-row.net/?p=2455
http://blog.x-row.net/?p=2455
クライアントモード
サーバモード
使い方は簡単、インストールいらずで、送る側(サーバ)と受ける側(クライアント)上でそれぞれ実行するだけです。細かい説明はリンク先を見てください。
結果は良好!サーバもクライアントも自動実行が可能で全ての動作を起動時に組み込む事が出来、要求は満たせました。
ですが、これは1対1の環境でのみ有効で、1ホストに対して多クライアント要望に応えられず結果は断念・・・。ですが、とりあえずのローカルネットワーク間で映像を送ると言う試験は行えました。