BrightSignのシリアル通信でパナソニックのプロジェクタを制御する | 音響・映像・電気設備が好き

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BrightSignのシリアル通信でパナソニックのプロジェクタを制御する方法をここに残します。

 

言わずと知れたBrightSignですが、RS232C制御が可能なモデルがあります。現在では販売終了となったXD1032や、2018年2月時点での現行機種ですと、HD1020、XD1033、XT1143が対象です。
※対応外の機種でもUSBシリアル変換でポートを扱えるかと想像しますが、詳しくは販売店でご確認ください。

 

 

検証した記事はこちら:

BrightSign LS424とUSBシリアル変換を組み合わせる

 

イメージ 1

 

 

最初に大事なBrightAuthorのPresentation PropertiesのInteractiveタブでSerialの項目をボーレート9600、データビット8、パリティなし、ストップビット1、プロトコルをバイナリに設定します。
※パナソニックのプロジェクタは「<STX>~<ETX>」で囲まれたコマンドを扱うため、ASCIIではなくバイナリにする必要があります。

 

 

結論から書いておきますが、今回のプロジェクトファイルは下記リンクからダウンロードできます。
■BrightSignでPanasonicのVP制御■
http://www.holycater.sakura.ne.jp/zip/BrightSign_PanaVP_cont.zip
※作成バージョンBrightAuthor 4.6
※今回テストに使用したモデルはXD1032、プロジェクタはPanasonic PT-RZ470(レーザ光源プロジェクタ)です。レーザ光源プロジェクタなので起動返答も終了返答も非常に早いです。

 

 

 

イメージ 2
インタラクティブのツリーはこちら。
大まかな流れとしては、

 

 

 

◆プロジェクタ電源オン◆
GPI 0 Down

プロジェクタに起動コマンド送信
<STX>ADZZ;PON<ETX>
DEC(10進数)02,65,68,90,90,59,80,79,78,03

プロジェクタから返答コマンドが返ってきたら停止
<STX>PON<ETX>
DEC(10進数)02,80,79,78,03

上記のコマンド送信を3回行っても返答がない場合はプロジェクタからの返答がなかった旨を一時的に表示しスタートに戻る。

 

 

◆プロジェクタ電源オフ◆
GPI 1 Down

プロジェクタに終了コマンド送信
<STX>ADZZ;POF<ETX>
DEC(10進数)02,65,68,90,90,59,80,79,70,03

プロジェクタから返答コマンドが返ってきたら停止
<STX>POF<ETX>
DEC(10進数)02,80,79,70,03

上記のコマンド送信を3回行っても返答がない場合はプロジェクタからの返答がなかった旨を一時的に表示しスタートに戻る。

 

 

 

イメージ 3
プロジェクタの起動コマンド
<STX>ADZZ;PON<ETX>
DEC(10進数)02,65,68,90,90,59,80,79,78,03
※ここでは3000msecのポーズを挟んでいます

 

 

 

 

イメージ 4
プロジェクタからの返答コマンド
<STX>PON<ETX>
DEC(10進数)02,80,79,78,03

 

 

 

 

イメージ 5
プロジェクタの終了コマンド
<STX>ADZZ;POF<ETX>
DEC(10進数)02,65,68,90,90,59,80,79,70,03
※ここでは3000msecのポーズを挟んでいます

 

 

 

 

イメージ 6
プロジェクタからの返答コマンド
<STX>POF<ETX>
DEC(10進数)02,80,79,70,03

 

 

 

 

イメージ 7
今回、初めて扱いましたがASCIIコードで10進数(DEC)扱うことがあるのですね・・・いつも16進数(HEX)でしたので意外でした・・・。と言うわけで一覧表を作成しました。こちらも最初のリンクのフォルダに含まれています

 

 

 

 

イメージ 8
試しにBrightSignのGPIを叩いて見て、RS232Cテストツールでコマンドが送信されているか確認します。成功しています!

 

 

 

 

 

ここまで読んで、うんうん、なるほどと思われた方は応用が出来ると思いますので、細かい部分は書きません。
この記事がどなたかの参考になれば幸いです。

 

 

オマケ
イメージ 9
応用で、GPI 0でプロジェクタを起動、その後映像ループ、GPI 1でプロジェクタシャットダウンの参考インタラクティブツリー。心配性なので、起動・終了シーケンス中にコマンドが来たら・・・という場合も想定しています
※これはリンク先のフォルダに含んでいません。(少し変えれば誰でも作れるので)