両面1層のセルタイトルDVDがかつてはあった | 音響・映像・電気設備が好き

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「ヒゲドライバー」「suguruka」というピコピコ・ミュージシャンが好きです。

こんな時代になって今更な話なのですが、そういえばDVDって「片面1層」、「片面2層」って製品がほとんどで、「両面」についてあまり知られていないのではないかと思い記事にしました。

※今では忘れ去られていますが、筆者は弱小映像制作会社出身で、以前の勤め先にはセルタイトルDVDオーサリング部署がありました。

そんな気配がする参考リンク:
DVDのコピーガード
DVDエンコーダの修理

・・・という事で、手持ちのDVDを探したらありました。


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エクソシストです。


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「両面・1層ディスク」との表記が!!


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パッケージを開けると・・・はい、両面ですのでレーベルに印刷が出来ません。したがってこのようにのっぺらぼうです。レコードやLD(レーザディスク)では中心にしか情報がないのは当たり前だったのですよ。
※LPに関してはピクチャーレーベル(写真を透明素材で覆い、そこに記録溝をカットする)というものもありましたね


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表記は表裏でSIDE A、SIDE Bと名称が振られています。この盤面の場合は型番の末尾を確認する以外の方法がありません。
ちなみに、SIDE Aが本編、SIDE Bが映像特典です。

記録データ容量ですが、片面1層ディスクで4.7GB、片面2層ディスクで8.5GBとなっています。
両面ディスクの場合には、その倍の容量となります。この場合は4.7GB × 2ですので9.4GBですね。
出典:Panasonic DVD Authoring System Operation Manual

参考までにですが、このDVDの表記は日本レコード協会規格で定められています。

参考資料:日本レコード協会規格 RIS 403 - 2001 DVDビデオの表示事項及び表示方法
リンク:http://www.riaj.or.jp/f/pdf/issue/ris/ris403.pdf
2.3 表示の方法(本体の4.)
(2) ディスク・タイプ DVD ビデオの仕様には,ディスク・タイプとして、片面盤の一層・二層と両面盤の一層・二層とがあるので、その相違を表示することとした。
今では2層が当たり前になっているので、DVDのセルタイトルが始まったごくごく初期にしか生産されていなかったと聞く両面DVDですので、若い人は存在を知らないかもしれません。