アナログテープの転写に気が付いた時の話 | 音響・映像・電気設備が好き

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「ヒゲドライバー」「suguruka」というピコピコ・ミュージシャンが好きです。

中学生の頃、スタジオジブリの映画のドラマ編という「映画の音声(真の意味でのサウンドトラック)だけを収録したCD」を良く聴いていました。自分の部屋にビデオ再生機がなく、夜寝る前に聴く音だけの世界がとにかく好きでした。(今の仕事をしているルーツでもあります)

 

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ドラマ編のCD。DVDが全盛期だった頃でも、リニアPCM 44.1kHz 16bit 2chで収録されたものは最上位フォーマットでした。BDが主流の今は同等です。
ライナーノーツの一部に記載されていますが、映画本編とは別のミキシングをしているそうです。

 

夜、静かな空間で、ヘッドフォンで聴くのですが、ある時、大きな音が鳴る前に小さな音量で同じ音が鳴る事に気が付きました。

 

 

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1にあるセリフが1.5秒前の2でも聞こえる。※ちなみに天空の城ラピュタの1シーンです。

 

 

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レベルにしてー55dBFSほど。

 

これがアナログテープの転写(ゴースト)だと気が付くのは十年後なのですが、この転写が気になりだすと、次からそこで聞こえるのが分かっているのでついつい耳がそっちに気を取られてしまうのです。

 

このCDのマスタが何かは知らないのですが、ドラマ編はCD2枚組収録が通常パッケージなので音楽フォーマットとは収録・保管方法が違うのかもしれません。

 

仮に、38cm/sec だとすると、1.5秒ですので57cmで、これを円周率で割って18.25cmが直径、2.54で割ってインチに戻すと、7.14インチ・・・うーん、小さいですかね?※良く事情を知らない

 

パンクの楽曲で完全無音ブレイクを挟むとこの転写が顕著に分かります。(例を挙げるとGoldfinger / Pick A Fight)

 

近年はノンリニア収録がほとんどだと思いますので、このテープ転写もなくなりつつあると思います。