過去に書いた「音声の絶対レベルを測定する」の続編です。
ACミリボルトメータ(ミリバル)というTHD測定には欠かせない、可聴周波数帯域内なら絶対レベルが測定できる測定器があります。この「周波数帯域別の測定」これがとても重要なポイントで、ポケットテスタでは補えない重要な部分です。一見にしかずですのでこれを実測し、写真を撮ってみました。ACミリボルトメータは所有していないので、代わりにオーディオアナライザを使用しました。
ACミリボルトメータ(ミリバル)というTHD測定には欠かせない、可聴周波数帯域内なら絶対レベルが測定できる測定器があります。この「周波数帯域別の測定」これがとても重要なポイントで、ポケットテスタでは補えない重要な部分です。一見にしかずですのでこれを実測し、写真を撮ってみました。ACミリボルトメータは所有していないので、代わりにオーディオアナライザを使用しました。
使用する測定器はジェネレータにNTi MR-PRO、ポケットテスタにSANWA PM3、HIOKI クランプオンハイテスタ3280-10、アナライザにNTi ML1を使用しました。全てパラレルに接続し、周波数帯域別に電圧を比較します。
なかなか良い結果です。
まったく問題ありません。ちなみに、50Hzや60Hzがポケットテスタが設計上想定されている測定周波数です。
ちょっと厳しくなってきました。
ダメです。ここで半分です。
まったく当てになりません。
![イメージ 6](https://stat.ameba.jp/user_images/20190604/16/holycater/9d/28/p/o0650029814425613105.png?caw=800)
グラフ化しました。
このように、ポケットテスタではある程度の周波数を超えると実測が出来ないことがわかります。ACミリボルトメータ(ミリバル)やオーディオアナライザとは全く別物と言うことが分かりましたが、裏を返すと、そこそこの周波数(今回の例で言うと1kHzくらい)までは大体合っている数字を出すということがお分かりになったかと思います。