NTi MR-PROを保守で使う | 音響・映像・電気設備が好き

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「ヒゲドライバー」「suguruka」というピコピコ・ミュージシャンが好きです。

NTi MR-PROを保守で使うにあたり、筆者が良く使う機能をピックアップしました。


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オーディオ・ジェネレータなので、基本部分は割愛するとして、MR-PROの個人的イチオシ機能は以下。

■インピーダンス測定
■フリッカ音による鳴動テスト
■マイクレベル音源送出


インピーダンス測定

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MR-PROを使用したハイインピーダンス測定。

なんといっても、これが一番便利です。ハイインピーダンス・スピーカラインはもちろん、ローインピーダンススピーカラインも測定できます。
スピーカにクロスオーバ・ネットワークが組み込まれている場合は、位相測定が役に立ちます。

※Smaartのような位相測定をスピーカ単体に対して可能。
※MR-PROは出力インピーダンスが12.5Ωで、相手が12.5Ωまでなら絶対レベルで送出出来ます。それ以下になると、絶対レベルを守れなく(オーバ・ロード)なりますが、インピーダンスの測定は可能です。


フリッカ音による鳴動テスト

006P電池とフリッカ・ブザーでハイインピーダンス・スピーカを鳴動させているのを筆者は良く目にしますが、それと同様の事がハイインピーダンス・アンプを必要とせず、MR-PRO単体で出来ます。
※1kHzのサイン波だけではスピーカの指向性がわからず鳴動確認がし難い。

私が作ったフリッカ音源をここに置いておきますので、MR-PROを所有されている方は試してみて下さい。
■MR-PRO用フリッカ音源■
http://www.holycater.sakura.ne.jp/zip/MR-PRO_wave.zip


マイクレベル音源送出

設備用のアンプラックでは前面にライン入力がなく、マイク入力のみという状況が沢山あります。
そんなアンプラックに対して便利なのが「マイクレベルでの送出」です。

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前面にライン入力がなく、マイク入力のみ。

0dBFSが+18dBuで送出される仕様で、最小で-79.6dBFS(-97.6dBu)まで下げることが可能です(笑)
S/Nを気にされる方は、アッテネータを挟むと良いと思います。※ラインレベルを送出してしまう事故防止にもなる。
参考リンク:
純正アッテネータNTi ML1 Adapter -20dBとNTi Minirator Adapter -40dBの紹介
ライン出力をマイクレベルまで落とすTOMOCA AT-60活用法
NTi MR-PROでのwav送出参考例(非常放送などの音響設備)

おまけ

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筆者がMR-PRO(+ PHONIC PAA3)と併用しているケーブルです。
上段左から:極性テスト用ターミネータ、インピーダンス測定用ミノムシクリップ、インピーダンス測定用テスタ棒、アンバランスφ3.5mmパラレル・ステレオアウトケーブルとそこからRCA×2変換、バランス・フォン ー キャノンメス、バランス・フォン ー キャノンオス
中段左から:RCA ー RCAとフォン変換、ステレオ(バランス)フォンメス ー ミノムシ、キャノンオス ー ミノムシ、キャノンメス ー ミノムシ、キャノンオス(1-3ショート) ー RCA、キャノンメス(1-3ショート) ー RCA、
下段左から:フォン ー キャノンメス(1:NC、2:ホット、3:コールド結線-40dB ATT入り)、キャノンオス ー メス、110号 ー キャノンメス、110号 ー キャノンオス

最低限これだけあると保守(メンテナンス)には困らないと思います。

どなたかの参考になりましたら幸いです。