PHONO入力 | 音響・映像・電気設備が好き

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「ヒゲドライバー」「suguruka」というピコピコ・ミュージシャンが好きです。

近年、一般的にはほとんど見かけなくなった入力端子に「PHONO入力」というものがあります。
最近の方で、この端子の詳細を良く知らない場合、RCAピン・ジャックなのでラインレベルを接続してしまいがちですが、これはほとんどマイクアンプと変わらない50dBほどの増幅がかけられ、RIAAカーブという低域を持ち上げ広域を下げるイコライザ・カーブがかけられたレコード・プレーヤ(Phonautograph or Phonograph)入力端子のことです。
※RCAピン・プラグでそんなレベルの信号を扱うこと自体、疑問なのですがそこは昔の名残りなので…。
※この入力の名称も各社バラバラで、QUAD 44なんか「DISC」ですからね…自分はここにCDの出力を繋いだことがあります(笑)他のメーカですと「PLAYER」などの表記があります。

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自宅にある父親から譲り受けたTechinics SL-1500の出力端子。年季が入っていますね…。アース端子は筐体アースなのでRCAピン・プラグのグランドとは完全にセパレートされています。
筆者は(年齢的に)完全にカセットテープ&CD世代ですが、中古オーディオ販売業の影響でターンテーブルはメジャな機種はすべて触ったことがあります(笑)なかでもEMT 930STのオリジナルに触れられたことは良い思い出です。

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レコード・プレーヤの針(カンチレバー※今の語感で言うところのピックアップ)はマイクの構造とほとんど同じで、針から得られた振動を「コイル→マグネット」または「マグネット→コイル」の2パターンで電磁誘導による起電力を得て、その信号を増幅・イコライジングしラインレベルの音声信号として扱います。※前者をコイルが可動するという意味で「Moving Coil方式(MC)」後者をマグネットが可動するという意味で「Moving Magnet方式(MM)」と呼びます。

高校生の頃、父親のTechinics SL-1500というレコード・プレーヤを自分の部屋で聴いてみたく、ラインレベルに入力して音が極端に小さくて疑問に思いました(笑)

インピーダンスを考えないとするなら、マイクアンプ(ミキサが好ましい)とグラフィック・イコライザがあればフォノ・イコライザを再現できます(笑)

ヘッドフォン端子の「PHONE」と一字違いなので紛らわしいと思いますが、ラインレベルだけは接続しないようにしましょう。