1.第1文型:S+V
例文: He lies on the couch. 彼はソファに横たわっている。
このliesは自動詞です。主語と動詞のみで意味を表す文型をS+Vと言い、その動詞は目的語を取らない自動詞になります。中高生の多くは、on the couchという句に心が奪われてしまい、それが目的語句じゃないのか、と思い、この第1文型の理解から躓くことがあります。
後でもっと説明しますが、このon the couchは、副詞句であって目的語句ではありません。この句はliesという動詞を修飾しているのです。動詞の目的語になるのは名詞のみです。この名詞は、名詞句、名詞節を含みます。この品詞に関しても後で説明します。
文型の要素になるのは、主語、動詞(句)、名詞(句・節)、形容詞(句・節)のみになります。副詞(句・節)は入りません。副詞は、動詞、形容詞、副詞を修飾し、それぞれの意味に彩りを与える役目を持ちます。
例2: An accident occurred. ある事故が起きた。
これは副詞句もない単純なS+Vの文例です。このように自動詞はそれだけで意味を持っています。
3.第3文型: S+V+O
第2文型であるS+V+Cを先に説明したかったのですが、多くの受験生がlieとlayを混同しがちなので、この文型を先に説明します。
例1: I laid the pencil on the desk. 私は机の上に鉛筆を置いた。
このlaidはlayの過去形で、他動詞です。他動詞は目的語と共に意味をなします。on the deskは文型要素ではなく、副詞句です。これはlaidという動詞を修飾しています。
例2: George stopped smoking. ジョージは禁煙した。
これは副詞句がない単純なS+V+Oの文例です。smokingという名詞がstopの目的語になっています。もしsmokingという名詞がなかったら、これは「ジョージは動くのを止めた = ジョージは立ち止った」などの意味を持ちます。
The train stopped at a small station. 列車は小さな駅に止まった。
この文章では、at a small stationという副詞句が自動詞stopを修飾しています。
多くの動詞は、自動詞、他動詞の両方の意味を持つことがありますので、知っているつもりの単語であっても辞書を引いて意味を確認するようにしましょう。