ある高名な英語教育者(XYさん)が、ある社交媒体で、S+V+Cは5文型の中でも、無視しても構わないものだ、といった暴論を吐いていたのを目にして、愕然としました。こんなことを良くも平気で言うものだ、と思いつつ、同時に、こんなことを言ったために、英語力が乏しいことを公言したようなものだ、と思い直すことにして、XYさんの暴論に囚われないようにと自分を諫めました。
さてS+V+Cの説明を始めます。
例文:I feel dizzy. 私は眩暈(めまい)がします。
この場合のfeelは自動詞で、形容詞のdizzyが補語となります。先にも書きましたように、5文型の要素は、主語、動詞、名詞、形容詞のみです。実を言えば、この文型をS+V+Cとして捉えることができない高校生が多くいます。なぜなら、自動詞と形容詞の組み合わせを自動詞と副詞(句)の組み合わせと混同してしまうからです。
例文: This flower is beautiful. この花は美しい。
Be動詞と形容詞の組み合わせで、この型がSVCの典型な例として、良く英文法書などにで説明されます。
例文: Taro is a high school student. 太郎は高校生だ。
a high school studentは名詞句です。このように補語には名詞も来ます。
S+V+Cで肝腎な点は、CはSの状態、性質、属性などを表すということにあります。だから、SとCは密接に関係します。
I feel dizzy.の文章では、Iの状態がdizzyである、ということを言ってます。This flower is beautiful.では、This flowerがどんなものであるかを言ってますし、Taro is a high school student.では、Taroが何者であるか、と言ってます。
S+V+Cの文型をこのように理解しましょう。