英文法シリーズ第4回:S+V+C | 異文化交差点

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ある高名な英語教育者(XYさん)が、ある社交媒体で、S+V+Cは5文型の中でも、無視しても構わないものだ、といった暴論を吐いていたのを目にして、愕然としました。こんなことを良くも平気で言うものだ、と思いつつ、同時に、こんなことを言ったために、英語力が乏しいことを公言したようなものだ、と思い直すことにして、XYさんの暴論に囚われないようにと自分を諫めました。

 

さてS+V+Cの説明を始めます。

 

例文:I feel dizzy. 私は眩暈(めまい)がします。

 

この場合のfeelは自動詞で、形容詞のdizzyが補語となります。先にも書きましたように、5文型の要素は、主語、動詞、名詞、形容詞のみです。実を言えば、この文型をS+V+Cとして捉えることができない高校生が多くいます。なぜなら、自動詞と形容詞の組み合わせを自動詞と副詞(句)の組み合わせと混同してしまうからです。

 

例文: This flower is beautiful. この花は美しい。

 

Be動詞と形容詞の組み合わせで、この型がSVCの典型な例として、良く英文法書などにで説明されます。

 

例文: Taro is a high school student. 太郎は高校生だ。

 

a high school studentは名詞句です。このように補語には名詞も来ます。

 

S+V+Cで肝腎な点は、CはSの状態、性質、属性などを表すということにあります。だから、SとCは密接に関係します。

 

I feel dizzy.の文章では、Iの状態がdizzyである、ということを言ってます。This flower is beautiful.では、This flowerがどんなものであるかを言ってますし、Taro is a high school student.では、Taroが何者であるか、と言ってます。

 

S+V+Cの文型をこのように理解しましょう。