麻糸産み技術の伝承 | いのちまるごと美しく!『ホリスティック美人塾』

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麻糸産み後継者養成講座に参加して来ました。

受講のきっかけは、2020年東京オリンピックが開催される際、
自分は何をしていたいか?と考えた時に、何か日本の文化を
発信していたい、と漠然と思ったことからでした。

古代より日本に伝わる大麻は、神道行事や日常生活全般に渡って
役立てられていた神聖な植物でしたが、様々な歴史の流れにより、
現在、日本で麻糸を産業レベルで産める人は
わずか7名ぐらいだそうです。

空前の灯状態となっている日本古来の伝統を守るため、戦前の女性は
嫁入り前のたしなみとして誰でも身に着けていた麻糸産みの技術を、
今は後継者養成講座で学ぶことができます。

講師は、栃木にある大麻博物館・館長の高安淳一先生。
麻の様々な種類や、大麻・ヘンプとの違い、浄めること・禊ぐことは
古来は麻に触れることであったという神道とのつながりのお話を始め、
福島県会津に伝わる糸績みの手法(それぞれの地方ごと、家ごとに
様々な方法があったそうです)を教えていただきました。






興味深かったのは、糸績みの糸を撚る回転方向。

全て反時計回り=左回転で糸を撚っていきます。

日常生活では、ネジやペットボトルを開ける(緩める)時は
左回り=反時計回り、閉める時は右回り=時計回り、と
無意識に
行って
いますが、これは工業規格で決まっているたからだそうです。

もともと日本では、時計回りを天に昇っていく方向、反時計回りは
地に降りてくる方向と考えますが、上から見るか下から見るかの
違いであって実は同じもの、とも言われるそうです。





次回までの宿題は、麻の繊維を裂き、頭とシッポを見分け
績むいで一つながりの麻糸をつくること。

両手の指をまんべんなく使い、糸は「おぼけ」とよばれるおけに
産みためていきます。

江戸時代の『和国百女』にも麻糸産みの様子が描かれており
300年前から変わらない手法が今も伝えられているとのこと。




身近なところから日本の文化に触れ、伝承の受け手となり
さらに日本の精神を次の世代や世界に伝えていかれるのは
大きな喜びですね。
続きは、また記事にさせていただきます。


麻糸産み後継者養成講座に興味のある方は
自由が丘のアンジェリさんのHPに第21期生の
募集がありますよ→