『まぁるく生きる』 | いのちまるごと美しく!『ホリスティック美人塾』

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峨眉気功・ヨガ・太極拳・ホリスティック医学・ホメオパシー等を学び、人間・いのち・存在についての考察を深めながら、一人ひとりが輝いて生きていかれる道創りを探求中☆

まるくなるな、星になれ!
という某ビール会社の広告コピー
うまいな~と印象に残っています。

まぁるく生きながら、星のような存在の帯津先生。
6月28日は、帯津良一先生による 『統合医学』 の授業でした。

この日のタイトルは 「ホリスティック医学と代替療法とホメオパシー」

いつも授業に入る前に質問など自由にできる時間があり、
ちょうどその日に初めて参加された方が、
「帯津先生の死生観について伺いたい」とおっしゃられ
養生とは死生観だよ」という言葉から始まりました。

夏目漱石の 『野分』 に出てくる
「理想の大道を行き尽して、途上に斃るる刹那に、
わが過去を一瞥のうちに縮め得て始めて合点が行ゆくのである。」

を引用され、自分はどんな風に死にたいのか、理想のラストシーン
(死の場面)を考えておくべし、と。

それも一つではなく、臨機応変に対応できるよう(笑)
複数のバージョンを。


どう死にたいか、どんな死に方が理想かを考えることは、そのまま
どう生きていくのか、を考えることになるのですね。

『ポックリ名人』 という帯津先生の著書には 『漱石書簡集』 から
漱石が岡田耕三に宛てた手紙が引用されています。

「私は意識が生のすべてであると考えるが、
同じ意識が私の全部とは思はない。
死んでも自分はある。
しかも本来の自分には死んで初めて還れるのだと考えている」


漱石は肉体の死後も自分はある、と考えていたようですね。
帯津先生ご自身も今生でやりきれなかったこと・仕事は
あの世に行っても引き続きやる予定だから
「あの世がないと困っちゃうんだよねー」なんて笑っておられました。

他にも遠藤周作の
「もう一つの大きな世界のささやきに耳を澄ますことが、老いである」
という言葉や、九鬼周造 『「いき」の構造』 、太極拳は自己実現の道、
といった話から、

「健康とは粋であり、ダンディズム」
「(本・原稿を)書くことも、ダンディズム」
「太極拳は、ダイナミズムとダンディズムの統合」
 


などという名言も!!


そして、死後があるかないかというより、
患者さんが人間の尊厳を保って生きていかれるように
サポートするのが医療、敬っていくこと、と。

今回、私は仕事の関係で途中退席をさせていただいたので
ここまでしか書けませんが、78歳になった今も
「老後の楽しみはあの世にとっておき、今生では大道を行き尽くす」
と現役で活躍し続ける帯津先生にお逢いする時間は、短い時間でも
刺激をたくさんいただき、そして、まぁるくあたたかい気持ちに
なります。

まさに 『まぁるく生きる これが元気の秘訣です』 という
タイトルの本が発売されるそうです。





つい先日、一生懸命に生きる大切な仲間から、
「人生はでこぼこですー」とメールが。

始めからまぁるく生きることはできなくても、
友よ、ともに悩んで星のように輝いていこう!!