Kr:ダメじゃないですか、ホリスティックをもっと沢山の人に知らせなくては、、、、
Me:すみません、でもブログ書いたり、ここ12年くらいは年に数回治療家さん向けにセミナーを開催したりいろいろやっているつもりなのですが、、、、
私の先輩でも昔からホリスティックを提唱されているかたは結構いらっしゃるのですが、
まだまだ認知されるに至っていません、依然として少数派ですね
Kr:でもね、やっぱり腰が痛いなら整形外科とかに行っちゃうわよね。
痛み止めとかシップとかで手っ取り早く痛みを取りたいわ。
頭痛なら鎮痛剤を飲んじゃうし、発熱なら解熱剤だし、下痢なら下痢止めだわよね。
Me:はい、大多数のかたがそうするでしょう。
その「手っ取り早く症状を取りたい」というのがいわゆる対症療法ってやつです。
現代はゆっくり休むというよりは、とにかく症状をなくして仕事する!会社休めない!
みたいな風潮がありますよね。
でも腰痛や発熱や下痢になる原因や理由って考えたことがありますか?
Kr:そうね、原因とか理由って考えないわ、、、、
Me:はい、ホリスティックでは結果として表れている症状とか診断名によりも原因や理由に注目します。原因や理由が一過性のもので時が過ぎ去れば無くなるのものなら対症療法でよいかも知れません。しかしそれが根深いものならば対症療法は問題の先送りでしかないのです。しかも問題がさらに深く重いものになるかもしれないのです。臭いものに蓋をすることを繰り返しても悪臭を出すゴミ自体は無くならないことも多いのです。
Kr:あら嫌だわ、ゴミは溜めたくないわ!じゃあ教えてください。
じっさい臭いものに蓋をして問題が深く重くなるというのはどんなふうになるのですか?
Me:例えば風邪をひいて発熱という症状が出たとします。
風邪はウイルスが上気道に感染して発症します。
そして発熱はそのウイルスを排除するために起きるのです。
それは体温がある程度高くないとウイルスを排除する免疫細胞が活発にならないからです。高熱が出ること自体が免疫細胞がウイルスを戦っている証拠なのです。
また、それ以外にも体内の異物、例えばガン細胞などを効率的に排除するのにも役立ちます。
Kr:ウイルスや癌細胞が先生のおっしゃる「ゴミ」というわけですね。
Me:はいそうです。癌は細胞レベルでは、体内で日々数千個は新生します。通常はそれが大きくなるまえに免疫細胞がやっつけてくれるのです。発熱はガン細胞を排除してくれるNK細胞を活性化させ癌細胞が大きくなる前にそれを排除する助けになるのです。
Kr:ほうそうですか、発熱さまさまですね、、、、
Me:そうですね。だから発熱は体内の大掃除のために、たまには必要なのです。もし風邪をひいて発熱してすぐに解熱剤を飲んで体温を下げてしまったら何が起きますか?
Kr:そりゃ~ウイルスをやっつけられなくなるんじゃないですか?
Me:そうですね、風邪薬を飲んで発熱や咳、喉頭炎などの症状自体が沈静化したとしてもウイルスは駆除されずに体内に残ってしまうことがあります。
Kr:へ~、ウイルスが残ってしまうのですね。じゃあ、そのウイルスはどこで何をしているのでしょう?
Me:そのウイルスたちは居心地のよい場所に潜伏するのです。
その居心地のよい場所とは神経のことです。
神経細胞は新陳代謝がほとんどないのでウイルスにとっては安住の地なのです。
そして例えばその安住の地が坐骨神経ならば、その潜伏したウイルスは坐骨神経痛を引き起こすし、三叉神経なら三叉神経痛を引き起こすのです。
Kr:ひぇ~!!風邪から坐骨神経痛や三叉神経痛になってしまうのですか?
Me:はいそういうケースはかなり多く見られます。
それを慢性ウイルス感染と呼んでいます。
慢性ウイルス感染からくる坐骨神経痛は筋肉や骨格の調整で完治させることは困難であることは明らかでしょう。
Kr:そうですね、、、、 じゃあ腰痛が本当は心理的問題から起きていているとして、例えば手術とか徒手療法でとりあえず対症療法的に処置してしまったらどうなるのですか?
つづく、、、、