歯科治療の前には体に蓄積している毒素や老廃物をデトックスする必要があります。
但し、それはただの歯科治療ではなくホリスティックな人間全体を考えた歯科治療の場合です。
ホリスティック歯科では体全体の力学的バランス、生体化学的バランス、経絡的バランス、精神心理的バランスを口の中や顎口腔系という単位のみでなく人間全体という単位でニュートラルな状態を実現するということを目標にしています。
体調を崩している人、慢性的な症状に悩まされているような人は様々なバランスがニュートラルな状態からずれてしまっている人です。そのような人はまずは体の状態をリセットする必要があるのです。
何らかの症状が無くても体内にあるべきでない量の有害なものが蓄積しているとしたら体のバランスは崩れてしまっている状態にあります。そのような人は重荷をかかえながらもなんとかバランスを保っている方です。ということはとりもなおさず無理な姿勢で何かを背負っているという不自然な状態にあるということです。
そのような方はいわゆる『未病』の状態といえましょう。未病のかたの重荷も取り去ってリセットしてから歯科治療はすすめたいものです。
不自然な状態に適応している状態の人の体に「あなたにとって最適な素材はなんですか?あなたにとって一番気持ちの良い顎の位置はどこですか?」と問いかけても最適な答えは帰ってこないのです。
ですからホリスティック歯科では初診でいきなり
「%&$が体に一番合っていますよ!」とか
「ここら辺が一番最適な顎の位置ですよ!」
とは宣言いたしません。
(一応の今の状態での目安としてお伝えすることはありますが、、、)
まずは口の中有害と思われるものを外して、デトックスして、腸粘膜の状態と免疫のバランスをリセットしてから本格的な素材の選定に入ります。
ただ残念なことにデトックスを始めると一時的に体調不良を訴える人も中にはいます。
そのようなことが起きないように慎重に事を進めてゆきますが、それで体調を崩す人もなかにはいます。
それにはいくつか理由があります。
1、セッション後に疲労やストレスがかさなりデトックスに耐え切れなくなった。
2、何らかの問題で肝臓や腎臓や腸や呼吸器などの解毒排泄器官の能力が低下した
3、セッション当初はそうでなかったが解毒用のフィトケミカルにアレルギーなどの不耐性ができた
4、毒素が浮き上がってきてその毒素やフリーラジカルにあてられた
5、現状を維持しようとする機能や現状が変化する恐怖心が邪魔をした
6、自己破壊傾向の無意識が邪魔をした
7、疾病利得が失われるのを阻止しようとした無意識が邪魔をした
8、解毒を急ぎ過ぎた(これは施術者サイドのさじ加減の問題です。)
9、治癒の過程での避けられない生理反応(好転反応)
10、その他
いろいろありますね、長期にわたる体調不良の場合はいろいろ複雑な問題をはらんでいます。
ですからセッション後の反応も様々で一筋縄ではいかない場合もあるのです。
そういうことが起きないようにかなり万全なバックアップができるはずのフィシオエナジェティックですら
ときには様々な反応がでます。その時は上記の中の何がそうさせているかを判断しながらその都度適切な対処をしてまいります。