根管治療でホルマリンを使うと何が問題なのか? | 病気を改善する、健康を増進する歯科治療

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歯の神経を抜いたり、ばい菌に感染した歯根管の消毒に使うホルマリン。ご存知のとおりホルマリンは劇物です。かなり強い毒性があります。ホルマリンほどの毒を身体に使うのは問題があるでしょう。ホルマリンは発がん物質の疑いもあります。


私の臨床経験では歯科治療で使用したホルマリン(FC)は様々な不定愁訴の原因になっているようです。『そんな事初耳だ!』とほとんどの方は(医師・歯科医師を含めて)思うでしょう。しかし通常は根管消毒薬のホルマリンの問題を疑って見もしないので見えて来ないので分からないのです。それも無理ありません判断する方法をもっていないのですからね。


そこで一つおもしろい話を披露しましょう。

化学物質に敏感な人がいました。とくにホルマリン系に反応する人です。その日はある事情があってその人は私の診療室にいました。その日はある患者の他医院で神経を抜いてあった歯に問題があったので再治療をするために歯根管をあけて古い充填物を取り去る作業をしていました。患者さんによると5~6年かあるいはもっと古い治療かもしれないとのことでした。私が治療を進めるとそこはかとなくホルマリンの匂いがしてきました。私の診療室にはFCが置いてすらないのでホルマリンの臭いがすること自体が非日常なのでわかりやすいのです。臭いがしてきたのはその患者さんが以前その歯を治療するときにFCと呼ばれるホルマリンとクレゾールの消毒剤をつかったからでしょう。すると近くにいたホルマリンに敏感な人は気分が悪いといって退室し別室で倒れこんでしまいました。嘔吐もしたそうです。そして丸一日ほど平衡感覚がおかしくふらついていたのだそうです。


う思われますか、このような反応。ホルマリンの影響は数年たっても化学物質過敏症の方をノックダウンさせるには充分な威力をもっていたようです。この例はあまりにも極端ですがひとつの問題提起のためのエピソードとして伝えておきます。


(その方の反応がホルマりンの毒性そのものに反応したものだったのか、あるいはホルマリンの臭いという五感による条件反射で気分が悪くなったのか不明です。それを調べる方法もありましたが事情により当時調べませんでした。どちらにしても臭うということは何らかの化学物質の分子が鼻腔に入り込んで嗅細胞に取りつくために臭うのです。ですからその分子は粘膜から体内にある程度吸収されるし、呼吸器からも吸収されて体内に取り込まれるのは当然なことです。濃度や本人の体調にもよりますがそのためにその化学物質が何らかの薬理作用を及ぼす場合があります。アロマセラピーは臭いという五感からの何らかの条件反射というよりは鼻腔粘膜や呼吸器粘膜や皮膚から体内に吸収された化学物質による薬理作用による効果と考えるのが本筋でしょう。)




では具体的にどんな問題が起きるかというと

特筆すべき事としては、それによって化学物質過敏症が発症することがあるようです。

それだけで発症するとは考えがたいですが一つのきっかけとしてホルマリンの影響はかなり突出してあるようです。


その他の症状も多々あります。

例えば頭痛、片頭痛、食欲不振、視覚障害、胃腸障害、顎骨病巣、湿疹 などなど、、、、そのほかにも多彩な症状が起こりえるので一見関係ないと思われるものでも確認したほうが良いでしょう。