ホリスティック歯科ではもしその歯を残しておくことで全身の健康を害することが明白な場合や
現在患っている病気の原因がその歯にあってリカバリーが難しい場合や長期的な安定が望めない場合はその歯を抜歯することをおすすめします。
何が何でも歯を残すという現代の正統的といわれる歯科医師の至上命題はかならずしも肯定いたしません。
なぜなら無理に歯を残して健康を害したら、極論すると寿命を縮めたら本末転倒だからです。
(欧米のとある歯科医師は歯を棺桶にいれるか、自分が棺桶に入るかどちらにするか!などと過激なことを言うドクターもいるほどです。)
しかしその判断は患者さんに任せます。
こちらのできることは判断材料の提供です。
あとはどのようにリスクを判断するかです。
その歯がどの臓器やどの内分泌に影響を与えているか、
リカバリー可能かどうか?
あるいはその方のその症状とその病んでいる歯の因果関係はどうなっているのか?
など高度な判断が必要になってきます。
免疫力をあげても、歯の根の治療を丁寧にやっても、ホメオパシーの局部注射をしてもどうやっても後戻りできないほど悪くなっていたら抜かざるを得ない場合もあります。(後戻りできない状態のことを不可逆的といいます。)
またその歯とその歯の周囲の病巣のために免疫力が落ちている、バランスを崩しているという場合もなかなか難しい場合があるのです。
病んでる歯やその歯の根の周りの病巣を取り去ることでなかなか改善していなかった全身疾患がどんどん快方に向かうこともまれではありません。
その歯や病巣を取り去ることがその全身疾患改善のブレークスルーになるということはよくあることです。
それだけ歯と顎の骨は全身に影響を及ぼすキーポイントであるということで、
EAVの開発者で有名なDr.Vollはその事を研究の段階でまのあたりにしてわざわざ後から歯科医師の資格をとったほどでした。
Dr.Vollに言わせると、「顎骨に病巣があると何をやっても難しいことが多い。」とのことです。
これはDr.Vollの直弟子で共同研究者だったDr.マーゴット・ザイチェックから直接聞いた話です。