役職者、権威者を、

極端に排除するチームにおいて

風土がとても大事になります。

 

ここで少したとえ話をします、

 

観客すべてが総立ちで拳を振り上げ、

熱狂するコンサート会場で、

ひとり席に座り、音楽に耳を傾けるのは困難だ、

 

逆に全員が静かに座っている会場で、

ひとり立ち上がって拳を振り上げることは、

それ以上に難しいかもしれない。

 

人間は、周囲に合わせる習性、

周囲と同一であるという状態を心地よいと感じる、

そんな習性があります。

 

これは群れで生活し、群れで子孫を育む、

哺乳類には逃れられない本能なのかもしれません。

 

会社のメンバーが皆、お客様に対して、

和かでホスピタリティに溢れた、

そんな接客をしていれば、

 

入社してきた新人は、

和かでホスピタリティに溢れるか、

もしくは、それをしないなら、

時間をそれほどおかず、退職していく可能性が高い。

 

そのメンバー全員に共通する特徴、

そのコミュニティの特徴を風土と呼びます。

 

メンバーが主体的に、

顧客に対して、感動を生み出していく、

目の前の仕事をイノベートしていく、

 

そんな行動をメンバーが発露するためには、

引き出したい行動、

それが風土となっていることが必要になります。

 

社長がいくら新人に対して、

主体的な行動を引き出そうと必死になっても、

新人は、コミュニティのメンバー、

特にボス的、

リーダー的なメンバーの顔色を見ています。

 

もっと雑多な言葉で表現すれば、

非役職者のお局さまの顔色です。

 

社長の発言に対して、お局さまが、

どんな表情をしているのか?

 

具体的な言葉を何も発していなくとも、

社長の発言に対して、

無表情にわずかに首をかしげるだけで、

新人は主体的になることはできません。

 

このような状況に組織があるとき、

主体的になれないメンバーを非難するのは酷です。

 

良心的な日本人であれば、

強いものよりも弱いものに味方するという、

そんな道徳心を持っています。

 

権威よりも権威なき人の味方をすること、

それを良しとする価値観を持っています。

 

学生時代に、同級生よりも、

先生に言うことに賛同し、先生に告げ口するような、

そんな人を優遇しているのであれば、

軍隊型の組織は作れても、

ホラクラシー型の組織は作れません。

 

風土の醸成を考える際、

大事なのは、コミュニティのNo.2、

お局さま的な、

そんなメンバーの態度が非常に大切になります。

 

そこがうまくいけば、シメたモノです。

8割がたうまくいったも同然です。

 

これはまた別のページ書こうと思います。

 

 

(まとめ)

 

軍隊型の組織が悪いわけではありません。

変化の少ない市場、画一的なサービス、

そんな仕事が求められる業種には、

向いているとも言えます。

 

しかし、メンバーの主体的な良心、

ホスピタリティを求めるような職種、

変化の多い業種、

イノベーションのスピードが求めれる業種、

 

そのような業種では、

軍隊型の組織では、デメリットが大きい。

 

曲がり角の多い細い路地を、

大型のアメ車で走るような感じです。

実家のリビングにいるときの自分、

 

例えば、

コタツに入ってみかんを食べている自分、

そんな自分の思い返してみてください。

 

そのとき、肩に力が入っていますか?

表情はどんな感じ?呼吸は?

 

実家のリビングでリラックスしている自分、

自然体で、なんの恐怖感も感じず、

緊張もしていない状態。

 

家族の誰かの問いかけに、

自然に受け答えしている自分。

 

人間はこのリラックスした状態で、

良いパフォーマンスが出るようにできています。

 

この状態に近ければ、

誰もが持つ良知もよりよく働きます。

 

社内において、メンバーが良知が発揮される、

そんな環境を作り出す必要があります。

 

緊張している状態、不安に思っている状態、

誰かの発言に対して、何を言うべきかを、

 

「頭であれやこれや」と考えている状態では、

良知はうまく機能していきません。

 

メンバーが頭で考えて発言するのではなく、

感じたことを自然にそのまま発言できる、

そんな状態が、どうしても必要になります。

 

メンバーが自然体で、ありのままで居られる状態、

この状態がどうしても欠かせません。

 

この状態が作り出せない状態で、

コアバリューを浸透させようとすれば、

どうしても今目指すべきとは逆の組織、

軍隊が他の組織を作ってしまうことになります。

 

そのため、コアバリューやクレドの中に、

「チームワーク」「大家族主義」などの、

メンバーがチームに対して、居心地の良さを

感じるための必要な事項を作ることが大切になります。

 

 

待ち合わせ時間に遅れそうで、急いで、

車を運転しているとき、

前に初心者マークの車が割り込んできたら、

イラっとしてしまうかもしれません。

 

しかし、時間に余裕があり、ゆったりと、

待ち合わせ場所へ向かう途中ならどうか?

初心者マークのドライバーに笑顔で道を、

譲ることもあるかもしれません。

 

人間は状況に応じて、優しくなったり、

そうでなくなったりするもの。

 

 

H・ブルームが提唱した、

モチベーションに関する公式があります。

 

一般には期待理論と呼ばれるもので、

人間のモチベーションの大きさは、

以下の方程式の解になるといいます。

 

その方程式とは、

 

期待 × 価値 = モチベーション

 

期待とは、自分が取り組む仕事に対し、

自分が成功できるという期待がもてるか、

そんな意味でしょうか。

 

ですから期待とは、

その人のスキルの大きさと置き換えられます。

 

価値とは、その仕事に対して、

自分がどれだけの価値を感じているか。

 

価値とはウィル(WII)と 置き換えられます。

価値に対する意欲という意味でしょうか。

 

この期待と価値を掛けた値が、

モチベーションの大きさだというのです。

 

足し算ではなく掛け算であるというのが、

大事なところです。

 

ということは、価値がいくら大きくても、

期待の値がゼロであれば、

モチベーションはゼロになるというのです。

 

さて、メンバーが主体的に躍動する状態とは、

もちろんモチベーションは高い状態です。

 

ですから、

メンバーのスキルが十分にあるかどうかは、

とても大事な要素になります。

 

そのメンバーが取り組む仕事に対して、

成功するという期待が持てないと、

主体的にはなれない。

 

言い方を変えれば、

その仕事の成功に対し、不安が大きければ、

なかなか主体的には行動できないわけです。

 

アマゾンがシャッポを脱いだザッポスほど、

メンバーの主体性を重んじる会社はないが、

新入社員に対する初期研修は、非常に手厚い。

 

 ☞ザッポスー靴・アパレルの通販会社。

 社員の自発的な顧客サービスで急成長し、

 アマゾンが同社を独立経営を保障したまま、

 吸収合併した。

 

「ザッポスの奇跡」

 

業種によって、

一概にはどの研修が良いと言えないが、

顧客満足を実現しつつ、

メンバーに顧客対応、仕事を任せようと

思えば、社員の技術研修には力を入れる必要は、

大きいでしょう。

 

 

 

一方、価値については、

他でも解説したように、

自らの良知を判断軸として行動することを、

メンバーに求めますから、

 

その行動に対する価値はそのメンバー自身には、

大きい値になるでしょう。

 

社員が主体的に動くためには、

スキルに対する初期研修が非常に大切だ。

 

怒られたいと思っている社員は一人もいない。

これは間違いはないと思う。

 

大きい小さいはあれど、

誰もが評価されたいと思っている。

 

しかし、実際には怒られるし、

思うほどには評価されていない。

 

それからサボりたいと思う社員はいるが、

怒られたいわけではなく、

怒られずにうまくサボりたいと思っているのに、

そううまくはいかない。

 

なぜか?

 

評価される基準がわかっていない。

 

この基準をメンバーが得心していれば、

どうなるだろうか?

 

評価基準を明確にするというと、

賃金制度や人事制度を作ることを思いつくが、

賃金制度を導入し、組織が変わった話は聞かない。

 

すこし考えて欲しい、

これまでに働いていた会社の人事制度を、

ちゃんと知っているだろうか?

 

人事考課表に書かれた内容が

頭にちゃんと入っている人など、

お会いすることなどなかった。

 

賃金制度では、会社が望むことを正確に、

伝えることが難しいのです。

 

賃金制度は評価基準を明確に伝える制度ではなく、

賃金の分配に不公平をなくす制度、

 

昇給、降給により、

経営に矛盾が生じないようにするが目的であり、

 

そのため、

抽象的で、幅広い意味をもった文言が使用される。

 

人事考課表に並ぶのは、

これは伝えるための言葉ではなく、

幅広くいろんな事象を包括する言葉が並ぶ。

 

評価基準を明確に共有するのは、

人事制度、賃金制度では難しいのです。

 

では、どのようにすれば良いか?

 

それには、

クレド、社訓、コアバリュー、行動指針などが

向いていると思う。

 

言葉は違うが、会社が大切にする、

価値基準、行動、考え方などを、

10個程度に表現されたものだ。

 

これらを共有し、

そして、これらが包含する意味を

実際に起こった事例により、

朝礼や定期的な勉強会で、

共有していくのだ。

 

 

(まとめ)

全員経営が実現している会社、

100年続く会社、

 

これらの共通していること、

社訓やクレドがあることが多い。

 

価値基準が共有されていること。

ホラクラシー、一人一人が主体的に、

躍動していくために必要な要素は何か?

これだけは外せないものは何か?

 

それをここでは考えてみようと思います。

 

経験上、以下の5つの要素は外せない、

そう思います。

 

①評価を明確にする。

②スキルを十分にする。期待*価値

③良知を機能させる。

④衛生要因を満たす(安心を作り出す)

⑤風土を作る。

 

 

①評価を明確にする。

メンバーが主体的に伸びやかに動くために、

メンバーの心にこれをやったら怒られるのはないか?

間違いではないかという迷いや、

恐怖感があっては人は主体的にはなれない。

 

そのためには、

チームが求める、大切にする価値観、

評価を明確にすること、

これをまずはじめにすることです

 

 

②スキルを十分にする。

人は目の前の仕事に対して、

良い結果を残せる、うまくやれるという、

確信がないとモチベーションは上がらない。

 

ブルームの唱えた認知論というものだ。

(期待×価値=行動)

 

 

③良知を機能させる。

5つの要素の中で最重要項目にあげたい。

この良知を体認がメンバーに広がるか否か、

それが全ての取り組みの成否は変わる。

 

  #良知とは何か?

 

 

④衛生要因を満たす(安心を作り出す)

先の良知が機能するためには、

メンバーが安心できる外部環境を、

つくることが大事なる。

これは主に上司、先輩、

リーダーの言動に負うところが大きい。

 

 

⑤風土を作る。

メンバーは上司の顔色も伺うが、

それよりも横にいる同僚や先輩、

その顔色を伺う。

 

メンバーが主体的に動いていてしまう、

そうせざる得ないような雰囲気を作ってしまうこと、

いわゆる風土を作り上げることだ。

 

このブログでは以上の要件を意識しながら、

色々な角度からホラクラシー型組織を、

考えていきたいともう。

 

 

 

(まとめ)

逆説的ではあるが、

人がどんな条件があれば、

主体的に動くかを考えるよりも、

 

どのような状況で、

主体的でなくなるかを考えていくことが、

現場を踏むたびに思えてきました。

 

そして、人は本来は主体的な生き物だ。

その証拠に何もない部屋に、

何の支持も受けずにいる人が、

じっとしているかといえば、

そうではない。

 

必ず少しの時間がたてば、

何かを始める。

 

人は本来主体的なのだ。

それが何かにより制約されていることが、

もん段位なのかもしれない。