H・ブルームが提唱した、

モチベーションに関する公式があります。

 

一般には期待理論と呼ばれるもので、

人間のモチベーションの大きさは、

以下の方程式の解になるといいます。

 

その方程式とは、

 

期待 × 価値 = モチベーション

 

期待とは、自分が取り組む仕事に対し、

自分が成功できるという期待がもてるか、

そんな意味でしょうか。

 

ですから期待とは、

その人のスキルの大きさと置き換えられます。

 

価値とは、その仕事に対して、

自分がどれだけの価値を感じているか。

 

価値とはウィル(WII)と 置き換えられます。

価値に対する意欲という意味でしょうか。

 

この期待と価値を掛けた値が、

モチベーションの大きさだというのです。

 

足し算ではなく掛け算であるというのが、

大事なところです。

 

ということは、価値がいくら大きくても、

期待の値がゼロであれば、

モチベーションはゼロになるというのです。

 

さて、メンバーが主体的に躍動する状態とは、

もちろんモチベーションは高い状態です。

 

ですから、

メンバーのスキルが十分にあるかどうかは、

とても大事な要素になります。

 

そのメンバーが取り組む仕事に対して、

成功するという期待が持てないと、

主体的にはなれない。

 

言い方を変えれば、

その仕事の成功に対し、不安が大きければ、

なかなか主体的には行動できないわけです。

 

アマゾンがシャッポを脱いだザッポスほど、

メンバーの主体性を重んじる会社はないが、

新入社員に対する初期研修は、非常に手厚い。

 

 ☞ザッポスー靴・アパレルの通販会社。

 社員の自発的な顧客サービスで急成長し、

 アマゾンが同社を独立経営を保障したまま、

 吸収合併した。

 

「ザッポスの奇跡」

 

業種によって、

一概にはどの研修が良いと言えないが、

顧客満足を実現しつつ、

メンバーに顧客対応、仕事を任せようと

思えば、社員の技術研修には力を入れる必要は、

大きいでしょう。

 

 

 

一方、価値については、

他でも解説したように、

自らの良知を判断軸として行動することを、

メンバーに求めますから、

 

その行動に対する価値はそのメンバー自身には、

大きい値になるでしょう。

 

社員が主体的に動くためには、

スキルに対する初期研修が非常に大切だ。