映画「ヤマドンガ」 | ほくとの気ままなブログ

ほくとの気ままなブログ

ブログの説明を入力します。

映画「ヤマドンガ」

 

 

 

2007年 インド(テルグ語) 178分

 

<監督>

S・S・ラージャマウリ

 

<キャスト>

ラジャ:N・T・ラーマ・ラオ・Jr、

ヤマ:モーハン・バーブ、

マヒ:プリヤ・マニー、

 

<内容>

「RRR」「バーフバリ」2部作を大ヒットさせたS・S・ラージャマウリ監督が、「RRR」のN・T・ラーマ・ラオ・Jr.を主演に2007年に発表した監督第6作。

 

主人公の泥棒ラジャ(N・T・ラーマ・ラオ・Jr)が現世と地獄を往来して活躍する姿を描く。


ある富豪からの依頼で盗みの仕事をしていた泥棒のラジャは、悪漢に襲われていた女性マヒを助ける。

マヒは幼い頃に両親を亡くし、財産を狙う親族に虐げられていた。

一方、ラジャは依頼主が報酬を支払う直前に死んでしまい、閻魔大王を恨んで悪態をつくが、それを聞いた閻魔大王によって地獄に落とされてしまう。しかしラジャは持ち前の話術で地獄の民の人気者になり、閻魔から地獄の王の座を奪う。再び現世に戻ったラジャはマヒと再会し、彼女を親族から救おうとするが……。


(映画.COM)

 

 

**********************

 

 

あの映画「RRR」のラージャマウリ監督に、その映画でビームを演じたN・T・ラーマ・ラオ・Jrが主演と来た日には、期待ワクワクで劇場へ足を運んでしまいました。

10月28日相鉄ムービル

 

 

「熱風!!南インド映画の世界」の中の作品として鑑賞。

 

さてさてどんな作品かといいますと、RRRのような正義感溢れるヒーローが大活躍の痛快アクションを想像しては大火傷してしまうでしょう。

なんたって、今回の主人公はコソ泥あがりの詐欺師です。

 

 

そしてあることがあって死んで地獄に落ちても、そこで大活躍。

地獄の総選挙

その選挙によって閻魔大王の座を奪ってしまう人気者になってしまうんですから。

選挙演説では

「自分が閻魔大王になった時には、カースト制度の撤廃、そして独裁政治も廃止します」

など熱く語るところは、おかしくも熱を感じました。

 

 

そして現世に戻ってきては、今度は閻魔大王が追いかけてきて美女に変身し彼に接近するなど、とにかく奇想天外な物語が繰り広げられます。

 

ファンタジーでもありコメディでもあり、もちろんアクションシーンあり。お決まりの唐突な踊りは、これでもかというくらい出現します。

 

 

RRRの時よりも若かりし頃のN・T・ラーマ・ラオ・Jrは、スリムでしたw

とにかく彼のダンスを観たい方は、満腹になるくらい満足するかも!

 

 

 

そんな感じのシーンがてんこ盛りですが、ストーリーの核は裕福な家庭に育ったマヒが暴漢から襲われていたところを、一人の男の子が彼女を助けたことから始めります。

 

 

その助けた子は、孤児育ちで泥棒しながら生活しているラジャでした。

 

マヒは彼に恋してネックレスをプレゼントします。

しかしラジャは、そのネックレスは値打ちがないと判断して捨ててしまうのですが、捨てても捨てても彼の元に戻ってきてしまいます

このシーンも、そんなバカなと思ってしまうくらいの帰巣本能真っ青な戻りですがさもあらん、神様が宿っているネックレスですからありうるかも?

 

さてそこから12年後、マヒの生活はがらりと変わっていました。マヒは死んだ祖父の遺産相続人になるのですが、遺産を狙う伯父一家に屋敷を乗っ取られて奴隷のような扱いを受け、日々自分を救ってくれる「王子様」の存在を待ち続けていました。

 

同じころ、ラジャは相棒のサティと手を組んで詐欺を働く一方、金貸しのダナラクシュミから多額の借金を抱えて返済に追われていました。

そんな時、ある仕事がらみで二人が出会います。

 

 

ただし二人は相手が、あの時のラジャそしてマヒとは全く知らず物語が進行していくのです。

ある意味この作品は、この二人のラヴストーリーでもあるかもしれません。

 

捨てても捨てても戻ってきてしまったあのネックレスが、最後に良い仕事をしてくれました。ちょっとホロリとしてしまう場面もあったりします。

流石~!ナラシンハの力を宿したネックレスです。

 

安心のハッピーエンド。

のちの映画RRRのビームを連想させるようなアクションシーもあったりします。

 

ラージャマウリ監督、そしてN・T・ラーマ・ラオ・Jrが好きな方は観ておいて損はないかと・・。お見逃しなく!!

ただインド映画初心者は、びっくりしてしまうかもw

 

 

(おまけ)

 

映画の中のあるシーンでN・T・ラーマ・ラオ・Jrと祖父N・T・ラーマ・ラオ(NTR)の共演シーンがあります。

 

 

ちなみにこの祖父は、インド映画史上もっとも偉大な俳優の一人に挙げられているようです。また政治家としても大物だったようです。

 

その祖父は今作に影響を与えた「Devanthakudu」「yamadonga」という映画に主演していたのでした。

私はインド映画に精通しているわけではないので、鑑賞中にはまったくわかりませんでしたが、調べてみてビックリでしたね。

 

あの地獄の選挙の場面で、ご先祖様登場によって一気に形勢逆転になるのです。インドの方々でしたら、有名俳優の祖父と孫の共演、感慨深い事だったのではないでしょうか。

 

タイトル「ヤマトンガ」はヤマが閻魔で、ドンガが泥棒という意味らしいです。

突っ込みどころ満載の映画、でも楽しい映画でした。

今回も感じましたが、インドの女優さんは本当にお美しいですね。

 

5点満点中3.6

(画像すべてお借りしました)

 

(ご先祖様との共演)