ケンシロウに振り飛ばされたジャギはさらに激昂し、ケンシロウに襲いかかろうとする。
次の瞬間、ジャギは足を絡ませて転んでしまう。
すかさずケンシロウは無数の拳をジャギに浴びせ、「北斗八悶九断」で止めを刺そうとする。
しかし、非情になりきれないケンシロウはジャギを殺せず、逃がしてしまう。
かつて兄と呼んだ男だったという理由だけで・・・
結果的に、その甘さがケンシロウに辛い試練をもたらすことになる。
ちなみに、ジャギが転んだのは、ケンシロウがあらかじめ秘孔を突いて足の自由を奪っていたからであるが、ジャギはそれに気付かなかった。
そのため、ジャギは信じ込む。
「自分が足をすべらせていなかったら、自分がケンシロウを倒していた」と。
「自分は運が悪かったのだ」と。
愚かではあるが、恐るべきプラス思考である。
「こ・・・このやろう殺してやるう!!きさまさえ死ねば・・・・・・」
こけるジャギ
北斗八悶九断でジャギに止めを刺す寸前のケンシロウ
「行け!きさまに伝承者の資格はない!!」
(「北斗の拳」原作より抜粋)