ウイグルの泰山流双条鞭により、ケンシロウは防御に徹しているかに見えた。
ウイグルはそんなケンシロウに対して、とどめの一撃を繰り出す。
しなりが加わり、さらに加速した鞭がケンシロウに向かう。
しかし、ケンシロウにヒットする直前に鞭は反転し、逆にウイグルを襲った。
鞭はウイグルの顔面に食い込む。
驚いたウイグルが鞭をよく見ると、二本の鞭の先端が結ばれていたのである。
まさに、ケンシロウの神技である。
「とどめだ~っ!!」
「うわ!!」「あんぎゃ!!」
「なああ!!」「い・・・いつの間にムチの先を!!」
「それがきさまの恐怖か・・・」
(「北斗の拳」原作より抜粋)