一本目のナイフメイキングは、「やり方を知る」という大きな目的がありました。
なので、凄く省エネ的なナイフメイキングとなった感は否めません。
スケルトンナイフを選択したことは、自分にとっては良かったかな、と思ってはいますし、ラペルダガー/ラペルナイフを開拓していきたい、という気持ちになったのも大きな収穫でした(案外手薄な部分でしょう?)。
一方で、「もう少し大きいものを作ってみたい」という希望もあったので、1本目が完成して少しした段階で2本目のデザインに取り掛かりました。
方眼紙を使って(5mm方眼じゃないほうがいいのかな?)、ざっとラフで書いてみて、しっくりくるものであれば、清書。
その後コピーをし、ボール紙に貼り付けます。
この辺りで、前回の反省点が活きています。
ボール紙に貼り付けしっかりと形を切り抜いた型紙がこちら。
こんな感じ。
ちょっとたわんでしまっていますが、こっちのほうがデザイン的にいいなぁ。
本当は背の部分、かなり直線が多いんですよ。
ま、それはともかく、型紙を作っておくと両面テープを使い、鋼材に貼り付けられます。
するとケガキの時にちょっと楽が出来ますね。
海外なんかだと、こういう型紙をノリでベターッと貼って、そのままハンドグラインダーで外形の削り出しをしてしまう……なんてのをよく動画で見ます。
ちなみに、これはいわゆる「テストナイフ」としての製作です。
自分として気になっている要素を自分自身で確認するためのテスト用。けど、「テスト1」とかの名前にしちゃうと味気ないので、「テストナイフ 美咲」と名前をつけてあげました。ちょっと愛着持てますでしょう?
拙いながら、ちょっとナイフのデザインに手を出してみて思ったのが「直線が多いデザインは野暮ったくなりがち」だということ。
デザイン力、構成力のある人ならば直線を力強く、美しく見せることが可能なのでしょうが、まだまだその域まで達していません。なので、自分が思う「美しさ」とかを若干考えつつ形にしてみました。
余談ですが、これはテストナイフなので、少し各要素を極端にしてデザインしてあります。
多分、最終的にはこれをモディファイして、もっといいものが作れたら……なんて思っているのですが……。
で、今回もスケルトンナイフの予定。
だけれどもラペルダガーと違って、ハンドル部分もしっかりとあるので、重量バランスや美観のためにハンドル部分に穴を空けることにしました。
けど、そこで3mmの穴をあけてもしょうがありません。
色々考えてみて、10mmでとりあえずやってみよう、ということになったのですが……これが厳しかったのです。
ボール盤を入手して、滅茶苦茶色んなことが出来るようになったんですが、
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一度、3mmで下穴をあけ、少しづつ穴を広げていこう作戦は見事にしっぱいしました!
7mmあたりから、ドリルが「キーキー」と嫌な音を出し始め、煙とともにドリルが焼けてしまい……。
困ったときはツイッターで相談です。
なにしろ、ナイフメーカーさんがたくさんいらっしゃいますからね。
すると、「ボール盤の回転速度を落とすこと。最低速度でOK。で下穴は3mmくらいでいいので、それを空けたら一気に10mmで」というアドバイスを頂くことが出来ました。
また、「コンクリートドリルを使うと、大きな穴はとてもあけやすくなる」という情報も。
こういう知識、何も知らないものですから、頂いたご意見はどれもこれも有益です。
コンクリートドリルを使う、というのはコストもかかるので、とりあえずはボール盤の回転速度を落としてみることにしました。
ベルトの位置をかけ替えるんですが、結構難しかった!
で、とりあえず最低速度にしてみると、今度はしっかりと穴が空きました!!!
まぁ、途中でパラコードを通すようの穴の面取りをしようとして、少しボケッとしていたため、穴をかなり広げてしまった、という失敗はありますが、そこは次にいかしましょう……。
ケガキをし、必要な穴をあけ、外形にそって3mmドリルで穴を空けておく。
あとは、バイメタルソーを使い外形を切り出します!
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こういうのでもイケるはず。
ただし、バイメタルの刃を使うか使わないか、そこが天国と地獄の分かれ目だということは強調しておきます。
やはり前回の経験を活かし、もっと間隔を詰めて穴をあけたおかげで、切り出しはかなり楽でしたよ。
まだまだ、穴を空ける位置なんかはへたくそですが、初回に比べたらねぇ……。
というわけで、今日はここまで。
また少し、製作に使える時間がなくなってしまうのですが、その分、じっくりじっくりと作っていこうと思っています。
今度はもう少し、納得感のあるものが出来たらいいな。