抜群の相撲センスで将来を嘱望されている遠藤関。
関取としては決して大きくない身体で相手に当たり負けしないために、部屋での稽古以外にジムで筋トレをしているそうです。
大相撲の力士がウェイトトレーニングを取り入れることに賛否はありますが、やり方次第でメリットが勝ると思います。
但し、少し気になったのはトレーニング種目に「ハイクリーンやスナッチ」といった全身を連動させる種目が採用されているのかということ。
見たところ、一般の人も通っているフィットネスジムのような場所だったので、もしかしたら床上にバーベルを下ろす(落とす)可能性が高い種目は禁止されているのかもしれません。
ちなみに、ウェイトトレと一言で言ってもバーベルやダンベルのような重り(フリーウェイト)とマシンという器具の違いは似て非なるもので、またアームカールのような小筋強化とスクワットのような大筋強化、クリーンのような全身強化+瞬発系+テクニック系の運動も異なります。
つまり筋トレとは言っても用いる器具や内容次第で要求される筋力の発揮メカニズムが異なるので、必然的に得られる能力が異なるのです。
言い換えれば、外観重視・ボディメイクの筋トレと、とにかく腕力や脚力やボリュームが欲しいときの筋トレと、スピードや全身の協調性といった機能を得たいときの筋トレは、用いる器具ややり方が違うということ。
ここにアスリートが筋トレに取り組む場合の落とし穴があります。
取り敢えずベンチプレスとスクワット、などとなりやすいのです。
誤った、或は目的違いの練習方法をした挙句に効果が上らなかったり、怪我をしてしまっては何にもなりません。
言い換えれば、外観重視・ボディメイクの筋トレと、とにかく腕力や脚力やボリュームが欲しいときの筋トレと、スピードや全身の協調性といった機能を得たいときの筋トレは、用いる器具ややり方が違うということ。
ここにアスリートが筋トレに取り組む場合の落とし穴があります。
取り敢えずベンチプレスとスクワット、などとなりやすいのです。
誤った、或は目的違いの練習方法をした挙句に効果が上らなかったり、怪我をしてしまっては何にもなりません。
勿論、テレビで断片的に放送しているところを見ただけでの杞憂かもしれませんが。
アスリートが補強としてウェイトトレに取り組む場合の注意点について述べてみます。
第一に「局所の強化に陥らないこと」が大切です。
そういう意味から言えば、アームカールやレッグエクステンションが「いらない筋トレ」の代名詞でしょう。
第二にはベンチやバックレスト、アームレストといった「寄りかかり用具」を用いないことです。
スポーツ動作において、身体部位が何かに固定された状況で、しかも直線的動作や軸回転動作をする場面は皆無に等しいと思われます。体重を支える足でさえ安定した状況で力を発揮出来るようなパファーマンスレベルの低い身体操作はまずないでしょう。
つまり、寄りかかる壁などなく、常に加速や回転といった課題に臨機応変を求められるスポーツにおいて、ベンチプレスやアームベンチ上で行うアームカールエクササイズのようなイージーメイドな筋肉はが活躍出来る程甘くないのです。
ベンチ台に背中を固定し、ただ強い力さえ出せばいいという中で200kgを挙げる力と、足裏でバランスを取りつつ相手のイナシや誘いに警戒しつつ相手を押す力は、全く違うということです。
壁(相手)を手で押せば、押した分だけ力は自分に帰ってきます。動くのは相手(壁)ではなく自分です。
従って、相撲で押す力を発揮するには、背中で寄りかかって腕を伸ばす力は役に立たず、床反力(足で土俵を蹴る力)を相手に伝えられるか、が問われるのです。
相撲にはテッポウという稽古法があります。
太く微動打にしない柱に向かって体重をかけながら手で押す稽古です。
自分が押した分だけテッポウは押し返してきます。これに対して、わざと片足を挙げたり姿勢を変えたりしながら足裏で踏ん張る。まさにこれが相撲で要求される力の出し方なのです。
自分が押した分だけテッポウは押し返してきます。これに対して、わざと片足を挙げたり姿勢を変えたりしながら足裏で踏ん張る。まさにこれが相撲で要求される力の出し方なのです。