萌え×版画に感動。珈琲貴族 新作版画展@アールジュネス秋葉原 | 昨日の記憶

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管理人はヤクルトファンのモータースポーツバカ。基本的に引きこもり体質ではあるものの、愛機アドレス110でふらっと遠出することもしばしば。

今日は電車でお出かけ。

昼前からおやつ時にかけて、御徒町・秋葉原界隈を散歩してきました。


ミニカーショップやゲームショップなど、いくつかの行きつけを巡って最後に訪れたのがここ、アールジュネス秋葉原です。

 

 

珈琲貴族先生のイラストが好きでしてね、この週末に新作版画展があるのをTwitterで知って訪れた次第です。


イベントは軸中心派秋葉原本店内のイベントスペースで開催中。最初に受付をして、あとは自由に見学できました。

 

会場ではお目当ての珈琲貴族先生のイラストだけでなくTonyさん、Hitenさん、和遥キナさんといった有名イラストレーターさんたちの作品も多数展示されており、それらの下には、いち、じゅう、ひゃく、せん、まん、じゅ......十万のくらいまである値札が!!びっくり

 

そういえば、外の看板にも販売会の文字があったっけ……。いいや、しかし、30~50万円の絵がずらりと並ぶ光景はちょっと私の頭では理解できません。そんな状態で2~3分見学していると、係の人が側にやってきて「どうです、すごいでしょう」とひとこと。

 

ええ、見事ですねと肯定の相槌をした私ですが、このときはまだ”すごさ”を理解していませんでした。なぜなら、このイラストたちが版画であることを認識していなかったから。係の人曰く、作品はすべて多色刷りで作られたもので、その道の職人さんたちに製作を依頼しているのだとか。

 

たしかに、よくみると印刷物とは違ってドットが見当たらず、明暗と色のグラデーションがものすごく繊細。

 

今回、私が初めて展示会を訪れたということで、係の方は熱心に版画の特徴を教えてくださいました。そのなかでとくに印象深かったのは、壁から外して目の前でスポットライトを当てたときの発色の違いです。花火に浴衣、肌、背景の山並みと空、すべてにおいて鮮やかに、そして深みが増すんですよ。

 

版画は印刷物と違い色を何重にも重ねているため、強い光を当てた際に下地の色が生きてくるのだそうです。反対に一般的な照明の下では塗り重ねた色の4割程度しか見えていないとか。

 

 

新作描き下ろし、花火とふたりの看板娘が描かれた画を例にこれを教わったのですが、ファンだからというのもありますけれど、あまりにもきれいで本当に言葉が出ませんでした。

 

いま、同じ画をPCの画面を通して見ることができますが、やはり受ける印象は版画とまるで違います。本物はドが付くほどケチな私が思わず月賦を考えるほどでしたからね(笑) ちなみにお値段は約48万円でした笑い泣き

 

その後、ご厚意に甘えてひとりで5分ほど白峰さんと青山さんの画をジャック! 自由に光の当て方を変えながらたっぷりと魅力を堪能しつつ、これまで知らなかった伝統芸能と萌え文化の組み合わせによる新しい芸術の可能性を感じた日曜の午後でした。

 

P.S.

今年の7月は素敵なものがたくさん見られて幸せです照れ

ちなみに、明日も一種の芸術品といえる面白いものを見に行く予定です。