14~5年ぶりの船の科学館 | 昨日の記憶

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管理人はヤクルトファンのモータースポーツバカ。基本的に引きこもり体質ではあるものの、愛機アドレス110でふらっと遠出することもしばしば。

10月21日(日)はSUPER GTGTオートポリスの決勝日でしたが、ニッサン勢の走り始めと全車予選Q1落ちという結果を見て、ライブで見る必要なし! と判断。雲ひとつない秋空の下、東京・台場の船の科学館へひとっ走りしてきました。

 

その船の科学館はでっかい駐車場があるくせに二輪車は駐輪できないので、都立潮風公園の北駐車場まで行く必要があります。ただ、ここもキャパシティが10台くらいしかないので困ったものです。

 

ゆりかもめの『船の科学館駅』と現在休館中の本館

MSJやD1お台場の会場最寄り駅としても知られる同駅ですが、2019年3月頃に『東京国際クルーズターミナル駅』へと駅名が改称されることが決まっています。次にこの近くに来る頃には新しい駅名になっていることでしょう。

 

日本海軍連合艦隊のスケールモデル

別館展示室の一角にずらりとならぶ模型たち。この分野には疎いのですが全体を見ると壮大で、それでいてじっくり見てみると、一艦ずつがとても細かなところまで作り込まれていて、惚れ惚れしました。

 

重巡洋艦 摩耶 1/200スケールモデル

船の科学館のツイートで紹介され、ぜひ見てみたいと思っていた模型です。おそらく多くの人は“上”に萌えるのでしょうけど、私の場合側面~下部にかけての美しい曲線美に魅せられました。ちなみにこちらの模型、元海軍少尉の岡添正さん(御年98歳!!)が、35年の歳月をかけて完成させたものなんだとか。

 

北朝鮮の工作船事件を紹介するコーナー

先日、民主党政権時に官房長官を務めた仙谷氏が亡くなったという報道の中で、時の政権が隠し通そうとした尖閣諸島での中国漁船衝突事件に触れられていました。あれでさえ懐かしいと思うのですから、それよりも9年も前に起きたこの事件となると、はるか昔のようにさえ感じましたね。でも、決して忘れちゃいけない平成の大ニュースです。

 

工作船の模型

こいつの実物と押収品が船の科学館に展示されるのを知って、当時小学生だった私は親に頼んで見に来た覚えがあります。どこかに写真も残っているはずなんですが、どこへやったかな……(・・?

 

たしか、現在は横浜の赤レンガ倉庫の隣にある施設で展示されているのでしたね。今度あっちのほうに行くときには立ち寄ってみようかな、と思ったり。

 

初代南極観測船 宗谷

昔は本館横の岸壁に西を向いて係留されていた宗谷。現在はかつて羊蹄丸(青函連絡船)が居た場所に移り、その船首を陸(東)側に向けています。

 

宗谷の船内見学
十数年ぶりに船内へ侵入。

昔の船なので船員の想定身長が低い(最大でも175cmくらいな)のでしょう。小学生のときは「頭上注意」の文字なんて全く気にしなくてよかったのに、今では何度か頭をぶつけ、我ながら大きくなったもんだと嫌でも感じさせられました(苦笑)

 

浴室と船室

基となる船の大きさが桁違いに違うのもあって、各部屋とも今年7月に見学した『しらせ』と比べてこじんまりしています。

 

船橋

ブリッジ(室内)の面積もしらせ5002の4分の1くらいでしょうか。大の大人が十数名ここに入るとなると、南極圏以外では暑苦しそうです。

 

宗谷のペーパークラフトと通信室

タロ、ジロもセットの可愛らしいペーパークラフト。タロ、ジロといえば、昔は船内に犬小屋が展示されていたはずなんですが、見当たりませんでしたね。

 

南極観測船の航路

宗谷、ふじ、しらせ(2代目&3代目)では日本から南極までの航路が異なるそう。

宗谷(赤)は往路復路ともにシンガポールと南アフリカのケープタウンを経由するルート。一方、ふじ(白)の往路はしらせ(青)と同じフリーマントル経由、帰路はポートルイスとシンガポールを経て日本へ戻っていたと紹介されていました。

 

甲板と後部デッキ

80歳のおじいちゃん船。これからもその歴史を未来に伝えていってくださいませ。

 

そして最後はこの日の主目的……

 

船の科学館本館ロビー

東京都主催の沖ノ鳥島写真展(2018年10月20~28日)を見学しました。――という体で十数年ぶりの本館入場を楽しんでいました。といっても入れるのはロビーとトイレくらいですけどね。それでも、かすかに残る記憶と目の前の光景が合わさった瞬間というのは嬉しいもの。ほぼ貸し切りなのをいいことに、展示そっちのけで、かつてのインフォメーションカウンターや高級感あふれる内装の数々を観察していました。

 

いつの日か訪れるであろう取り壊しの前には、また展示室や高層階にも入れたらいいな。

 

東京都沖ノ鳥島写真展

一応展示の方にも目を向けると、床に沖ノ鳥島周辺の岩礁を紹介する衛星写真がどーんと広がり、ボードには近海で見られる生物の写真が飾られていました。

 

以上