さて、故郷の鶴岡でブログ友のきつね🦊ちゃんと過ごした事を書いています。


まずはきつね🦊ちゃんの記事をお読み下さい。

(丸投げ💦)


私達が致道博物館に来た目的は、この日私が敬愛するアマゾン探検家の山口吉彦氏と映像作家の岡本淳さんのトークがあったからでした。


その前に企画展示のアマゾンに関する展示物。

蝶々が本当にキレイ❣️



様々な民族具もデザイン性に優れ、とてもおしゃれです。


モルフォ蝶で蝶々🦋を形作る。


蝶々の美しさに心奪われ、これ以外の写真を撮ったつもりが全くなかったという…




これはピラニアの剥製です。


きつね🦊ちゃんのブログで紹介されていたように、展示物をただ見て歩くのではなく、「探検」の要素も取り入れて、子供にも興味を持ってもらえる工夫が、なかなか良かったと思います。



さて、肝心の岡村淳氏のスペシャルトーク…


岡村氏はもう何十年も前に放送された「素晴らしき世界旅行」のプロデューサーでもあり、貴重なお話をたくさん聞く事ができました。当時のアマゾンに関する貴重な映像も時間の関係で少しだけ。


アマゾンの先住民の方々の暮らしや自然と共存する生活の知恵はとても興味深く、特に先住民のヤノマモとハキリアリの関係の話がおもしろかったです。


ハキリアリは農業者にとっては被害をもたらす害虫でありながら、土の中でせっせとキノコの栽培を行っていて、ヤノマモに農業を教えたのはハキリアリだと言われているそうです。


また、主食であるマンジョーカは毒があり、すりおろして絞り、毒抜きをするそうですが、その毒のある搾り汁ですら1滴も無駄にすることなく、発酵させてトゥクピという調味料にするという究極のエコを実践していたというのも驚きでした。


最後を締めくくった山口吉彦氏の言葉がまた印象的で、自然破壊への警鐘、それは半世紀以上も前に彼の活動の原点になったレヴィストロース(クロード=レヴィ=ストロース)が危惧していた事でもありました。


「子供の頃から虫でも花でも、自然に対して関心を持つ事。

虫の世界は多くの事を教えてくれる。」(山口吉彦氏の言葉)




(補足〜過去記事より。)
幼き日、ヘラクレスオオカブトやモルフォ蝶に憧れた少年は、農業の勉強で訪れた留学先のフランスで、クロード レヴィ ストロースが集めたアマゾンの民族資料に出会います。

レヴィ ストロースは、それまで不潔で野蛮とされていた先住民の生き方を「行動的、合理的」と捉えました。

環境を破壊しないで、自然を敬い、感謝して、自然の掟に従って生きる彼らの生き方こそ、本来あるべき姿として紹介しています。

狩は必要以上のものは決して獲らない、狩に行けない人には分け与え、部族単位で共同生活をしながら助け合う生活。
他者を思いやり、男女で役割分担をしながら厳しい環境を生きる彼らこそ、優れた人間なのかもしれません。

もう50年以上も前に環境破壊を危惧していたのは驚きですが、現代に生きる我々が忘れている事を思い出させてくれる気がします。