夜の世界に見切りを付けて
ハワイに留学するまでのお話を
書いています![]()
以前のものはザックリ書いたので
詳細を足しながらの再投稿です
ホステスを20年間してきた私が
37歳の時にすべてを手放し
ハワイに留学したお話
いつも読んでくださり
ありがとうございます
気軽にコメントくださいね ![]()
最初から読んでみたい!と思ってくれた方は
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望月くんから一方的に
「絶対妊娠してる、俺にはわかる」
と思い込み全開で言われて
ドン引きした私。
妊娠なんてありえないと証明してから
速攻フェードアウトするつもりで
彼の持ってきた検査薬を使ったら
まさかの『陽性」が出てしまった....
というお話の続きです
妊娠の可能性を示す
『2本線』を見た瞬間
心の中で
あ…これ
罰が当たったんだ
そう思ったの。
都合のいい関係だけを求めて
しかも家庭のある人と関わった。
貴方の進むべき方向は
そっちじゃない
目に見えない何かからの
強いメッセージな気がして
これは、罰だって。
でも、取り乱したり
混乱することは一切なく
怖いくらいに落ち着いてたんだよね。
だって、もう
起きてしまったことは仕方ないし。
これから自分にできることを探して
ひとつずつ乗り越えていくしかない。
それが、
自分で招いてしまった
望まない状況を変える唯一の方法。
まずは、病院へ行って
きちんと妊娠を確認をすること。
そして、手術の日程を決めること。
頭の中で
どこの病院に行けばいいだろう
と、自分のやるべきことを
考えていた私の横で
望月くんは
やっぱり
運命なんだよ
これは
運命だったんだ
そう言って、ありえないくらい
興奮している彼の姿を見て
心底驚いたの。
だって、関係が始まる前の望月くんを
私は4年くらい見てきたけど
会社の人たちを引き連れて歩く
権限もあって頼れるリーダーで
金銭的にも余裕があって
女性にも普通にモテる。
女に飢えている感じなんて
まったくない
「余裕のある大人の男」
私の中の望月くんのイメージは
ずっとそんなふうだったから....
そして望月くんは、なおも
絶対、男!
お腹の子は
男の子だと思う!
と、興奮冷めやらぬ様子で
まくし立てていてね....![]()
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その様子を前にして、私はとにかく
自分には産む意思がないことだけは
伝えなきゃと思って
いや、産めないよ
無理...
そう一言だけ、言ったの。
すると、彼は
君がこの状況に混乱し
気持ちの整理が
つかないのはわかる
さっき話た俺の気持ちを
まだ信じれないのも
わかる。
でも、俺の気持ちは
本気なんだ
俺の事を信じて欲しい
確か、そんなことを
言っていたと思う。
とりあえず
仕事を抜けてきていた彼は
オフィスに戻らなきゃと
部屋を出て行く前に
私を抱き寄せて
女房、子供のことも
君には絶対に
何の心配も
迷惑もかけない
俺と結婚してほしい
それを聞いて
さらにヤバい...と感じた私は
ちょっとまって....
今は産む気がない
としか言えない...
そう伝えると
わかってる、わかってる。
少し冷静になってから
真剣に考えて
欲しいだけだから。
週末、また話そう。
そう言って
望月君は部屋を出て行った
続く

