キャバクラでの役割 | 日韓年の差夫婦☆バイリンガル☆脱ステ

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元ホステス、その後ハワイへ。同じ大学だった、12歳年の違う韓国人旦那と結婚。子供をおうちでバイリンガルにすることを成功しました。『相手の好きに触れる』このテクニックがホステスも育児も同じだな~と思う今日この頃。独自の育児法や家庭学習のことなどを綴ったブログ

Aloha

ホステスを20年間してきた私が、37歳の時にハワイへ留学するまでの話を書いています。

前回の記事キャバクラのママからのSOSの続きです。

サクサクと話が決まり、週5日、キャバクラで働き出した私。

私の役割は、ママと女の子の関係をスムーズにすることと、女の子のローテーションの指示。ホステスの席の入れ替えの指示を出すことによって、彼女たちのお気に入りのお客様や、不平不満が見えてきます。

もちろん接待をしながら、それらをこなすのですが、でも、とにかく気が楽でしたね。『 勤める 』気楽さというか、すべての責任が自分にはない開放感とでもいうのか。

自分のお店の時は、新規のお客様の良し悪しや縦の人間関係の把握、お客様のふところの具合、酔った時の人格、ホステスの気持ち、1日の売上額など。同時に沢山のことに気を配り、把握してなければいけないのに対し、雇われてると接待だけに集中できて、ある意味楽しかったです。

女の子のローテーションは、私は下戸で飲んでいないので、パパっと脳内で素早く決めれます。

誰がどのホステス目当てで、誰が何時来店するのか、各席での売上予測額、前回の来店時にはどのホステスがどのくらいの時間接待したのか、お気に入りを先に付けたほうがいいお客様と、後から付けて閉店までいてもらうパターンなのかなど。ぶっちゃけ私の場合、すべて計算してローテーションしていました。

キャバクラを手伝い初めて2日目。すぐに女の子がママをよく思ってないのが見えてきました。お客様の席を離れ裏に行くと、すれ違いざまに女の子が、ママへの不満を言い合ってます。

不満を持たれてしまっている1つの要因が、女の子のローテーションの仕方だったようです。これは飲むママたちは、ある程度仕方ないと思います。飲んでいるうちに気分が良くなったり、悪くなったりで、自分が心地が良い席にだけに居座ったり、嫌な席は他の子に任せっきりにしたり。

数週間働いてみると、決定的な事が見えてきました。そこのママは経営者目線ではなくて、ひとりのホステスとして、女として張り合っているんですね。ようは、自分はいつでもナンバーワン。他のホステスが必要以上にお客様チヤホヤされるのが嫌なようです。

とは言っても、自分が満足する状況は人それぞれ。自分が常に一番と感じていたいという気持ちが悪いわけでもない。なので違う方面からのアプローチで、ホステスとの関係をよくするために、ママにアドバイスをしました。

見ていると『 褒める 』という行為が全くないんですよね。なんでもいいんです、その日の髪型とかお化粧とか。接待の能力とか、人気度とか。指示を出した時、店が終わった時、お給料日とかに一言添えてあげる。

しかしママから返ってきた言葉は『 どんなに考えても、褒めるところがないのよ〜 』と。

あ、そうなのね、なるほど。それ以上はなにも言いませんでした。

すごく愛嬌も清潔感もある娘、歌がプロ並みに上手い娘、ムードメーカーな癒し系の娘がいます。でも認めたくないんでしょうね。彼女たちはある意味、ママのライバルなんだと思います。経営者としてのプライドよりも、女としてのプライドが強いようで、張り合っている。そんな印象でした。

なので、そのお店ではお客様の取り合いがすごいのです。お客様が恋愛対象ですぐに店外デート。でもそれも悪いことでないと思うんです。キャバクラの経営者の話だと、わざとグループや派閥を作って張り合わせ売上に繋げる所もあるし。

ホステスがお客様を取り合い、プライベートな時間をさくわけですから、お客様からしたら面白いしラッキーなこと。でも経営者がある程度の把握が出来ていないと、ただの野放し状態を作り、ホステスのやりたい放題になってしまいます。

現にそのキャバクラでは、店内、トイレでのお客様とのキスはよくあることらしく。それもお客様の指名を取るためとかではなく、あくまでプライベートな感情でだそう。

ホステスがベロベロに酔いつぶれて、お客様にモタレかかるのもよくある光景で。そこへ常にシラフの私が来たので、ママは酔い始めると私にすべてを任せて、接客に集中。女の子のローテーションは、私がやるようになってからは、顔を出したい席があったら教えてねと、声をかけていたので、女の子たちの不満は減少したようです。

お客様は、内部での私のこの役割は知らないので、ただたんにママの右腕的な、新しい娘が入ってきたと思っています。なので普通に接客に入るのですが、そこの客層というのが、私の接したことのないタイプの方々が多かった。

働き初めて数日後には、コスプレが大好きなお客様に懇願され、超ミニのチャイナドレスを着て写真を撮られたり。席についても一言もしゃべってくれなくて、でも聞けば私を指名してくれたようで。

キャバクラの客層に慣れるまで、数週間かかりましたが、最終的にコツを掴みました。それは演じること。演じきること。相手の好みをとことん演じること。

続く