霰粒腫 | 蓮のメモ帳 viola violin

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弦楽合奏サークルでviola弾く婆。
時々violin。

霰粒腫(さんりゅうしゅ)というのは、

麦粒腫(ものもらい)とは違って、脂肪のかたまりみたいなものです。

痛くも痒くもないです。


《余談ですが》

「ものもらい」関西ではメバチコというらしい。

おできはデンボ。なんか可愛いですね。


7、8年前だろうか…

神奈川県に住んでいた時のこと。

右目の上まぶたに、グリっと小さなものができた。

まぶたの上から触るとわかる。

痛くもないので一年以上放置していたが、ある時、近くの眼科に行ってみた。

入って、受付して、

「ウッ これはヤバい…」

古い古い古い眼科で、待っている患者さんは一人くらいしかいない。

帰りたいと思ったが、受付しちゃったし…

呼ばれて入ると、フランケンシュタインを思わせる雰囲気の、無口な男性助手がいろいろ前検査をする。

(視力とか眼圧とか)

なんだか薄暗い検査室の、部屋の角っこにある椅子に座れという。

その椅子が「王様の椅子」というか「玉座」みたいな、立派な装飾の椅子で…

しかし何百人何千人の人が座ったのだろうか、100年くらい使い込んだ感じで、シートの皮は古くなってもうカチカチつるつる。クッションはヘタレきってぼこぼこしているのでお尻が安定しなくてものすごく座り心地が悪い。

しかも、3段くらい階段を登ってそこに座る。

ますます王様みたいになる 王冠1

目の悪い人にこれを登らせるんかい。

降りるときはけっこう危ない。…真顔 


その後、男性老医師の診察。

私の上まぶたをひっくり返し、

「あー、霰粒腫だね、硬いね、こりゃ、こんなに硬くなっちゃ、もう手術だよ。手術で取らないと。こんなに硬くなっちゃね。硬くなったらもうダメだよ、手術だよ。手術はここじゃできないから、紹介状書くから。◯◯駅の△△病院に紹介するから行って手術してもらってね」

硬い硬いもうダメと言われ、無治療で終了。

それなら自分で好きな病院を探したい、と思ったので「紹介状いりません」と言いたかったが、「ナンデ?」とか言われると面倒なので私は「ハイありがとうございます」と言って診察室を出た。

家に帰って、初めて見る「紹介状」を開封して読み、捨てた。

その後むかむかとイヤになってまた放置。

何もしなかったけど、いつのまにかキレイに治った。