業界を良くするために
世の中をよくするために
ほはばが業界の方に続いて一般企業の方々からも学ばせてもらおう!というブログ。
今日のテーマは「風力発電関連産業の総合拠点へ その1」
北九州市若松区響灘地区は、「港湾に隣接した広い産業用地」「充実した港湾施設」「背後にモノづくり産業を支える企業が集積」「良好な風況」といった事業に適した特徴を持っており、この特徴を生かし「風力発電関連産業の総合拠点化」を進めています。
市は目標として、
①北九州市域の産業を振興し雇用の創出を目指す
②総合拠点によって日本の風力発電の発展を後押しする
③風力発電を後押しすることでカーボンフリーなどに貢献する
といったことを掲げています。
北九州市の目指す「風力発電関連産業の総合拠点」は、次の四つの機能を備えます。
①風車積出拠点 風車設置場所へ向けた最終積出基地としての機能
②輸出入・移出入拠点 風車部品の輸出入、移出入拠点としての機能
③O&M拠点 風車のオペレーションおよびメンテナンスを行う機能
④風力発電関連産業拠点 風車製造業・設置事業・維持管理事業など、全ての風力発電関連産業が集積する製品・サービスの供給拠点
風車など重量物を取り扱える強化岸壁(基地港湾)を中心に、工場、倉庫、船舶、重機類など風力発電に必要なものを集積させることで相乗効果をもたらし、国内外のウインドファーム(集合型風力発電所)に対してあらゆるサービスを提供する効率的なビジネス拠点が実現します。
風車はナセル、タワー、ブレードおよび基礎といった重厚長大な部材で構成されており、その荷揚げ、運搬・保管、事前組立や洋上への積み出しを安全で効率よく行うには、高い耐荷重性を備えた荷さばき地と岸壁が不可欠。
そしてこれらを備えたものを「基地港湾」といいます。
現在、北九州市では総合拠点の基盤となるインフラで、主に「風車積出拠点」機能に必要不可欠な基地港湾の整備を進めており、その一部を国家事業として国が整備することになっています。
まずはこの基地港湾が響灘洋上ウインドファーム事業で利用されることによって、洋上風力発電に関わる新しい産業が基地港湾およびその周辺に創出されることが期待されます。
次回は洋上風力発電について。
ほはば飯塚