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今日のテーマは「文具女子博 その1」
経済産業省の「生産動態統計調査」によると、2020年の筆記具販売金額は在宅勤務の増加や授業のオンライン化によるオフィス・学生向け需要減少などの影響で前年17.2%減の1309億4835万円でした。
ここ数年減収傾向にあるなか、文具業界を盛り上げる動きの一つが「文具女子博」。
「文具女子博」は2017年から文具女子博実行委員会によって開催され始めた文具の祭典。
同委員会は、取次大手である日本出版販売株式会社と、「ミドリ」をはじめとした文具ブランドを抱えるデザインフィルグループの文具問屋である株式会社エムディーエスの共催で運営を開始。
2020年、日販側の運営母体は同年に同社から吸収分割により事業を承継した日販セグモ株式会社が主体となりました。
日本出版販売はもともといろいろなイベントや検定の運営・企画も行ってきたノウハウがあったなか、自社の展示会にも力を入れているエムディーエスとの共同で開催することにより、文具のイベントとして盛り上げていきたい、というところから一緒に取り組みを始めた背景があります。
一般消費者がメーカーと直接交流でき、その場で購入できることが最大の特徴で、17年は2万5千人が来場。
その後18年は3万5千人と増加し、地方での開催のほか、インクやマスキングテープなど個別のアイテムに絞ったテーマのイベントも開催しながら、これまでの来場者は累計20万人を超えました。
消費者側だけではなく、出店するメーカーも消費者と交流ができることにより市場調査にもなるため、出店者数も初年度は82社でしたが、次年度以降は120社を超えるように。
これまで文房具のイベントと言っても展示会のような企業向けイベントが多かったため、一般の消費者向けのイベントを開催し、文具業界を盛り上げていきたいという思いがきっかけになっての開催。
マスキングテープとSNSの流行で文具好きの女性が増え、女性向けの文具を開発するメーカーも増えたことを背景に、文具のトレンドを作っている 「女子」に特化したイベントを開催するようになりました。
次回は具体的な展示内容について。
ほはば飯塚