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ほはばが業界の方に続いて一般企業の方々からも学ばせてもらおう!というブログ。
今日のテーマは「神保真珠商店」
日本最大の湖、琵琶湖。
この琵琶湖で真珠が取れることはあまり知られていません。
万葉集の中で「近江の白玉」と詠まれているほど長い歴史をもちますが、海外での人気が高く輸出されており、国内でほとんど流通していなかったことも要因です。
琵琶湖で発明された技法である「無核真珠」を採用して養殖したびわ湖真珠は、ペルシャ湾の天然真珠にとても近いこともあり、海外需要が増加していきました。
最盛期の昭和40~50年代には県を支える大きな産業のうちの1つでしたが、50年代後半に入ると琵琶湖の環境悪化や水質汚染で生態系が崩れてしまい、養殖が難しくなりました。
100軒近くあった養殖業者も10軒ほどとなり生産量は激減し、後継者問題も同時に抱えている現状になっています。
数が採れない、中国産の淡水パールの方が安い、国内で知名度がない、など悪い部分にばかり目が行きますが、その中で新たに店舗を構えてびわ湖真珠の販売に踏み切ったのが神保真珠商店。
びわ湖真珠の長い歴史と共にあった会社ですが、OLをしていた娘さんが家業を継ぐことになり新しい展開をしています。
滋賀県を紹介する観光ガイドブックに掲載されたり、NHKの「猫のしっぽ カエルの手」という番組で紹介されるなど、全国から人が訪れるようになり、びわ湖真珠の認知度も向上中。
また、さまざまなデザイナーやショップとのコラボなど新たなステージに向かっています。時を経ても劣化しないびわこ真珠の強さを展示するイベントを開催するなど積極的にびわ湖真珠の魅力を伝え、広めていっています。
びわ湖真珠は取れるまでに6年間、養殖職人が手塩にかけて生み出す商品。
これからも産業として大きくなって欲しいと思います。
ほはば飯塚