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今日のテーマは「岸和田旧港地区」
岸和田といえば、だんじり祭りが全国的に知られています。
大阪の南にある人口19万人の都市で、明治以降は日本でも有数の紡績地域として発展しました。
その後、岸和田市の臨海地区は、戦後の国内住宅需要からくる木材需要に対応するべく、1966年に木材コンビナートを建設。さらに沿岸部を埋め立て、大阪鉄鋼金属団地を建設し企業誘致を進めてきました。
1997年には「岸和田カンカン」をはじめとする商業施設や文化施設が相次いで開業。
周辺地域の都市化と郊外型商業施設の需要増加に伴う総合的な都市開発として、都市拠点としての機能が岸和田旧港地区を中心に向上しました。
しかしその後は、周辺他市で大型アウトレット店や大型ショッピングモールが開業し、撤退する商業施設があったり、核テナントが撤退するなど空洞化が懸念されるように。少子高齢化による人口減少なども追い打ちになっています。
その一方、旧港地区の北東にある地蔵浜地区では「地蔵浜みなとマルシェ」が毎週日曜日に開催、活況を呈するなど周辺地区の連携による活性化に期待がかかります。
交通面でも関西空港からのアクセスが良好のため、インバウンド対応も期待できます。
今後の魅力づくり構想を岸和田市が策定しており、旧港地区の一部の未利用地などの利活用策を幅広く募集。この地域の活性化が市全体へ与える波及効果は大きいと考えられているためで、次の岸和田を担う開発が進むかもしれません。
日本の産業の歴史とともに歩んできた岸和田市の臨海地区。
どのような打開策を見せるのか、期待したいと思います。
ほはば飯塚