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ほはばが業界の方に続いて一般企業の方々からも学ばせてもらおう!というブログ。
今日のテーマは「フーターズの倒産」
36年前にアメリカのフロリダ州で始まったフーターズ。
2018年時点で世界29か国、430店舗を展開するまでに拡大。
気兼ねなくスポーツ観戦を楽しめるバーをコンセプトにスタートしました。
その日本上陸のフランチャイジーとなった株式会社エッチジェーが2019年3月に民事再生法を申請。
2010年10月に日本一号店を赤坂にオープン。
オレンジを基調とした明るい内装の店内で、スポーツ観戦をしながら本場アメリカの食事を楽しみ、チアリーダーをイメージしたタンクトップ・ホットパンツ姿のスポーティーなフーターズガールが健康的でフレンドリーな接客をしてお客を楽しませてくれるお店でした。
フーターズガールは単なるウェートレスではなく、エンターテイナーとして1時間に1回、店内でダンスパフォーマンスをします。
そして男性客だけでなく女性や子連れでも楽しめる店としてマスコミにも取り上げられて連日行列の店になりました。
毎年出店を続けて売上も上がっていきましたが、その出店は好調な業績に基づくものではなく、フランチャイズ契約で定められた、出展権の維持のための条件確保のためでした。
契約履行を優先させたことから費用が膨らみ、教育システム構築が不十分なまま店舗が拡大、接客サービスや料理のクオリティが低下。客単価下落に繋がり、リピート率も低迷するなど厳しい状況に陥っていました。
最終赤字の計上の裏には、名古屋店や福岡店の不振が大きく影響。
資金繰りも逼迫して、自主再建を断念して民事再生法の適用に至りました。
ただ、独特の営業スタイルは事業価値があることから、再生支援に関する基本合意が締結されており、新たなスポンサーの元で再スタートを切っています。
スピード感のある再生案件。
事業が立て直されて、また行列ができる店に復活できると良いですね。
ほはば飯塚