除幕式当日は、午前中に私が
「土方歳三と箱館戦争」という題で
1時間弱の講演をさせていただきました。
会場も立派に設えていただき、
貴重な機会をいただいたことに感謝をしながら、心を込めてお話しさせていただきました。
ふるさとでの歳三の少年&青年時代、箱館戦争の歳三さんに関するあまり知られていないエピソード、没後150年を迎えて、などなど…
拙い話をお聴きくださいました松前の皆様、ありがとうございました
そして、講演会場には、松前城資料館が所蔵する、箱館戦争関連の貴重な史料が展示されていました。
榎本武揚が松前城にて詠んだ七言絶句。
後年交友関係にあった松前出身の名士・吉田三郎衛門が、お願いして揮毫してもらったと伝わります。この漢詩を贈られた時に添えられた書状一式も大切に保管されていて、由緒のはっきりとわかる貴重なお軸
何より、松前城中において詠まれたという内容が貴重ですね
松前公の短冊も
歳三軍に占拠された法華寺の三上超順の短冊
やはり、現地に行くと地元ならではのゆかりの品に出会うことができますね。
これらの史料は、今後松前城に併設された松前城資料館にて機会を見て展示があるようです。
新政府軍側だった松前藩、榎本総裁筆頭の旧幕府軍。
どちらも国や幕府のために忠義を尽くしたことは変わりありませんが、立場は敵同士となります。
あの戦では、各藩ともに明日はどうなるか、どちら側につくのか、和平なのか戦になるのか、本当に混沌とした日々だったのだと思います。
講演後、昼食をいただいたのが、松前きっての老舗温泉旅館・矢野旅館さんでした。
松前名物「のりだんだん御膳」
のりがもう一段中に隠れているから、「のりだんだん」
こののり弁には感動しました
のりが別物です。顔を近づけるとふわっと磯の香りがします。
目を閉じると、まるで、
「今私は岩場に立っています」
って錯覚に陥るくらい
地元の方によると、北海道最南端の松前町や白神岬あたりののりは潮の流れが早く海は荒いから収穫は大変だけれど、アワビものりもマグロも最高に美味しいのだとか
しかものりは、海女さんが摘んだ手漉きの最高級のり。
「松前人のソウルフードだよ」って誇らしそうに教えてくださいました。
また、こちらの松前漬けは女将特製の手作りで、そちらも美味しくいただきました
午後は、いよいよ、慰霊碑の除幕式と150回忌大法要です。
その四に続きます