前に書き込みした通り、腰を悪くしたので小さくて軽いNinja400に乗り換えたのですが、リアサスが貧弱でゴリゴリに路面の凹凸を拾って突き上げがひどく、かえって腰の調子を悪くしていました。また、ワインディングでの路面ギャップでモロに突き上げを食らうので、バンクしている最中でも後輪が暴れて接地感が無く怖い思いをしていました。
リアサスは安い買い物ではないので躊躇していましたが、これ以上腰を悪くする訳にはいかないので思い切ってリアサスを社外品に交換することにしました。まだ1300Kmしか走っていませんがしょうがありません。
メーカーはオーリンズやナイトロンなどの上等メーカーにしたかったのですが、なにせ高い。HFリグ(無線機)が買えるようなお金はないので、安価だが最近レースしてる人からも好評なYSSというタイのメーカーにしました。
2日で届きました。現物を見ましたが、品質がすごく高く、ダイキャストの加工を見ても高級感あふれる作りで少々驚きました。
プリロード、車高調、伸張側減衰をチューン出来ます。
さて、作業に入ります。
まず、チェンカバーをはずします。6角のネジ3本と真ん中を押とロックが外れるタイプのクリップ1個をはずします。
次にサスを固定している上下のナットをサイドスタンドで立っている通常状態のうちに緩めておきます。リフトで立っている時に大きなトルクをかけて転倒しないようにするためです。尚、ナットは14mmです。
ゆるめたら、まずフロントのブレーキをかけます。安全に作業するためです。
つぎにリアスタンドを立てます。
車体がグラグラしないことを確認したら、ギアを1速に入れ、タイヤの上にジャッキを乗せ、シートフレームに板を当てて養生し、ジャッキアップしていきます。
これはハイエースやハイラックスに付属している油圧ジャッキですが、パンタジャッキでも出来ると思います。最近の車はスペアタイヤがついてないそうですからジャッキは用品屋かホムセンで買うしか無いんですかね・・Ninja400は軽いのでつまみを回すとぐいぐい上がっていきます。少し固くなっても短い+ドライバー突っ込んで軽く回ります。
だいたい上がったらサスの上下を固定しているナットを外し、ボルトを引っ張りながらジャッキを上下に動かすとスルッと抜けます。上下ボルトを抜いたら新しいサスと交換します。
ほぼ同じ長さですね。新しいサスは装着時にぶつけてバネの塗装やダイキャストが傷つかないように予めテープを貼って養生しておきます。元のボルトナットで素早くとめます。
尚、サービスマニュアルを持っていないので適正トルクがわかりませんが、ハイテンションのM10ボルトの適正トルクは標準表によると44Nmのようです。
https://www.seiwashoko.co.jp/files/libs/678/202008261535348322.pdf
トルクレンチで締めておきます。
【2022.5.28追記・訂正】
高かったけど、サービスマニュアル買いました。そこで締め付けトルクを確認すると、34Nmでした。訂正します。ちょっと締めすぎたかな?
あとはジャッキはずしてチェーンカバー取り付けてスタンドを外せば完成です。
見た目もまぁまぁ良い感じです。
尚、新しいサスで重さが増えてないか気になったのですが、計ってみると、
ノーマルは2.3Kg、
YSSは1.8Kg、おっとYSSの方がノーマルより軽いんですね。これはいいですね。
さて問題の乗り味がどう変化したか、あるいは変化しないのか、近所の坂道を走ってみました。
おぉぉぉ! 全然違う! 道路の凸凹の突き上げがほぼ皆無で非常にスムーズ!
しかもコーナーはタイヤが路面に吸い付くように感じ、非常に安定しています。いやぁ、安心して倒し込みが出来ます。正直、一番安いサスだったので、ここまで効果があるとは予想していませんでした。嬉しい誤算です。
また、間違いなく尻痛に良い効果があると思われます。
これは緑色のゴチャゴチャしたアクセサリよりも真っ先に交換すべきアイテムでした(笑)。皆様には少なくともマフラーより先に交換することをお勧めします。
【Ninja400ツアラー化】