こんにちは、内科医 ひとちゃんです。
 
西日本を中心とした豪雨により、被害に遭われた皆様には心よりお見舞い申し上げますとともに、1日も早い復旧をお祈り申し上げます
 
 
さて、今日は雨も止み、若干、蒸し暑さを感じるお天気止まっています
昨日は、書き上げたブログ記事が消えてしまい、少し焦り(あせり)ました
友人から、LINEがありまして、「集団免疫」ができないという言葉で終われば・・・皆が不安になるということを言われましたショボーン
 
なので、<追記>という形で、お話を追加しておきたいと思います
 

 

 

さて、ニュースはロンドン時事通信からのものでしたね

 

内容は、以前のブログ内でも触れた英国の話題でしたね

 

英国イングランドで「新型コロナウイルス対策規制」が全面的に解除されてから間もなく1カ月になるわけです

人口の約70%が「新型コロナウイルス感染予防のためのワクチン」の

接種を終えている状況での「規制解除」でしたので・・・ね

 

世界中の国々が注目をしていたのですね

もちろん、非難の声もあったようです

 

結果としては、懸念されたような感染者の急増はなく、ワクチン接種が流行抑制につながったのは間違いないと判断される状況だったのですね

 

一方で、感染力の強いインド型の変異株である「デルタ株」については、ワクチン接種後であっても、感染してしまうことが判明したというのですね

 

このことについて、英国の複数の専門家は、大多数の人に免疫ができる「集団免疫」による流行の収束は困難と考えはじめている・・・

ということですね

 

インペリアル・カレッジ・ロンドンの調査結果は、以下のようなものでした

ワクチンを2回接種後、デルタ株に感染するリスクは50~60%低下するとの調査結果を明らかにした。これはワクチン接種後も半数近くが感染する恐れのあることを意味する・・・という厳しい結果ですね

 

ワクチン政策に関する政府の諮問委員会で座長を務めるオックスフォード大のアンドリュー・ポラード教授は

 

「ウイルスの変異が続く可能性があることも考慮すると、集団免疫が機能するのは難しい」との認識を示した・・・というのですね

 

では、もう絶望的なのか?・・・というと、答えは「No」となりますね

これらのことは、新型コロナウイルスが「RNAプラス」のウイルスですから、変異のスピードや増殖スピードが早いということは、予想できたからですね

 

RNAマイナスのウイルスは、一旦、RNAプラスを複製してから増殖するというワンステップが必要なのですが・・・RNAプラスは、そのままの状態で、複製・増殖するので、短期間に大量のRNAが作られます

 

何度もお話をしていますが、RNAを複製する時にはミスが多いのですね

これにより、多くの遺伝子の違うウイルスが作られ、ヒトの免疫システムやワクチンでできた抗体から、逃れる能力が高ければ・・・それが新たな「変異株」が出現するということになりますね

 

国内での変異株の発生もあるでしょうが、海外の変異株が日本国内に入ってくる可能性が最も高いのかもしれませんね

 

今回、オリンピックの最中に海外から「ラムダ株」を入れてしまいましたが、この変異株は「デルタ株」よりも感染での重傷者や死亡者を増やす可能性があると世界の国々から警戒されていたのですね

 

もうひとつ、悲観ばかりしなくてもよいとも考えられることもあります

 

それは、新型コロナウイルス感染を生じると、通常のウイルス感染の状況では機能するはずの「ナチュラルキラー細胞(NK細胞)」の活性化がされない可能性が高いという報告もあるのですね

 

詳細は後日、お話をしたいと思うのですが・・・ね

 

例えば、ワクチンの抗体がなかったり、減少していると・・・

 

ウイルス感染であれば、当然、機能するはずの「ナチュラルキラー細胞(NK細胞)」が働かないとすると・・・これは、他の「自然免疫」のシステムに高い負荷がかかるというわけですね

 

具体的には、Toll kike recepter(トルライクレセプター)という受容体を介しての免疫システムが過剰に働き、その結果として、多くのサイトカインが血液中にばら撒かれる・・・というわけですね

これにより、重症化を引き起こすというのですね

(もちろん、仮説ですが)

 

ここまでお話をしていきますと

・・・今後、「免疫学」や「ウイルス学」の知識をフル活用していくことが「新型コロナウイルス感染を終息させるためには、必要不可欠なことになっていくのかもしれませんね

 

ですから「絶対に不可能」ではないと考えてもよいのではないか・・・と思いますね

 

引き続き、素敵な1週間をお過ごしください

 

それでは、またバイバイ

 

 

(以前のphoto:筆者撮影) 

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こんにちは、内科医 ひとちゃんですニコニコ
 
雨が上がり、コオロギの声が聞こえる休日の夜となっています
3連休の方も多いのでしょうか
 
すでに暦では「立秋(りっしゅう)」となっていますね
 
今年は、昨日からでしたが、暦の上での「秋」がはじまりまして、夕方の涼やかな風に秋の気配も感じられるようになってくる頃とされるようですね
この時期を「秋立つ」と表現するそうです
 
皆様の体調は、いかがでしょうか?
 
 

 

新型コロナウイルスの感染拡大は、いっこうに収束する気配がありませんね

 

先日、「ワクチンを接種すれば、なんとかなるかも・・・」という話を誰かにしましたら・・・「そのワクチンの接種ができないから、困っているんだ」と怒られました

皆が苛立ち(いらだち)を感じているようです

 

けれども・・・連休は旅行に出かける予定があると聞いて、驚いた次第です

 

こんな状況ですから、今回は「新型コロナウイルス」の話は、敢えて

(あえて)避けてみたいと思います

 

1ケ月前でしょうか、面白い報告を見つけました

東京医科歯科大学の難治療疾患研究所・幹細胞医学分野の西村 栄美教授(東京大学医科学研究所・老化再生生物学分野教授兼任)らと米国ミシガン大学や東京理科大学などとの共同研究によるものですね

 

研究成果は、科学雑誌「Nature(ネーチャー)」オンライン版の論文として掲載されています

 

どのような研究成果なのでしょうか?

 

「加齢に伴う薄毛・脱毛と肥満がどう関わるか」という仕組みは、これまで、不明だったそうなのですね

 

その仕組みを解明した・・・というのが、論文の内容です

 

以下に内容をご紹介したいと思います

 

多くの臓器は、加齢に伴いその機能や再生能力が低下し、さまざまな加齢に伴う疾患を発症することが知られています

 

また、年齢とともに基礎代謝量が低下し、中年期に太りやすくなることはよく知られていますね

 

ただし、肥満がいかに「臓器の老化」や「加齢関連疾患の発症」と関わるのか、どの細胞集団が主たる標的となっているのか・・・というメカニズムは、まったく、解明されていないのが現状です

 

そのなかで、加齢に伴う「脱毛」は、典型的な老化形質・・・つまり、老化に伴う身体の特徴として知られ、中年期から進行すると言われてますね

また、これまでの「疫学調査」でも「肥満が、男性型脱毛症の危険因子である」ことは分かっていたのですが、その仕組みが解明されていなかったのですね

 

東京医科歯科大学の難治療疾患研究所・幹細胞医学分野の西村 栄美教授らのグループは、これまでに

毛の再生の元となる「毛包幹細胞」に着目し、加齢による薄毛・脱毛が毛包幹細胞の枯渇によることをこれまでに明らかにしている実績があったようです

 

その内容は・・・と言いますと

 

本来、「毛包幹細胞」は、自己複製によって幹細胞プールを維持しながら毛を生やす毛母細胞を供給するのだそうです

 

若年期においては、「毛包幹細胞」を周期的に活性化し、毛包の再生と退縮を反復することで毛が周期的に生え変わっているらしいのですが、年を取ると「毛包幹細胞」が自己複製せずに表皮細胞に分化し、幹細胞プールが維持されなくなり、毛を再生できなくなるのだとか

 

研究は、マウスを用いて、以下のような検討が行われたようです

 

老若両方のマウスに高脂肪食を与え、その違いを検証したそうです

 

結果は、非常に興味深いもので・・・

若齢マウスでは、数か月以上の高脂肪食に加え毛周期(ヘアサイクル)を繰り返すことによって毛が薄くなることが明らかになったそうですが、

 

加齢マウスは、1か月間だけ高脂肪食を摂取するだけでも毛が再生しにくくなったそうです

 

 

3か月以上にわたり高脂肪食を摂取したマウスにおいては、「毛包幹細胞内」に脂肪滴が蓄積し、成長期に「毛包幹細胞」」が分裂する際に表皮または脂腺へと分化することで、「幹細胞の枯渇」が進むことが明らかになったそうです

さらに、毛包の萎縮(ミニチュア化)を引き起こして、毛の再生を担う細胞が供給されなくなるために、脱毛症が進行し、毛が細くなったり生えなくなるなどの脱毛症の諸症状が現れることも明らかになった・・・ということです

 

この機序としては、「毛包幹細胞」内に発生した炎症性のサイトカインのIL-1β(インターロイキン ワン ベータ)や転写因子 NF-κB

(エヌエフ カッパー ビー)が、「毛幹細胞内に発生し、再生シグナルである「ソニックヘッジホッグ経路(Shh経路) 」を強力に抑制していたことがわかったそうです

 

つまり、「肥満という環境」が、「毛包幹細胞内」で炎症性サイトカインなどを発生させることで、その再生を抑制していたことになりますね

 

これらのなかで、IL-1β(インターロイキン ワン ベータ)やNF-κB(エヌエフ カッパー ビー)などは、髪の毛ばかりの問題ではなく、他の臓器の再生やヒトの免疫システムなどにも影響されることですので、今後、医学の世界で、新しい医療を生み出していく可能性がありますね

 

JTKクリニックでも投与可能な「幹細胞培養上清液」は、その投与により、髪に毛が再生することが知られ、これまでは、「毛根への血流が改善するから」という説明をしてきたのですが、炎症性サイトカインの低下をきたすから・・・という説明ができるのかもなんて、考えています

 

「幹細胞培養上清液」は、サイトカインのバランスを改善する働きが知られていますからね

 

素敵な1週間をお過ごしくださいキラキラ

 

それでは、またバイバイ

 

<ブログ後記>8月10日

今回は、毛髪の再生に関わる「毛胞幹細胞」に関する話題とさせて頂きました。

これまでは、髪の抜けるスピードが通常より速い(はやい)とか、髪の毛の毛根部分の血流が低下していたり・・・という説が挙げられてきたのだと思いますね。

 

これまで、JTKクリニックで「幹細胞培養上清液」による治療を行った方から「髪の毛の質が改善した」とか、「髪を触った時の量が少し多くなった気がする」などという声がありました。

 

私は「幹細胞培養上清液」は、毛根部分の血流が改善してきたことが理由であると答えてきたのですが、正直なところ、若干(じゃっかん)の疑問は、正直なところありました。

 

もちろん、その要素はあるわけですが・・・本文でお話しをしたように東京医科歯科大学の難治療疾患研究所・幹細胞医学分野の西村 栄美教授らのグループの報告を目にしたときに・・・なるほど、このような要因も説明できるのか・・・と感じたのですね。

 

まず「幹細胞」がどのようなものであるかを整理しておきたいと思います。

 

        (図はお借りしました)

幹細胞とは、いろいろな臓器に分化することのできる細胞ですね。

ヒトの幹細胞のひとつは、そのヒト自身の血液、神経、筋肉、骨や軟骨などになり得る細胞であることは、ご存知の方も多いと思います。

 

これを幹細胞の持つ「多分化能(たぶんかのう)」というのですね。

 

もうひとつの幹細胞の性質は、まったく同じ細胞を複製する能力があるのですね。これを幹細胞の持つ「自己複製能(じこふくせいのう)」というのですね。

 

下の図は、本文内で「毛包幹細胞」は、自己複製によって幹細胞プールを維持しながら毛を生やす「毛母細胞」を供給する・・・ということを示した図です

 

        (図はお借りしました)

 

若いヒトにおいては「毛包幹細胞」を周期的に活性化し、それ自身も複製し、さらに一部は「毛母細胞」に分化するのですね。

そして、この「毛母細胞」が毛包の再生と退縮を反復するわけです。

 

このことにより、毛が周期的に生え変わっている・・・というわけですね。

 

ところが、高齢になると・・・「毛包幹細胞」が自己複製ができなくなり、皮膚の表皮細胞に分化してしまうのですね。

すると・・・「毛包幹細胞」のプールされたものが消失する・・・すると「毛母細胞」の供給がなくなり、結果的に毛を再生できなくなるというわけですね。

 

ところが、高齢ではなくても・・・「毛包幹細胞の枯渇」が進み、

さらに、毛包の萎縮(ミニチュア化)が生じる可能性がある

 

その理由は、高カロリーの摂取をしている状況で生じる「肥満」が「毛包幹細胞内」で、IL-1β(インターロイキン ワン ベータ)という炎症性サイトカインやNF-κB(エヌエフ カッパー ビー)という転写因子などの物質が過剰などに産生させるから・・・ということになりますね。

 

本文内でもお話をしたように・・・IL-1β(インターロイキン ワン ベータ)やNF-κB(エヌエフ カッパー ビー)などは、ヒトの免疫システムの中で、重要な役割を果たす物質ですからね

 

やはり、天高く馬肥ゆる秋の季節となり、食欲はますばかりの時期ですが、食事のカロリー摂取に気をつけたり、体重管理をした方が良さそうですね。

 

最後は、ありきたりの世間話の結論となってしまいましたねてへぺろ

 

今回も最後までお読み頂きまして

ありがとうございましたお願い

 

(以前のphoto:筆者撮影) 

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こんにちは、内科医 ひとちゃんですニコニコ
 
とても気温の高い夏の日の午後となっています
暦では、8月は「葉月(はずき)」ですが、木々の緑が多いせいか・・・などと思っていましたが、木の葉の紅葉が進み、葉が落ちる月、「葉落ち月(はおちづき)」が略されたものと考えられているようです
 
あっという間に8月であり、あっという間に夏も終わっていくということになりますね
 
皆さまの体調は、いかがでしょうか?
 
 

 

さて、新型コロナウイルスの感染の拡大が止まりませんね

現在は、東京オリンピックが開催中であり、ちょっと心配するところではありますね

 

そんななか、ちょっと気になるニュースがありました

たしか、ロイター通信という海外メディアからのものだったと思います

 

以下に日本語訳のままをご紹介しますね

 

新型コロナのワクチン接種を完了した人がインド型変異ウイルスデルタ株に感染した場合、未接種の感染者と同じ程度のウイルス量があり、人にうつす可能性があるとアメリカのCDC=疾病対策センターが警戒を呼びかけました。

 

CDCの発表によりますと、マサチューセッツ州で今月開催された複数の大規模な集会の後469人の感染が確認され、その74%にあたる346人がワクチン接種を完了していた人でした。このうち274人に症状が現われ、4人が入院しました。デルタ株の感染が多く、127人のウイルスの量はワクチン未接種で感染した人とほぼ同程度だったということです。

 

この調査結果を受けて、CDCはワクチン接種を完了した人でもデルタ株に感染した場合、他の人にうつす可能性があるとして、接種の有無にかかわらず感染リスクの高い地域の「屋内」の公共施設ではマスク着用を推奨することを決めたとしています。またCDCは、デルタ株に対しても重症化を防ぐためにはワクチン接種が最も重要だと強調しています。(31日15:31)

 

つまり、ファイザー・ビオンテック社製やモデルナ社製の新型コロナウイルスワクチンを接種しても・・・

インド型の変異株であるデルタ株では、ウイルスの量はワクチン未接種で感染した人とほぼ同程度だったということです

 

もちろん、ワクチン接種をしていれは、重症化の可能性は少なくなるのだと思いますが・・・ね

 

注意すべきは、ワクチンを接種していても、ワクチン未接種者と同様に感染はするということですね

ただ、ワクチンを接種していれば、感染の症状が極端に軽減されるだけ・・・ということになります

 

もちろん、ワクチン接種により抗体を獲得しても、6〜7ケ月後には「(中和)抗体」の量が低下して、未接種者と同様に・・・感染すれば、重症化する可能性が高いということになりますね

 

日本国内では、ワクチンの流通量は極端に少なくなっていますので、

多くの心配の声を耳にしますが・・・なかなか「最終兵器」にはなりませんね

 

貴重なワクチンを温度管理の徹底ができずに破棄してしまうのは、問題外として・・・ワクチンを接種したくても接種予約が取れない・・・友人と旅行にもいけない・・・アルバイトにもいけない・・・という若い方の声も時々、聞くわけなのですが・・・

 

もう少しの辛抱(しんぼう)」が必要になるのだと思います

 

といっても、完全に成り行きになってしまうのは、とても悔しい(くやしい)ことですから・・・ね

まだまだ、ギブアップをするつもりもありません爆  笑

 

とにかく、今は海外からの情報を収集し、次の明るい出口につながる道を模索していきたいと思います

 

素敵な1週間をお過ごしくださいキラキラ

 

それでは、またバイバイ

 

<ブログ後記>8月3日

今回、ブログ内でご紹介したのは、CDCも内部文書になりますが、当初、少しだけ、私は衝撃を受けたのですね。

しかしながら、なので、よくよく考えてみると・・・

まあ、当然なことかと思っています。

 

東京オリンピックが開催されている中心で、新型コロナウイルスの感染拡大があるようですね。現時点では、インド型のデルタ変異株の割合が増えていることが、その原因なのだと思います。

 

ところで、現時点で、新型コロナウイルスの変異株が幾つ(いくつ)あるかをご存知ででしょうか?

 

実は、すでに多くの変異株が確認されています。

 

世界保健機関(WHO)は、感染力や重症度、ワクチン耐性などで重大な被害をもたらしかねず、直ちに感染対策を打つべき「懸念される変異株(VOC)」というものを発表しています。

 

さらにVOCになる可能性があり監視を要する「注目すべき変異株(VOI)」というものを公表しているのですね。

 

現在、VOCには4種類、VOIには7種類、合計11種類の変異株が存在しているのですね。

もちろん、この他にも変異株は存在するが、WHOの監視対象にはなっていないそうですがね。

 

これらを列挙しますと以下のとおりとなります。

(図はお借りしました)

 

VOCリスト

(懸念される変異株)

 

 

名称

最初に確認された国

確認時期

指定日

アルファ

英国

2020年9月

2020年12月18日

ベータ

南アフリカ

2020年5月

2020年12月18日

ガンマ

ブラジル

2020年11月

2021年1月11日

デルタ

インド

2020年10月

2021年5月11日

 

VOIリスト

(注目すべき変異株)

 

 

名称

最初に確認された国

確認時期

指定日

イプシロン

米国

2020年3月

2021年3月5日

ゼータ

ブラジル

2020年4月

2021年3月17日

イータ

複数の国

2020年12月

2021年3月17日

シータ

フィリピン

2021年1月

2021年3月24日

イオタ

米国

2020年11月

2021年3月24日

カッパ

インド

2020年10月

2021年4月4日

ラムダ

ペルー

2020年12月

2021年6月14日

 

VOIリストのうち、ペルーで感染が拡大している「ラムダ株」は感染力が強い上に、ワクチンの効果が大幅に低下する可能性も指摘されていたりと、なかなか手ごわい「変異株」になり得るとされています。

 

新型コロナワクチンの感染が長期化し、変異株が生まれる可能性が高まる。「ウイルス変異」とワクチン接種の「スピード勝負」であるという科学者が多いようですね。

 

よく、日本の国内には、ファイザー社などの「mRNA(メッセンジャーRNA」ワクチンが少ないから、もう無理かも・・・などと言う若い方がいますが・・・そんなことはないと思います。

 

もちろん、スピードが勝負なことには変わりがないのですが・・・ね

ひとつのワクチンだけを何回接種しても・・・その効果が期待できないこともあるのですね。

 

今回のファイザー社・ビオンテック社やモデルナ社の開発した「mRNAワクチン」は、医学の進歩をもたらす画期的(かっきてき)なことと世界の医学界では、評価されていることなのですね。

 

ワクチン製剤の完成までの時間が少な過ぎる・・・と言う方もおられるようですが、それもそのはずで、当初は「癌の治療」や「代謝疾患」、「自己免疫疾患」などの疾患の治療薬として開発されてきたものであったそうです。

そこに、たまたま、新型コロナウイルスの世界規模の感染拡大があったので、こちらのワクチンの製造を優先したそうなのですね。

 

ただし、新型コロナウイルスの「変異」のスピードが早ければ、すぐに有効性が低下するというものなのです。

 

では、「変異のスピード」をあげる要素は「ワクチン接種」以外には、何があるのでしょうか?

 

それは、やはり、マスクをつけ、人との接触を減らし、手洗いやうがいをするということが、感染拡大を抑え、そして「変異のスピード」を抑制するのに、とても重要である・・・・ということを再度、強調をしておきたいと思いますね。

 

困難な状況ではありますが・・・

冷静に状況を分析して、科学的な知見や手法を用いて、可能な限り早い時期に、この難局の乗り越える手段を見つけていくことが大事なのだと思いますね。

 

もちろん、その評価は後世(こうせい)の人々がするものですから、将来、歴史が検証された時に、その評価に耐え得るものでないといけませんがウインク

 

今回も最後までお読み頂きまして

ありがとうございましたお願い

 

 
(夢の大橋付近の夜の観覧車)

(以前のphoto:筆者撮影) 

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こんにちは、内科医 ひとちゃんですニコニコ
 
7月最後の日曜日の午後となっています
暑さが厳しい夏となっていることは、強調するまでもありませんよね
 
暦に目を移しますと、二十四節気では「大暑(たいしょ)」となっていますね
 
「大暑」は読んで字のごとく、一年で最も暑くなる時期のことを意味していますから、当然なことなのかもしれませんね
 
皆さまの体調は、いかがでしょうか?
 

 

 
さて、東京オリンピックが開催されているわけですが、新型コロナウイルスの新規感染者の増加傾向が続いていますね
 
いわゆる「インド変異株(デルタ型)」の拡大が原因のひとつであろうかとは思いますが、人の移動などが明らかに多くなっているのも影響しているのではないかと思います
 
 
もちろん、高齢者などは新型コロナウイルスのワクチンを接種しているためか、重症化や死亡することは少なくなる傾向が認められています
 
では、現時点で、どのような年齢層が重症化しやすいのか?・・・と言いますと、40歳代、20〜40歳の年代で多くなっているのですね(6/25〜)
 
 
上記は、男性のデータを示していますけれども、女性でも同様の傾向となっています
 
 
もちろん、年齢が若いということは、ウイルスに対する免疫の力が強いですから
重症化する確率は低いと考えてよい・・・ということになるのでしょうか
 
 
 
ただ、少しだけ心配なこともあります
 
どのようなことが心配なのか?・・・と言いますと次のような点ですね
 
①新型コロナウイルス感染後の後遺症(Long-Covid)は、重症度に関係がなく、発症する可能性があること
 
②狭い地域であり、かつ、その範囲内多くの感染者数がいる状態が長期間にわたる・・・そのような条件が重なりますと・・・新たな「変異株」が出現する可能性が高くなること
 
などですね
上記の①は、科学的に証明されていることであり、②は「ウイルス学的な推測」ということになるでしょうか
 
さらにもうひとつの③は、世代間のなかでワクチンの効果にバラつきがあること
 
ですね
これは、どのようなことなのでしょうか?

それは、次のような状況が考えられます
 
例えば・・・
夏が終われば、冬の季節がくるわけです。当たり前のことですが、空気が乾燥してきますね
 
すると・・・ウイルスのエアロゾル感染の機会が増えることが予想されます

 地方に住む高齢者は、既にワクチンを早い時期に接種しているケースが多いですよね
 
諸説ありますが、6〜7ケ月後には「ワクチン」の効果が低下、つまり、ワクチンによって得られた抗体が少なくなる可能性があると言われています
 
現在のワクチン不足の状況下であっても、冬でには若い世代もワクチン接種を終えている可能性があると考えます

若者が「ワクチンを接種を終えた状況だから、やっと、故郷に帰れる」と考えるのは自然なことですね
 
そして、「ワクチン接種を終えたから、やっと、国内旅行もできるはず」と地方への旅行者が増えることが予想されます
 
しかし、この時点で、地方の高齢者の多い世代のワクチンで得られた新型コロナウイルスの抗体は、既に低下していることが予想される・・・つまり、高齢者の方が、新型コロナウイルス感染を防御できない可能性も考えられます
 

では、現時点の今年の夏では、どのような構図になると考えられるのか?・・・というと・・・とても、レアなケースとなると思いますが、以下のような状況になる可能性もあります
 

例えば、新型コロナウイルスに感染しておらず、かつ、ワクチンを接種していない若い世代が、地方の故郷(ふるさと)に帰ったとします


「親の世代の高齢者は、既にワクチンを接種を終えているから、自分が感染を持ち込むことはない」と若い世代の者が考えるのは、とても自然なことですよね
 
上記のような条件において・・・
ワクチンの効果により、感染していても無症状である高齢者から、若い世代に感染する・・・可能性もゼロではない・・・ということになりますね

もちろん、レアなケースだと思いますが
 
この背景には、③「ワクチンを接種したのだから、新型コロナウイルスに感染することはない」という幻想があるからですね
 

ワクチンは、ウイルスの感染自体を防ぐのではなく、極端な言い方をすると
ヒトに感染したウイルスの増殖を抑制するに過ぎないも言えるかもしれませんね
 
私は、東京オリンピックの開催をとても楽しみにしていました。
のちのちに懐かしく想う(おもう)かもしれませんが、東京オリンピックの終わった後の道程(みちのり)を思うと・・・若干、憂鬱(ゆううつ)になったりもします
 
 
東京オリンピックは、世界の国々がスポーツで競い、その技量の優劣を決めているわけですが・・・
それが終われば、次はどの国が最初に新型コロナウイルスの「パンデミック」な状態を抜け出せるのかを競いあう状況となるのかなぁ・・・なんて
 
 
試合前のオリンピック選手が、闘志あふれる姿をテレビで観ながら
 
そろそろ、新型コロナウイルスとの戦いに参戦しようか・・・などと考える、若き医療者や研究者もいる・・・のではないか・・・なんて考えたりします
 
いや、そうだったらいいなあ〜という、こちらは願望ですねてへぺろ

未来のある若者たちが、自分たちが暮らすであろう世界を穏やかなものとするために、新型コロナウイルスとの戦いに参戦する姿は、オリンピック選手以上に輝いて見えるかもしれません
 

 オリンピックと違って、世界的な国々との協力体制が取ることができますしね
 
科学的に緻密(ちみつ)な方法、そして、最新の知見の解釈は、世界の国々でも行っていることですので、情報を積極的に共有することは、とても重要なことであると思います
 
 
素敵な1週間をお過ごしくださいキラキラ
 
それでは、またバイバイ
 

<ブログ後記>7月27日

東京オリンピックの真っ最中ということになりますが、新型コロナウイルスの感染者の増加ペースを日々、確認すると・・・若干の不安を感じたりもします。

 

一方で、休日の街やお店などは人で溢れていますね。

 

感染拡大のセオリーどおりに・・・東京都の感染者の増加は、そのまま、周辺の各県の感染者をジワリと増加に転じさせています。

 


世界の国々を見ますと・・・各国で感染者の増加を認めているのは、ニュース等で報道されているとおりです。

 

いくつかの「変異株」が存在し、それらが猛威(もうい)をふるっていることが、主な理由ということになると思います。


それに加えて、新型コロナウイルスに対するワクチンに対する過大評価がされていることも感染拡大の原因のひとつであるような気がします。

 

例えば、ファイザー社やモデルナ社のmRNAワクチンなどの理論的なメカニズムは・・・


RNAをヒトの細胞内に投与し、ヒトの筋肉などの細胞に新型コロナウイルスのスパイク蛋白を発現させるわけです。


これは、本来のヒトの蛋白ではありませんので、ヒトの免疫システムは「異物である」と判断しますね

その結果・スパイク蛋白に対する抗体が産生され、血液中に大量に放出されることになりますね。

 

この抗体は、万が一、新型コロナウイルスに感染したとしても・・・スパイク蛋白に結合することになります。

すると新型コロナウイルスを不活化させます


つまり、新型コロナウイルス自体の機能を消失させることができるわけです。

それなので、万が一、感染したとしても重症化はしないということになりますね。

 


しかしながら、逆に言えば、新型コロナウイルスの感染自体を防げるわけではない

・・・ということになります。これは、とても重要なことです。

 

極端な話をしますと・・・ワクチンを接種した後は、無症状のまま、軽微な感染が持続する可能性もあるわけです。


もちろん、本人も自覚症状がないまま、ウイルス感染が一定期間、持続することもあり、

この期間には、ウイルス量が多いとすると・・・新型コロナウイルスに免疫のない他人を感染させてしまうこともあるわけですね

 

だから、ワクチン接種を終えたから、マスクを外し(はずし)、一定の距離をとらずに多くの他人と一定時間を過ごせば・・・のちにクラスターを生じる可能性が高いのですね。


 

ちょうど、本日のニュース面を見ますと・・・ファイザー社などの見解では、ワクチンを打っても、その効果の持続は、7ケ月間程である可能性が高いというものがありました。

 

おそらく、世界で最も早いペースで、国民のワクチン接種の進んだイスラエルのデータを参考にしていると思われます。

この7ケ月という期間は、思っていたより短いと感じますね。

 

「ウイルスの予防のためのワクチンは、可能な限り短期間で接種する。しかも可能な限り多くの人数に・・・」という原則を、その通りにイスラエルは、実現したように見えたのですが、

約7ケ月後にワクチンで得られたら抗体の量が低下してしまった高齢者の感染が多くなってきている・・・ことは、まったかの予想外だったのではないでしょうか。

 


すべての規制を撤廃した英国についてもお話をしたかったのですが、後日の話題にしたいと思います。世界中の国々からは、リスクが高すぎると非難の声も多かったのです・・・・新たな「変異株」の出現を早める可能性があるとね

 


このニュースは、今後も要注目だと思いますね。

 


今回も最後までお読みいただきまして

ありがとうございましたお願い

 
 

(夢の大橋からの花火:以前のphoto.より)

(筆者撮影)

 

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  元 順天堂大学 膠原病リウマチ科 准教授   

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◯漢方薬を用いた治療を行なっています(保険診療)

 

◯線維筋痛症に対する薬物療法、点滴療法、トリガーポイント注射を行なっております

 

 

 

 

 

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こんにちは、内科医 ひとちゃんですニコニコ
 
とても暑い、夏の休日の午後になりましたね
先週には、梅雨開けのニュースがありまして、覚悟はしていたのですが、気温の高い日が続いていますね
 
皆さまの体調は、いかがでしょうか?
 
 
 
 
以前より、多くの質問を頂いていた話題について、今回はお話をして行きたいと思います
 
「幹細胞培養上清液(かんさいぼうばいようじょうせいえき)」というものですね
 
この物質を配合した化粧品などもあるのかなあ・・・なんて思います
 
 
まずは・・・「幹細胞(かんさいぼう)」とは、どのようなものなのかをお話しておかなければいけませんねウインク
 
幹細胞は大きく2種類に分類されるのですが、一つは、皮膚や血液のように、きまった組織や臓器で、消えた細胞のかわりを造り続けている幹細胞です
このタイプの幹細胞は「組織幹細胞」と呼ばれています
 
「組織幹細胞(そしきけいかんさいぼう)」は何にでもなれるのではなく、血をつくる造血幹細胞であれば血液系の細胞、神経系をつくる神経幹細胞であれば神経系の細胞のみ、というように役目が決まっています
 
図:幹細胞とは
(図はお借りしました)
 
もう一つは、わたしたちのからだの細胞であれば、どのような細胞でも作り出すことのできる「多能性幹細胞(たのうせいかんさいぼう)」となります
 
つまり、多能性幹細胞は、わたしたちのからだのなかにある様々な組織幹細胞も作り出すことができるということになりますね
 
 
「幹細胞培養上清液」の幹細胞とは、これらのうち「組織幹細胞」を示します
 
この「組織幹細胞」を培養したときの培養液中の「サイトカイン」というものを利用するのが、「幹細胞培養上清液」を用いた治療ということになりますね
 
では「サイトカイン」とは何か?・・・と言いますと、

 

「サイトカイン」は、主にタンパク質からできておりまして、細胞から生産・分泌される物質でありまして、細胞同士の情報を伝達を仲介する物質と考えても良いかもしれません

 

ホルモンと似ているのですが、サイトインは「細胞自体から分泌される」のですが、ホルモンは臓器から分泌される・・・のですが、かえって理解しにくいでしょうか爆  笑

 

 

話を元に戻しますと・・・「組織幹細胞」を培養しているとその細胞分化を助けていた「サイトカイン」が大量に培養液の中に放出されることになるのですね

 

この培養液中の組織幹細胞を除いていくと大量のサイトカインが溶け出した培養液のみが残ることになります

 
  (JTKクリニック・院内説明スライドより)
 
ウイルスや細菌などは、細胞の培養前から除外していますので、混入の心配はありませんね
 
 
では、どのようなサイトカインが溶出(ようしゅつ)、つまり溶け込んでいるのか?・・・と言いますと、以下のようなものになります
 
  (JTKクリニック・院内説明スライドより)
 
上記の図は、幹細胞培養上精液に含まれるサイトカインと、その美容分野に期待できる効果を示していますが、これ以外にも多くの効果が期待できるとされます
 
なぜかと言いますと・・・あらゆる組織には、未分化の幹細胞が存在するからですね
 
例えば、血液疾患の治療に「末梢血(まっしょうけつ)幹細胞移植」というものがありますが、骨髄に比べると、末梢血中の造血幹細胞は少なく、末梢血を集めても生着に十分な細胞数は確保できないとされています 
 
しかし、造血因子である顆粒球コロニー刺激因子(G-CSF:ジー・シー・エス・エフ))を健常人へ注射すると、骨髄より末梢血へ多量の造血幹細胞が循環をするようになるということが知られているのですね

G-CSF注射後、成分分離装置によって末梢血の一部を集めることで、十分な造血幹細胞を確保できるようになるそうです
 
これは、血液に限ったことだけなく、多くの臓器も同様である可能性が指摘されています
 
なので、「幹細胞培養上清液」を投与することにより、障害の生じた組織を再生できるかもしれない・・・という考えは、矛盾しているとは言えませんよね
 
実際に脳梗塞後の後遺症などの神経障害の改善に有効であったという症例も報告されていたりします
 
ただ、サイトカインは、先にお話をしたように「タンパク質」ですから、外部から熱が加わると「タンパク質の熱変性(ねつへんせい)」というものを生じ、タンパク質のもつ機能が失われてしまう可能性がありますね
 
なので、JTKクリニックでは「液体」の状態で、マイナス60℃の大型フリーザー内に保存をしていますウインク
 
詳細については、またの機会にお話をしていきたいと思います
ポストコロナの時代は、ひょっとすると「再生医療」というものが注目される時代になったりして・・・なんて、思っていますニコニコ
 
 
素敵な1週間をお過ごしくださいキラキラ
 
それでは、またバイバイ

 

<ブログ後記>7月20日

暑い日が続いていますね。晴れているのはありがたいとは思いますが、マスクをつけながらの生活ですから、とりわけ「熱中症」の予防のため、十分な水分補給に心がける必要がありますね。

 

さて、今回は「幹細胞培養上清液」という治療の内容について、お話をさせて頂きました。

もちろん、美容医療の分野では、その効果は知られており、十分な理論の上に成り立っている治療となりますね。

 

もちろん、新型コロナウイルスの感染が続き、先の見えない状況であるのに「ポストコロナの時代」という言葉もあるまい・・・と不快に思われる方も多いのだろうと思います。

 

そのような状況で、なぜ、敢えて「幹細胞培養上清液」を話題にする必要があるのか?

 

それは、新型コロナウイルス感染の後遺症の改善に役立つ可能性があるから・・・ということになります。

 

事前に想定していた話のストーリーは次のようなものでした。

新型コロナウイルスに感染者の一定の割合に後遺症が生じることが話題となっています。その割合は、フランスの報告ですが以下のようなものになっています。

新型コロナウイルスの回復者478例(平均年齢61歳、男性201例)の244例(51%)が、以前にはなかった症状が残存している。その症状は、多岐にわたり、疲労31%、認知症状21%、新たに生じた呼吸困難16%となっているようで、さらに臭い(におい)を感じないなどの

嗅覚障害が生じる・・・というのですね。平均的に6ケ月以上、症状が続くことがあるとされています。

国内の国立国際医療センターのグループの発表したデータでは、76%に後遺症が残るとされています。

 

この状態は、いわゆる「Long Covid」と呼ばれる状態なのですが、感染時の重症度や年齢に関係なく、症状が出現するために今後、大きな社会問題になっていく可能性もあるものとなります。

 

このうちの嗅覚障害に関する研究では、2021年2月に東大医学部附属病院 耳鼻咽喉科・頭頸部外科の研究チームが衝撃的な報告を出しているのですね。

 

それは、次のようなものとなります。

 

新型ウイルス感染によって傷害を受けた場合、嗅上皮は一度剥がれ落ちて薄くなるが、再生することで正常な厚さを取り戻すことが知られていた。しかし重度な傷害を受けた場合はその限りではなく、嗅上皮に障害が残ってしまうことがある・・・というのですね。

 

しかも、これもまた、感染時のウイルス量に関係なく生じるというのですから、なかなか、難題である・・ように感じます。

 

 

ヒトが匂いを感じる仕組みは、鼻の奥にある嗅上皮の「嗅神経細胞」にあることが知られており、同細胞には、匂い物質を受け取るタンパク質である「嗅覚受容体」が存在しており、そこに匂い物質が結合すると、嗅神経細胞を介して脳に信号が伝わるとされています。

 

嗅上皮の部分には、「嗅神経細胞」というものがありますので、この部分に重度の障害を受けると・・・感染前のように「におい」を感じることができない可能性がある・・・ということになりますよね。

 

この嗅上皮の「嗅神経細胞」を戻せるか?・・・ということは、小さい問題と思われるかもしれませんが、嗅覚はほかの五感と比べてやや特殊で、脳への刺激がダイレクトと表現していい一面があるそうです。

 

そのため、ヒトは匂いを感じると同時に、ほかの五感以上に記憶や情動などの脳機能にも影響するとされていますので、とても重要だと考える医学者は、多いのですね。

 

この嗅上皮の「嗅神経細胞」を幹細胞培養上清液を使うことで、回復させられないか?・・・と最近、私は考えたりもしていたのですね

 

下のような本を読み終えて、可能性があるように感じましたので、今回は、「幹細胞培養上清液」について、お話をさせて頂いた次第です。内容の詳細は、またの機会にお話をさせて頂きたいと思います。

 

 

今回も最後までお読み頂きまして

ありがとうございましたお願い

 

image

          (以前のphoto.筆者撮影)
 

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