こんにちは、内科医 ひとちゃんですニコニコ
 
久しぶりの青空が広がり、窓からは心地よい風が入ってくるのを感じることができる休日の午後になっていますね
 
まさに「台風一過(たいふういっか)」という言葉が、ぴったりの
お天気になっています
 
皆様の体調は、いかがでしょうか?
 
 
さて、前回のブログでは、「N M N (ニコチンアミド・モノ・ヌクレオチド)を投与すると・・・「NAD+」が身体(からだ)の細胞内で増加すること、そして、この「NAD+」が直接、DNAを巻きつけている「ヒストン」に働きかけること・・・お話をしました
 
図1.のように「脱アセチル化」がされて、DNAが「ヒストン」というボールに隙間(すきま)もできないほど、きっちりと巻き取られてしまうのですね
 

     (図1. JTKクリニック 院内説明資料より)

 

では、「ヒストン」というボールにDNAが、きつく巻かれることにより、どのようなことが起きるのでしょうか?

 

この状態を「ヘテロクロマチン」と呼びますが・・・いったん、この状態となりますと、その部分の遺伝子(mRNA: メッセンジャー アール  エヌ エー)が作られることが、ストップさせられるのですね

 

そして、その逆に「ヒストン」というボールへのDNAの巻きつきが緩む(ゆるむ)と・・・

その部分の遺伝子(mRNA: メッセンジャー アール  エヌ エー)が作られるようになるのですね

 

この状態は、「ユークロマチン」と呼ばれます

image

        (図2,画像はお借りしました)

 

なぜ、このようなシステムが、存在するのでしょうか?

 

それは、あらゆる細胞が増殖していくためには、まず、その細胞の遺伝子であるDNAを複製していくことが、最初のステップとなりますね

 

同じ細胞を作り出すわけですから、当然、同一のDNAのコピーを作り出さなければいけないのです

 

しかしながら、この同じものをコピーする作業で、細胞は「間違いを起こしてしまうのですね

 

以前のブログ内でもお話をしたことがありますが、普通に健康な方でも、1日のうちで約3,000個の「癌細胞」が生じる・・・とされていますが、この原因は・・・遺伝子の複製の失敗(ミス)から生じると考えてよいと思います

 

もちろん、生じた「癌細胞」は、その日のうちに免疫細胞により破壊されるので、「癌の組織」になることはないのですがね

 

話を戻しますと・・・「ヒストン」というボールにDNAが、きつく巻かれた「ヘテロクロマチン」の状態では

 

右差し【DNAピンクハート】→ → 【mRNA 】→   → 【タンパク質】

 

というお馴染み(なじみ)の「DNA」から「タンパク質」が作られる流れ(セントラル・ドグマでしたね)の「バツレッド」でストップして、

さらに「DNAの異常部分」を正常に修復する働きがあるのですね

 

 

右差し【DNAハートブレイク】→ バツレッド→ 【mRNA 】→   → 【タンパク質】

 

・・・ということは、①加齢により、②「NAD+」が減少すると→

 

③「ヒストン」というボールにDNAが、きつく巻かれた「ヘテロクロマチン」の状態になりにくい→④ 「異常のあるDNAハートブレイク」が修復される時間がない →⑤ ???

 

となる可能性もある・・・と推測できますね

もちろん、「サーチュイン」が関連するのは、当然なのですが

 

実際に今年7月末の日本美容皮膚科学会でも「N M N」による治療の研究成果の発表もあったそうです

 

それによりますと・・・詳細は、またの機会と致しますが・・・

 

10名の健常者に「NMN」を投与を行った結果、BMI20以上の被験者では体脂肪率が減少し、筋肉量の増加を認めた

また、血中のホルモンの分泌状態も改善し、ストレスと関連のある血液中のコルチゾールは減少した

そして、肌のキメの粗さ(あらさ)やテクスチャーが改善した

 

という研究成果の発表であったそうです

 

もちろん、今後の多くの検証が必要であるとは思いますが、理論的に予想されることに・・・矛盾しない結果であると思います

 

今回も「レトロトランスポゾン」のお話ができませんでしたね

個人的には、「遺伝子のコピーのミス」より、さまざまな疾患の発症や細胞の老化に関係があるのでは・・・と思ったりするのですがね

 

次回のお話にしたいと思います

 

 

 

素敵な1週間をお過ごしくださいキラキラ

 

それでは、またバイバイ

 

<ブログ後記>9月21日

今宵(こよい)は「中秋の名月」であり、この日が満月であるのは8

年ぶりだとか。

JTKクリニックから帰宅する際にちょうど、東の空に大きな満月が見えてくる時間帯でした。

ちょうど、フロントガラス越しに月を眺めながら車を走らせる形になりまして、少しだけ、ハッピーな気分となりました。

 

さて、今回は「NAD+」という物質が、「サーチュイン」という物質が誘導され、遺伝子(mRNA)の産生を抑制する仕組みがあることをお話させていただきました。

 

DNAを複製する際にミスがあると、それが察知(さっち)され、と・・・いったん、DNA→mRNAの産生される流れを

一旦、ストップさせるのですね

 

まさに神のなす技のように見えますが、他の哺乳類(ほにゅう類)の動物の細胞にも同様のメカニズムが存在することが知られています。

 

このように「DNA塩基配列の変化を伴わないにもかかわらず、mRNA遺伝子発現の状態を変化することを「エピジェネティック」と呼ぶのですね。

 

この「エピジェネティック」には、「アセチル化」ばかりでなく、

「メチル化」、「リン酸化」などがあるのですが・・・ね。他のメカニズムの説明は、またの機会にさせて頂きたいと思います。

 

今回は、ご紹介できませんでしたが・・・「レトロトランスポゾン」

とは、「内在性レトロウイルス」と呼ばれるもののある部分だけを示すものです。

 

ヒトのDNAの中にあるものは「ヒト内在性レトロウイルス」と呼ばれますが、これは、ヒトの祖先が太古(たいこ)の時代に「レトロウイルス」という種類のウイルスに感染をした名残り(なごり)なのですね。

 

以前は、ただの残骸(ざんがい)と考えられていたのですが、今では

DNAの遺伝子のうえを移動したり、複製されて他の領域にコピーを作ったりして・・・このことが、細胞の機能に異常を及ぼしたりする可能性があるのではないか・・・と考えられているのですね

 

まるで、エジプトのピラミッド内で安置されていた「ミイラ」が、満月の夜に・・・一斉に(いっせい)に覚醒(かくせい)して、歩き出すようなイメージでしょうか。

 

そんな映画があったような・・・なかったようなてへぺろ

まあ、当然ながら・・・ホラー映画になると思いますがね。

 

 

今回も最後までお読みいただきまして

ありがとうございましたお願い

 

 
(ウイスキー瓶の写る窓から 
以前のphoto.:筆者撮影)
 

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こんにちは、内科医 ひとちゃんですニコニコ
 
どんよりとした曇り空が広がる休日の午後となっています
暦(こよみ)の二十四節気では、いつの間にか「白露(はくろ)」となっていることに気がつきますね
 
大気が冷えて、露(つゆ)ができはじめる頃を示す・・・のだとか
 
露(つゆ)という言葉を聞きますと・・・私は、次のような和歌が頭にうかびます
 
「露と落ち  露と消えにし  わが身かな 
       なにはのことも 夢のまた夢」
 
そうですね、豊臣 秀吉の詠んだ(よんだ)和歌ですね
 
皆さまの体調は、いかがでしょうか?

 

 

 

前回のお話は、どのようなものであったか?・・・と言いますと、次のようなものでした

 

それぞれの組織にあって、それの新しい細胞などを作る「組織幹細胞」の多くは「老化」により、機能が低下することが示されており,それが、老化に関連するさまざまな疾患を生じさせる可能性もあります・・・というものでしたね

 

 

では、そもそも「老化」という現象を引き起こす原因はなにか?・・・と言いますと、そのひとつは、身体の細胞内で「NAD:(ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド)」の産生量が低下しているため・・・であるという考え方もできるわけです

 

 

 

前回のブログ内のお話をさせて頂いたように・・・高齢になるとともに体内の「NAD」が低下することは、下の図1.に示すとおりです

 

image

 

 

「NAD」の働きの主なものは・・・

 

①「サーチュイン」の活性化と

②ATP(エーティーピー)を産生することであるのは、前回のブログ内でお話をさせて頂きました

 

ATPは、細胞のエネルギー産生をする働きがあります

 

では、活性化された「サーチュイン」はどうなるのでしょうか?

 

サーチュインは、DNAのヒストンという部位に作用し、遺伝子発現に影響を与えることが、既に明らかにされているのですね

 

ひとつの例を示しますと・・・「サーチュイン」は、「ヒストン脱アセチル化酵素」と いう活性があります

 

下の図に示すように・・・DNAは2本鎖(にほんさ)でできているのですが、「ヒストン」というボールのようなものに巻きついているのですね

 

「サーチュイン」は、ヒストンを「脱アセチル化」させることにより、DNAをきつく「ヒストン」というボールに巻きつける・・・作用を持つもですね

 

逆に言いますと・・

加齢により、「NAD」が減少すると→「サーチュイン」が減少する

→「脱アセチル化」させる力が低下する→ DNAをきつく「ヒストン」というボールに巻きつける力が弱くなる・・・

 

ことになりますよね

 

そうなると・・・私たちの遺伝子に対して、何がマズイのでしょうか?

 

   (JTKクリニック 院内説明資料より)
どうですか?
いかにもマズイ気がしませんか?
 
その詳細は、次回の話題にしたいと思います
 
素敵な1週間をお過ごしくださいキラキラ
 
それでは、またバイバイ
 

<ブログ後記>9月14日

 

今回は、NMNを投与すると「NAD+ 」が産生され、この「NAD+」が生じるとサーチュイン遺伝子が活性化され、「サーチュイン」が生じることをお話しさせて頂きました。

 

「サーチュイン」は、ヒトでは・・・Sirt1からSirt7の7種類のサーチュインが存在していることが知られています。

「Sirt」とは、サーチュイン(sirtuin) の 略となりますね。

 

これらの「サーチュイン」の産生異常などは、がんや加齢関連疾患などのさまざまな疾患を引き起こすことが知られています。

 

 

ところで、ヒトのDNAは、さまざまな修飾を受けることで、多くの遺伝子を出現を調整させることが知られています。

 

例えば、ひとつの受精卵から、機能の異なる多種多様な臓器となる細胞が作り出されるわけですよね。

 

このように同一のDNAから、脳や眼球、そして、内臓となる細胞が作られるのは、なぜでしょうか?

 

その答えは・・・精巧、かつ、多彩な遺伝子発現の制御メカニズムが存在するから・・・ということになります。

 

DNAが化学修飾されることにより、塩基配列の変化が生じないにもかかわらず、mRNA(メッセンジャー アール エヌ エー)遺伝子発現が制御される仕組みが存在するのですね。

 

この仕組みを「エピジェネティック」と呼びます。

 

この「エピジェネティック」の機序は、何種類か存在するのですが・・・最も古くから知られており、「サーチュイン」が関与してくる仕組みが「ヒストンのアセチル化と脱アセチル化」によるものとなります

 

「ヒストン」とは、下の図で示しますと、グリーンのボールのようなものと考えてもらえればよいと思います。

この「ヒストン」のボールに「DNAというヒモが巻きついている」・・・と考えてもらえばよいと思いますね。

 

ここに2つの酵素が働きかけますと・・・このDNAのヒモの巻きつき具合が、きつくなったり、緩んだり(ゆるんだり)するのです。

 

例えば、「ヒストンの脱アセチル化酵素(HDAC)というものが働きますと・・・DNAのヒモの巻き具合がきつくなる・・・という現象が起こりますね

 

とヒストンの脱アセチル化酵素(HDAC)というものが関与するものがアッリます

サーチュインは「ヒストン脱アセチル化酵素」の一種と考えてよいのですね。

 

つまり、「サーチュイン」が多く産生される状況になると・・・

「ヒストン」というボールにDNAのヒモの巻き具合がきつくなる・・・というのですね

 

そうなると一旦、mRNA遺伝子の発現が低下する・・・

DNA→RNAという流れがストップする、あるいは、低下する

 

このタイミングで、異常なDNAの部分が修復される、とても貴重な時間を得ることができるのですね

これは、ダメージを受けた組織や細胞を修復する時間と言えます

 

年齢が高くなるにつれて、この「ヒストン」というボールにDNAのヒモの巻き具合がきつくなる時間を確保できなくなり、下の図の

「転写活性化」の状態が続き、異常が起きても修復ができないまま、

組織や細胞のダメージが積み重なっていくということになりますね。

 

 

こんなことは、本当にあり得るのか?と思う方がいらっしゃるかもしれませんが、下の図に示す「レトロトランスポゾン」という遺伝子に注目しますと・・・なるほどねと思って頂けるかもしれません。

 

このお話は、次回の話題にしたいと思います。

 

 

 

今回も最後までお読みいただきまして

ありがとうございましたお願い

 
 (以前のphoto.:筆者撮影)
 

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こんにちは、内科医 ひとちゃんですニコニコ
 
9月に入り、最初の休日の午後となっています
昨夜までの雨も止み(やみ)、窓からは涼しい風が吹き込んできます
 
数日前までは、弱々しいながらも蝉(セミ)の声も多く聞こえておりましたが、今はそれは聞こえませんね
 
皆さまの体調は、いかがでしょうか?

 

 

 

新型コロナウイルスのお話が続きましたので・・・

今回は少しだけ話題を変えてみたいと思います

 

「老化(ろうか)」については、いろいろなお話があります

肌のシミが消えにくい、シワが残りやすい・・・などの「皮膚の老化」や

記憶力が落ちてくる・・・などの「脳の老化」や骨が弱くなる、つまり、骨の量である「骨密度(こつみつど)」が低下する「骨粗鬆(こつそしょうしょう」も「骨の老化」になりますよね

 

そして、「免疫力の老化」ということも言えるかもしれませんね

 

では、これらの現象に共通していることは、どのようなことなのでしょうか?

 

下の図1.には、若年齢者の「幹細胞」と高齢者の「幹細胞」は、どのような点が異なるか?・・・を示しています

そうですね、「幹細胞」は、どのような細胞にも変化できるものでしたよね

 
   (図1:JTKクリニック 院内説明資料より)
 
簡単に言えば、高齢になるにつれて「DNAの中の損傷された部位」が徐々に増加していきます
本来であれば、DNAの中に損傷した部分が生じますと・・・
「修復(しゅうふく)」が行われるシステムが、幹細胞にあるのですが、この能力が低下をしてしまうのですね
 
なぜ、「修復能力」が低下してしまうのか?・・・は、次の図.2にヒントがあります
 
    (図2:JTKクリニック 院内説明資料より)
NAD+ とは、「ニコチナミド・アデニン・ジヌクレオチド」というものですね
これは、どのような物質かと言いますと・・・
 
「ミトコンドリア」は、細胞のエネルギー産生する働きがあるのですが、その反応を助ける補因子の1つが、この「NAD+」なのですね
 
この「NAD+レベル」、つまり、NAD+の量は、加齢とともに低下し、加齢に関連する疾患の発症に重要な役割を担っているのではないか? ・・・と考えられている ・・・というのですね
 
2018年頃から、加齢によって減少してしまった「NAD+」の細胞内のレベルを再度、上昇させることに成功し、その結果は・・・
 
動物モデルで老化を遅らせ、筋肉機能を回復させ、脳での神経再生を促進し、代謝性疾患に対する保護作用をもたらすなどの効果があることが確認できているのですね
 
下の図3. は、「NAD+」が、どのような働きを持つのか?・・・ということを示しています

    (図3:JTKクリニック 院内説明資料より)
 
この図3.の中で,強調したいことは・・・
 
1. 長寿遺伝子「サーチュイン」を活性化する
 
ということです
これが活性化しますと・・・DNAにダイナミックな変化が生じるのですが・・・次回のお話としたいと思います
 
とても伝えきれない内容ですのでねウインク
 
素敵な1週間をお過ごしくださいキラキラ
 
それでは、またバイバイ
 

<ブログ後記>9月7日

窓を開け放つ(あけはなつ)と涼しい風を感じるようになっています。

決して、新型コロナウイルスの感染が収束(しゅうそく)に向かっているとは思わないのですが、たまには違う(ちがう)話題をと思いました。

本文内では「N M N (ニコチンアミド・モノ・ヌクレオチド)」まで、話を進めることはできなかったのですが、単なる「若返りのサプリ」としてしまうのは、もったいないと思ってしまいますね。

 

「NAD+」とは、NAD+ =ニコチンアミドアデニンジヌクレオチドは、様々な代謝細胞プロセスやDNA修復などの重要な身体機能に関与している重要な補酵素とされるものです

 

本文内でもご紹介をさせて頂いたように「NAD+」の濃度は、高齢になればなるほど、濃度が低下していくわけですね

 

本文の図の中でもお話をしたように・・・

「長寿遺伝子」や「若返り遺伝子」と言われる「サーチュイン遺伝子というものがあるのですが、これが活性化させることができれば・・・「若い頃のような状態で、健康な状態を長く保つことができる可能性がある」ということになりますね

 

image

        (図はお借りしました)

「NAD+」の前駆体(ぜんくたい)になるものが、「N M N」となるのですね、

「N M N」を摂取すると→「NAD+」が増加する→

「NAD+」が増加すると→ 「サーチュイン遺伝子」が活性化する

「サーチュイン遺伝子」が活性化すると→【???】→ → →

「若い頃のような状態で、健康な状態を長く保つことができる」

となるのですね

 

では、【???】の部分では、どのような遺伝子レベルの現象が起きているのでしょうか?

この内容を詳細に見てみると・・・驚くべきことが起きていることが

わかります

 

お話の続きは、次回以降にしたいと思いますウインク

 

今回も最後までお読みいただきまして

ありがとうございましたお願い

 

 
(去年の夏の終わりに: 筆者撮影)
 

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こんにちは、内科医 ひとちゃんですニコニコ
 
8月最後の休日の午後となっています
窓から差し込む陽射し(ひざし)に「秋の気配(けはい)」を感じるのは、私だけでしょうか?

          

 

皆さまの体調は、いかがでしょうか?

 

image

 

新型コロナウイルスの話題は、もう勘弁(かんべん)してという方も多いのではないでしょうか?
 
国内の感染者の増加に驚いている方も多いのでは・・・
自粛、自粛と警告をされながら、もう約1年半の時間が経つわけですから、苛立ち(いらだち)を感じるのは当然ですね
 
原則として、「PCR検査」と「隔離」、そして「ワクチン」となるのだと思います
 
世界各国も同じような考え方だと思いますが、当然ながら・・・
「いつまで、この状況が続くのか?」と苛立ちを感じるのは、世界共通のことですし、研究者もそうでない方も同じですね
 
このような閉塞感を感じる状況ですから、世界のウイルス研究者の中のは、奇想天外(きそうてんがい)のアイデアを持つ人も出てくるのだと思います
 
今回、ご紹介する話は、私自身も「そうくるか・・・」と新鮮に感じたものなのです
 
 
ペンシルベニア州立大学の生物学准教授であるマルコ・アルケッティ氏らの研究チームの論文からのものです
 
内容は、次のようなものですね
 

人工的に合成した「新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の無害な欠陥品」を投与することで、新型コロナウイルス感染症に対抗できる可能性がある」との論文を発表したのですね

 

その題名は・・・

【Fighting COVID With COVID: Driving the Disease to Extinction With a Defective Version of the SARS-CoV-2 Virus】

 

となかなか、勇ましい(いさましい)表題になっています

 

遺伝子学的に不完全なウイルスを利用して、真の新型コロナウイルス

(SARS-CoV-2)に感染したとしても、無害化してしまうという戦略

ですねウインク

 

この「合成欠陥ウイルス」は、SARS-CoV-2の3倍の速さで自己複製してSARS-CoV-2の増殖を阻止するため、COVID-19の新しい治療法として期待できるとのことです

 

「夢物語」だと思う方もいらっしゃると思いますが・・・そうでもありません

 

どのような「原理」をベースにしているのか?・・・というと、これは、「RNA干渉(アール エヌ エーかんしょう)」という理論をもとにしているのですね 

 

ウイルスの遺伝子の複製そのものを抑制しようという試みが,これまでも研究されてきたのですが、十分な抑制効果は得られなかったそうです

しかし、最近,新しい遺伝子の発現抑制(gene silencing)を可能にできる方法が開発をされているのですね

 

遺伝子は、通常はDNAに記録されている状態で存在しますね

その遺伝子が働くときは、一旦RNAに書き写されて(転写)、さらにRNAがタンパク質に書き換えられます(翻訳)ということは、前回のブログのなかで、お話をさせて頂きました

 

そうですね

「DNA」→ 「RNA」→ 「タンパク質」の流れを「セントラル・ドグマ」がありましたよね

「RNA干渉」では、RNAが,タンパク質になる過程を遮断(しゃだん)することになります

 

   (JTKクリニック院内説明資料より)

 

通常のmRNAの一部に相補的、つまり結合するようなRNAを人工的に作成するのですね

 

「RNAi」は、二本鎖RNAと相補的な塩基配列を持つmRNAが分解される現象を指すのですね

 

RNAi法は、この現象を利用して人工的に二本鎖RNAを導入することにより、mRNAからタンパク質を作れなくしたり、mRNA自体を分解することで遺伝子が発現することを防ぐのですね(壊さずに翻訳をできなくするパターンもあります。)

 
 
 
ちょっと、理解しにくいかもしれませんが、話を先に進めましょう
 
ウイルス感染に話を当てはめてみますと・・・RNA干渉を引き起こすような欠陥を持ったウイルス粒子を「欠陥干渉(DI)粒子」と呼びます 
欠陥を持ったウイルスとは、新型コロナウイルスに置き換えれば、遺伝子の一部が欠損していたり・・・という理由で、本来の新型コロナウイルスのような性質を持っていないことになります
 
 

先にお話をした、」アルケッティ氏らの研究チームは、SARS-CoV-2のゲノムを90%カットして「SARS-CoV-2のDI粒子」を開発し、正常なSARS-CoV-2に感染済みのサルの細胞に加える実験を行ったそうです

 

その結果、実験開始から24時間後には正常なSARS-CoV-2の量が半分に減少する一方で、「SARS-CoV-2のDI粒子」は通常のSARS-CoV-2の3倍の速度で増殖することが確認され多そうです 

 

アルケッティ氏は、この結果について「DI粒子は、欠損があるせいでSARS-CoV-2としては機能しない上、単体では増殖もできません

 

しかし、野生型のSARS-CoV-2と同時に感染すると、SARS-CoV-2の増殖プロセスを乗っ取ってDI粒子を複製します。しかも、ゲノムが短いおかげでSARS-CoV-2より素早く自己複製し、SARS-CoV-2の増殖を阻止してしまうのです」と説明しています

 

もちろん、追加的な実験が必要なのだとは思いますが、かなり、期待できるかもしれませんねウインク

 

 

ところで、私は最近、ある言葉をよく思い出します

 

それは、「ステイルメイト」という「チェス」のルールのひとつの言葉・・・ですね

 

これは、プレイしていく内に自分の駒がどんどん減っていく「チェス」ならではのルールとなるのですがね

 

それは、・・・

どちらかのプレイヤーが全く駒を動かせない状態となった時、そのゲームはドローとなる」というルールですね

 

これは、「チェス」のルールの中でも、重要なもので、

「圧倒的優勢であっても間違えて、「ステイルメイト」の状況を作ってしまうと、勝てる試合がドローになってしまう」ということになります

 

逆に圧倒的劣勢でも「ステイルメイト」を上手く使えばドローに持ち込む事が出来ることになりますね

 

 

今回の相手は、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)となりますから、勝てる試合なのか?、または、負ける試合なのかはわかりませんが・・・ね

 

若い研究者が、これまでに誰も思いつきもしなかったアイデアで成果をキチンと示してくれると・・・

 

「圧倒的優勢とまではいかなくても、間違った方法さえ選択しなければ、「ステイルメイト」の状況にならず、新型コロナウイルスとの戦いが「ドロー」になってしまうことはない・・・と少しだけ、確信が持てますね

 

つまり、かつての日常が戻る可能性もあるかなあ〜なんて、思ったりもします

 

もし、「ドロー」になれば、スタート地点から再度、やり直す「無限ループ」の状態となり、この状態は永遠に終わりませんから・・・ね

 

素敵な1週間をお過ごしくださいキラキラ

 

 

それでは、またバイバイ

 

<ブログ後記> 8月31日

静かに雨の降る夜となっています。

8月も今日で終わりですね。

 

今回は「RNA干渉(かんしょう)」の原理を利用した新型コロナウイルス感染症の治療の可能性を報告するレポートをご紹介させて頂きました。

人工的に合成されたウイルスの増殖が、新型コロナウイルスのそれを上回るというのは、とてもユニークですよね

 

ウイルスは、ヒト細胞に感染すると・・・ヒトの細胞の遺伝子増幅機構を利用して、自分のコピーを多く産生するのですね

 

人工的に作成された欠陥ウイルスは、新型コロナウイルスよりも少ない遺伝子の数でできているので、新型コロナウイルスより早くウイルス粒子ができる・・・ということになります。

 

つまり、遺伝子の複製に必要ないくつかのタンパク質などを多く占有してしまい、新型コロナウイルスの遺伝子の複製に携わる(たずさわる)タンパク質が少なくなってしまう。

 

結果的に・・・新型コロナウイルスの遺伝子の産生量は少なくなってしまう・・・というわけですね。さらに少ないながらも、やっと産生された新型コロナウイルスの遺伝子を「RNA干渉(かんしょう)」で破壊する・・・というわけですね。

 

「細菌感染」と「ウイルス感染」の違いの一つは、細菌が栄養分となるものさえあれば、自立的に増殖できるのに対し、「ウイルス」は

ヒトの細胞に入り込み、その細胞にある遺伝子を発現させるためのシステムを利用しなければ増殖はできないことがあります

 

さらに遺伝子を出現させたり、抑制したりというシステムや宿主(しゅくしゅ)の免疫を抑制するシステムが多数、存在するところが難しいのですね

「RNA干渉(かんしょう)」もそのひとつのメカニズムということになります

 

今日は、もうひとつお話をしたいことがあったのですが、後日の話題に致しましょう。

その話題とは、昨日のニュースですね

8月30日に東京医科歯科大総合研究科ウイルス制御学分野(昔は、ウイルス学教室であったような気がします)の武内寛明 准教授らのグループからの報告がありました。

 

その内容は、8月中旬の 新型コロナ患者から検出したデルタ株から、アルファ株主要変異(N501Y)の類似変異「N501S変異」を有する新たなデルタ株の市中感染事例を確認したことを発表したのですね

 

このウイルス学教室に若い頃、国内留学をさせて貰っていました。ズブの素人(しろうと)である私に丁寧にウイルス学や遺伝子学の指導

をして頂きました。

 

もちろん、現在のJTKクリニック内のラボ室にある定量PCR(リアルタイムPCR)も最初に教えて頂いたのは、東京医科歯科大のウイルス学教室となります。

教えてもらうだけではなく、実際に私ひとりで全て(すべて)のことができるようになるまで、何日、いや、何ケ月も続きましたね。

 

その時に私は「なぜ、専門外の自分にこんなに丁寧に教えてくれるのか?」と質問したことがあるのですね。

その指導してくれている先生の貴重な時間を無駄にしているのではないか?と感じていたのです。

 

その答えは、神のようなものでした。

 

「誰かを指導するということは、自分の持つ、知識と技術のすべての完全なコピーを・・・その人に完全に残すことを指すのですよニコニコ

と言われたことを思い出します。

 

「1流の仕事人の流儀」に触れた気がしましたね。もちろん、私を指導してくださった方は、現在、ある大学の教授となっています。

 

ウイルス感染の時間的な集積(感染の流行が長期間に及ぶこと)や空間的な集積(一定の地域に長期間、流行すること)は、新しいウイルス変異が生じる・・・という仮説どおりですね。

 

オリンピックやパラリンピックを開催している時期だけに東京での

「変異株」を国内の研究機関が真っ先に報告しておくことは、とても重要であると思います。もし、海外の研究機関の報告であったら・・・と思うとゾッとするのは、私だけでしょうか?

 

今回も最後までお読みいただきまして

ありがとうございましたお願い

 

 

            (筆者撮影)

 

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  元 順天堂大学 膠原病リウマチ科 准教授  

日本リウマチ学会 専門医

日本内科学会認定医

緩和ケア医療医 

 

 

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こんにちは、内科医 ひとちゃんですウインク
 
少し暑さの和らいだ(やわらいだ)ように感じる休日の午後となっています
明日からの暦は、七十二候(しちじゅうにこう)では「綿柎開 わたのはなしべ ひらく」となりますね
 
綿を包む咢(がく)が開く・・・
  
綿(わた)は英語では「コットン(cotton)」ですが、語源はアラビア語の「qutun」だそうで、昔、アラビア商人がインドから木綿を西に広げていったからという説もありますね
 
 
皆さまの体調は、いかがでしょうか?
 
 
さて、新型コロナウイルスの変異株「デルタ株」によると考えられる感染の拡大に歯止めのかからない状況が続いています
 
 
最近のニュースでは、
米政府コロナ対策チームの話では、ちょっとだけ心配になるものがあります
 
それは、時間の経過や「デルタ株」の感染拡大により、米ファイザー製の有効性が76%から42%に、モデルナ製は86%から76%にそれぞれ低下したとのデータを確認したというのですね
 
 
世界でも早い時期に
イスラエル国内で、3回目の接種が開始された後の抗体の値のデータを受けて、ファイザー社が3回目の接種の必要性を強調していたのですね
 
以前にもブログ内でお話をしていたのですが、当初は、否定的な見解が多かったわけです
 
しかしながら、状況が悪化するにつれて、最初のうちは、ワクチンの3回目の接種に否定的であった考え方も変化してきたというわけです
 
 

アメリカの感染症対策トップの「アンソニー・ファウチ博士」は、最近では苛立ち(いらだち)を隠せないようです

 

7月25日には、次のように発言をしていますね

 

 

従来株より感染力の強い「デルタ株」が、ワクチン接種率の低い地域での感染を急増させている・・・

 

米国における新型ウイルス感染の状況について、「ワクチンを受けていない人の間で

パンデミックが起きつつある」・・・と述べているそうです

 

 

また、最近では、オンライン記者会見で

「追加の3回目の接種によって、抗体のレベルが少なくとも10倍になる」・・・と3回目の接種の推奨に方針を変えているようです

 

こんな状況の中で、ビル・デブラシオ・ニューヨーク市長は、先日の8月16日に以下のような発表をしています

 

その内容は・・・

 

ニューヨーク市内で、屋内飲食、屋内ジムやフィットネスセンター、屋内の娯楽施設などを利用する12歳以上の者と、それらの対象施設の従業員に対して、17日から、最低1回の新型コロナウイルスのワクチン接種が完了した証明の提示を義務付ける・・・という厳しいものでした

 

 

ワクチン接種の証明方法としては、

(1)市の新型コロナウイルス安全アプリ

(2)エクセルシオール・パス(ニューヨークによる電子証明)

(3)米国疾病予防管理センター(CDC)発行のワクチンカード

(4)市によるワクチン記録

(5)市外、国外で発行された正式なワクチン接種証明

 

などが証明書として、使用可能となるようです

 

 

米国以外で接種を受けた場合は

接種証明に【氏名】【生年月日】【ワクチン名】【接種日】【接種施設名または提供者の氏名】が記載されている必要となるのですね

 

 

どのようなワクチンであればよいのか?・・・ということも詳細に発表されています

 

現在のところ、その種類は世界保健機関(WHO)で承認されているもののみが有効で、

米国内で接種可能な「ファイザー」「モデルナ」「ジョンソン・エンド・ジョンソン」などのワクチンに加えて

 

「アストラゼネカ」「シノファーム」「シノバック」「セラム・インスティトュート・オブ・インディア(SII)」製のいずれかと決められているようです

 

 

「シノファーム」、「シノバック」は、馴染み(なじみ)のない方も多いと思いますが、中国国内で製造された新型コロナウイルスの「不活化ワクチン」となりますね

 

もちろん、現時点において、新型コロナウイルスのワクチンは不足気味(ふそくぎみ)なのかもしれませんが、充分な量のワクチンが確保できる状況になる日もくるのだと思います

 

 

その時のために・・・すべての医療者や専門家は「mRNA(メッセンジャー・アール・エヌ・エー)ワクチン」とは、どのようなものか?・・・ということを正確に、そして、分かりやすく説明していく必要があるのかもしれませんね

 

それでないと・・・海外の地を訪れることもできなくなってしまうかもしれないな〜なんて、思ったりもします

 

もちろん、ワクチンの接種は「個人の自由な意思」で決めるべきだというのは当然なのですが・・・ね

 

「コットン(cotton)」の花言葉のひとつに「繊細(せんさい)」という言葉がありますが、ここから先の時代は、まさに「きめ細やか」な手法を用いて、また、多くの綿密(めんみつ)な計画を用いての方法で、1歩、また、1歩と世界の情勢を見ながら、新型コロナウイルスに対する対策を行っていく必要があるのかな〜なんて、考えたりもします

 

 

 

素敵な1週間をお過ごしくださいキラキラ

 

それでは、またバイバイ

 

<ブログ後記>8月24日

 

今回は、ワクチンをめぐる世界の国々の動きやワクチンの接種証明がどのようなものになるのかということについて、お話をさせて頂きました。

 

新型コロナウイルスの感染症の拡大で、自宅療養を余儀(よぎ)なくされる若者が多い中で、心苦しい感はあるのですが・・・ね。

 

海外メディアのロイター通信によれば、昨日の8月23日に

【米食品医薬品局(FDA)は、「米ファイザー社」と「独ビオンテック社」が共同開発した新型コロナウイルスワクチンを正式承認した】というニュースがありました。

 

ファイザー製のワクチンは、昨年12月に緊急使用が認可され、投与されていたのですが、申請から約4ケ月で正式承認されるという、異例の早い承認ということです。

 

同様に緊急使用が認められている米モデルナとジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)のワクチンはまだ正式承認されていない状況ですので、1歩先んじて、ファイザー製のワクチンが承認されたということになります。

 

そこで、今回のブログ後記では「mRNA(メッセンジャー アール・エヌ・エー )ワクチン」とは、どのような原理によるものか?」というお話をしたいと思います。

 

まず、遺伝子のお話をするときには、最も重要な大原則があります。

どのようなものか?と言いますと・・・

 

【DNA】→【RNA】→【タンパク質】 という順番は、常に変わらないという原則です

 

この順番は、不変ですので、【RNA】→【DNA】という順番は存在しないことになりますね

 

これを分子生物学・遺伝学では、「セントラル・ドグマ」と呼びます

「ドグマ」という言葉は、宗教的なものでは、宗教・宗派独自の「教理・教義」となりますので、すべての現象に共通する「大原則」ということになります。

 

下の図1.は、通常のタンパク質がどのように作られるのか?・・・を示したものです。

 

黄色の丸い図の部分が、細胞の「核」を示していますし、その外の楕円(だえん)は、細胞質を示しており、これらすべてで1つの細胞を

示していることになりますね

 

まず、黄色い丸い図の部分・・・「核」を見て見ますと・・

中には「DNA(ディー エヌ エー)」があります。

核には小さな穴が沢山(たくさん)開いて(あいて)います

 

これを核孔と呼ぶのですが、この穴をDNAは通り抜けることは不可能なのです。なので、DNAは核の中に固定されていると考えてもよいことになりますね。

 

では、この穴を透り抜けるのは何か?ということになります。

 

ここで、先ほどの「セントラル・ドグマ」が出てきます

【DNA】→【RNA】ですね。 RNA(アール・エヌ・エー)は、

2本鎖(にほんさ)でできているDNAの片方を複製(コピー)したものとなります

【DNA】→【RNA】を「転写(てんしゃ)」と呼びますが、この

RNAのみが、核孔という穴を通過して、細胞質(さいぼうしつ)に出ることができるのですね

 

一旦、細胞質に出てしまったRNAは、核の中に戻ることは不可能ということになります。なぜかというと細胞の機能には、それを可能にするシステムが存在しないからということになります。

 

細胞質に出たRNAは「スプライシング」という処理がされ、ここで

はじめて、「mRNA(メッセンジャー アール・エヌ・エー )」になるのですね

 

処理といっても難しいことはなくて、RNAの数カ所が切断されるというだけです

 

次に「mRNA(メッセンジャー アール・エヌ・エー )」が細胞質に出ると、「リボソーム」という複合体が付着して、アミノ酸の合成を開始するのですね

 

セントラル・ドグマのうちの【RNA】→【タンパク質】の部分で、

この過程(かてい)を「翻訳(ほんやく)」と呼びます

 

アミノ酸の集合体が、タンパク質となりますが、このタンパク質の一部は、細胞質を囲む膜・・・「細胞膜」の表面に出されるのですね

 

 

    図1.(JTKクリニック 院内説明資料より)

 

では、ファイザー社の「mRNAワクチン」は?・・・と言いますと

これは、下の図 2. に示すように

ワクチンを接種しますと・・・「mRNA」が、初めから細胞質内に入りますね

もちろん、「セントラル・ドグマ」に従いますので、核孔を通過して、DNAのある核内に入ることはありませんよね。

 

「mRNA」が細胞質内に入ると・・・図1.と同様に「リボソーム」という複合体が付着して、アミノ酸の合成が開始されるのですね。

 

このmRNAは、新型コロナウイルスの「スパイク蛋白質」を作る部分のみを切り取っていますので、赤で示す「スパイクタンパク質」が、

ヒトの細胞の表面に出ることになります

 

    図2.(JTKクリニック 院内説明資料より)

 

 

東北大学大学院生命科学研究科 元教授の 山本 和生 先生は、ある記事の中で、次のようにまとめていらっしゃいますので、最後にご紹介をしたいと思います。

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(一部、原文のまま、抜粋)

 

ワクチンRNAが核内に入り込み、DNAの近傍に近づき、遺伝子の書き換えをする可能性について更に考えてみます。

mRNAはDNAではないので、そのままでは組み換えの相手とはなりません。mRNAから二本鎖DNAを作る作業が必要になりますが、普通のmRNAをDNAにする酵素は、ヒトでは見つかっていません。

 

まとめると、

  1. スパイクタンパク合成に関わったワクチンmRNAは抗体合成直後に分解される
  2. ワクチンmRNAは核膜を通り抜けて、核への移行ができない
  3. ワクチンmRNAを二本鎖DNAに変換するヒトの酵素系が存在しない
  4. mRNA分解酵素が常に存在しており、ほとんどが分解される。

以上のような理由で、遺伝子の書き換えの岐路に至るはるか以前にワクチンmRNAは分解されます。

 

追加です。ワクチンmRNAが発がんに関わるという考えは、ヒトがん遺伝子や癌抑制遺伝子の書き換えの結果として、発がんに至るという考えです。遺伝子書き換えの可能性がない以上、癌に関わる遺伝子の書き換えはできないと言うことになります。

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今回も最後までお読みいただきまして

ありがとうございましたお願い

 

            (筆者撮影)

 

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