NHLがロックアウトに入って以来、UBCの大学チームと合同練習してきたカナックスメンバー、ついに待ちに待ったNHL開幕が決まり今日は気合いの入った練習をしていましたね!

いつも通り練習見学に行くとなんとものすごい数の報道陣とファンの方々。
なんか私も1ファンと勘違いされてしまいました。

カナックス練習風景

さて、私達も小さい頃からやってきたラインダッシュ、カナックスもやってましたね~
今季はずっと練習を見続けてきたので、やはり選手達には頑張ってもらいたいです!



さてさて、題名の「日本人NHL?!?!?」ですが
この4ヶ月間、ずっとカナックス選手の用具のお世話をしてきた伸吾、選手達とマブ達(古い?!)になってしまった彼にもしかすると大チャンス到来か?!


今日カナックス選手達の話で「UBCシーズンが終わったら、チームを手伝わないか?」という話になってるんです!

まだまだ本決まりの話ではないのですが、そうやって選手直々に声をかけてもらえる日本人、どこにもいませんよね。今日聞いたら選手達にクリスマスプレゼントももらったとか。さすがに私もビビリました。

福藤選手に続く第2弾日本人NHLerは「佐々木伸吾」か?
なにはともあれ
「夢を追う日本人」が「夢を叶えた日本人」
になる日も近いかもですね

頑張れ、伸吾!


そして私の夢・・・
「夢を与えられる人になる」



ある国際トーナメントを視察に来たNHLの登竜門「WHL」のスカウトです。
この会談が今後の日本ホッケー界の明るいニュースにつながる事を願ってます。

私の夢の1つはアイスホッケーを愛する子供達に
「海外チャレンジ」
という夢を与えてあげられること。

この1年間カナダでしっかり準備してきました。
詳細は近日中に公開予定の私のウエブサイトで発表する予定です。

新しいウエブサイトでは・・・
今季撮り続けたPPやPK、Warmupドリルのビデオなども公開する予定です。興味のある方は是非登録くださいね!やはり画像よりもビデオの方がわかりやすいと思ったもので。

今年はやりますよ~!!
皆様、どうぞ宜しくお願いいたします!


あけましておめでとうございます。

こちらのブログもじゃっかんおろそかになってますね。すいません。

さて2012年はお世話になりました。
皆様の支えあってできたホッケー活動でした。

久しぶりの日本を離れ、この1年間で多くを学び、ビジョンが広がり、自分なりに「どう日本ホッケーに貢献できるか?」が見えてきたつもりです。

今年の活動内容については近日発表する予定です。
ぜひよろしくお願いいたします。

さて2013年元旦のブログは、「夢を叶えた人」です。
長くなりますが、彼らの活躍は本当に素晴らしいものです。
是非最後まで読んでみてくださいね!


「夢を叶えた人1」白井孝明


先日NYで数年ぶりに再会した大学の後輩「白井」

20台半ばで単身NYへ
大学を卒業後NYアイランダースに3ヶ月のインターンシップ
活躍を買われNYIでは数十年ぶりとなるインターンから正社員
その後LockOutに伴い社員大量解雇の流れでNYIを辞める
NYヤンキースマイナーチーム「スタッテンヤンキース」の面接を受け合格
松井秀喜さんと日本人の交流会を開くなど、積極的に活動
スタッテンヤンキースを辞め、現在のスポーツマネージメント会社「LeadOff」設立
日本のプロ野球選手や海外の有名スポーツ選手との仕事を手がけている



会って話したとき何度も聞きました。「英語そんなにできたのか?」
答えは「好きでしたけど、全然通じなかったですよ~」

それなのに、今ではNYにオフィスを構え大活躍をしているわけです。


「夢を叶えた人2」三原卓也



大学の後輩「三原卓也」
大学時代、海外で活躍したいと夢見ていた若者はNYで白井と出会い、今ではLeadOffに欠かせないスタッフです。
彼の大学時代、八戸南部山合宿所でみんなはワイワイ楽しんでいるところで1人勉強していたことを思い出します。「努力した者は必ず報われる」ですよね。楽をして夢は叶えられない。

夢を持つ
夢を追う
夢を叶える


夢を追う部分が一番大変で、大半はここで現実と理想の壁にぶつかりますよね。
その壁を乗り越えるために、人一倍努力が必要なんです。
卓也は見事それをやってのけました。


「夢を叶えた人3」佐々木伸吾



東洋大学ではその足の速さから
「アジアのチーター」と呼ばれた佐々木伸吾(呼ばれてない?)

彼の夢はプロチームのEquipment Maneger(以下EM)になること。つまりチーム専属のホッケー防具スペシャリストになることでした。
ワーキングホリデーでカナダに渡る
知人のつてで州立大学UBCのアシスタントEMに就任、スケート研磨の勉強などワーホリ1年間を全て自分の技術向上にあてる
1年間のワーホリビザが切れ日本帰国
ここからが彼の凄いところ!
東京で佐川急便就職、銀座界隈で毎日宅配すること4年間
地道にお金を貯め、ビザを出してくれるところと毎日交渉
ついにビザが下り、カナダに戻る
UBCの正式EMに就任
現在LockOut中のカナックス選手がUBC選手と合同練習中
毎日カナックス選手のスケートを研磨し、用具をチェックしている。


カナックス選手は今伸吾が行けるプロチームにコンタクトしてくれているとのこと。
運が良ければあと1歩で夢が叶うというところ。

佐川急便の時代からよくここまで来たね!
ここまでNHL選手とマブダチになった日本人は君だけだろうね!
伸吾、凄いぜ~!!


「夢を叶えた人4」TAKA



高校時代の後輩、TAKA

彼の経歴も興味深い

ホッケーで大学卒業後、音楽が好きで音楽系の会社に就職
数年後退職してシアトルに渡る、語学学校通い
卒業後、アメリカの音楽関係の仕事に履歴書を送りまくる
LAの会社に就職が決まる。
実績が認められ、有名バンドの活動開始
アメリカ永住権取得、そして個人として活動開始


TAKAも同じく10年前まで英語全然話せなかったわけですよ。
今ではレッチリツアーにいなくてはならない超重要ポスト、スタッフ全員が「TAKA、TAKA」って呼ぶわけです。

TAKAネタはたくさん書いたのでみなさんもご存じかと




1年間こういった人間達に感化され、自分の夢をもう一度考え直しました。
そこではっきり再認識しました。

自分の夢は

「人に夢を与えられる人間になる」

といっても僕はアイスホッケーしか取り柄がないので
アイスホッケー人に夢を与えられる人間になることですね。


尊敬できる最高のビジネスパートナー齋藤孝次もいてくれます。


TAKESHI &MINA、Mr NAITO、HISASHI、NAKS、最高のスタッフも揃いました。
家族も僕を支えてくれます。


いよいよプロジェクトスタートです!

そして日本ホッケーを少しでも想う皆様、皆様の協力も必要です。
Be with us !!
変われるはず、変わりましょう!


今年もどうぞよろしくお願いいたします。


先週末、バンクーバーで行われた

ロシア代表 vs カナダWHL選抜

の試合を観てきました。



まず気づいたことをメモした内容です

1,ロシアのPP BreakOutはダブルスイング(1人ストレッチ)からのドロップパス
2,AzのロシアPPの形はいたってオーソドックス
3,DzのカナダPKはキーマンサイドWingが若干プレッシャーをかけるが基本はコンテイン
4,ロシアはカバリッジをしている。特にスロット内のD3が自分のマークすべきF3との距離をしっかりとコントロールしていた。
5,カナダにカバリッジは無し!1on1でアングリング状況で2人目がビックヒットするために寄っていく(つまり1on2、もしくは1on3になることも)
6,ロシアのソーサーパス(フリップパス)の精度はものすごい。
7,カナダは1-2-2Aggressive(先週ブログで解説済み)
8,ロシアは1-3-1Nzトラップ
9,ヒップチェックで相手が1回転するもノーペナルティ。スローで見ても確かに相手腰にチェックが入っていて、相手が明らかにジャンプしている。
10,両チームともDzでのシュートレーンKeepに徹底している。とくにWing
11,両チームの選手ともにバックハンドの精度が高い
12,カナダPPは基本的にonBlueラインでD-Dパスで組み立てつつワンタイマー

以上、試合の流れでメモしていた内容です。

これ全て解説したら、とてつもなく長くなっちゃいますね!重要ポイントをかいつまんでいきましょう。

1,カナダのドロップパスPP BreakOut

相手のPKは1-1-2ではなく、今では最も一般的になった1-3で書いています。


まず一般的なDF2とFW2の2人でダブルスイング、DF1がセンターレーンを持ち上がります。この時FW1だけ変な動きですね。



DF1が相手XD1を十分に引きつけたところでドロップパス
そこにみんなから遅れながらもスピードをつけたFW1がドロップパスを受けるわけです。



相手は第一陣(ダブルスイング2名とDF1)の動きに合わせて下がっているので、左右どちらか手薄なサイドを見つけてFW1がエントリー。プレッシャーがあれば自分でダンプして取りに行っても良い。

という形でした。NHLでもバッファローやカナックスもよく使っていた形ですね。主にヨーロピアンが好むスタイルのような気がします。ダンプ&チェイスのカナダスタイルとはちょっと違いますね。

ただ、FW1の役目はやはり相当なスキルとスピードがある選手がやるべきですね。
ロシアもこのポジションは必ずエースでした。

8,ロシア1-3-1トラップ
昨年もNHLタンパベイが使っていた形で、かなり使うチームも増えましたね。
1-3-1については今後このブログで解説していこうと思っています。


9,レフェリーの皆様、
ヒップチェック=クリッピングではないことを確信しました。
この試合はNHLルールではなくオリンピックルールです。
派手に1回転しましたがノーコール。
スローで見たら、ヒップチェックは見事に相手の腰をとらえてます。角度的にたまらず受ける側がジャンプしました。おそらくこれを取るならダイブも一緒でしょうね。

かなり長くなるので、これで最後に
先週解説していた1-2-2Aggressive、今回カナダが使っていたので1点だけ補足します。

もしも相手選手が1人、ゴール裏にスピードをつけて取りに行ったら・・・?

これについてはあえて解説してませんでした。
取りに行く選手のスピードやスキルにもよりますし、パックキープするXD1の技量にもよります。一概に言うのは難しいのですが・・・

ここではカナダの取った戦術について

カナダは1-2-2Aggressiveのトラップ



ロシア選手(エース格でしたね)がゴール裏にパックを取りに行くB/Oです。



カナダの対策は、このエースに持たせないようにスタートが同じサイドのFW2にアングリング役をさせる



それにはたまらず、ロシア選手もパックをスルー
それを見たFW3は仕事がなくなるので、ポジションスイッチするわけです。

ただ、ロシアも対応が早かった
(このあたりがコーチの駆け引きが見えておもしろい)


FW2不在でがら空きのサイドを上手く使って、B/O(ブレイクアウト)
FW3もこのタイミングで逆サイドまでは間に合わないですねえ。

私は基本的にパスレーンを開けたくないので、FW2はついていかせない。
ただしそうなるとトップスピードのXF1の対処は・・・?

こんなのもあります。


まあいわゆる奇襲ですね。

ゴール裏交差直前に出口側からFW1めがけて突進ですね。XD1が判断力の良い選手であれば逆側からあっさり抜かれてしまうので、これを使うかどうかは相手DFの技量次第かな。

XD1がぼけっとしていれば、相手2人が衝突、その隙にパックを奪ってシュート!なんて言う形になったらいいなあという淡い期待(笑)



まあ相手選手が上手であればカナダの取ったアングリングは正解でしょうね。
ただFW3のポジションスイッチを早く、そしてFW1は逆サイドががら空きなのを把握しつつ、相手XD1の持ち上がりやロングパスを容易に出させないようなポジション取りが必要ですね!

これで本当に1-2-2解説は終わりにします。
次は2-3Nzトラップに行きたいのですが・・・
その次は1-3-1・・・
PKもやりたいなあ・・・

これ仕事にならないかなあ・・・
それなら1日中やれるのに・・・(笑)

でもカナダのホッケー研究は自分の中では完結したつもりです。
10年間スパイとしてカナダに潜入してましたから(笑)
今後も時間を見つけながらですが、少しずつ書いていきます。

そろそろ北欧のホッケーを研究したいなあ。


いつか日本の試合もこんな風に人で埋め尽くしたいなあ。


システム勉強で観戦すると、ホッケーは楽しめません。
う~ん、本当はビール飲みながら「やぁっ~!!」とかいって騒ぎたいんですけどね


アイスホッケーネタのブログですが、今日は音楽ネタで・・・

釧路江南高校アイスホッケー部時代の1つ後輩TAKAから20年ぶりのFBメッセージ。

バンクーバーに行くんですけど「レッチリ」のコンサート観に来ませんか?!


Red Hot Chili Peppers

おおおぉぉぉ。
レッチリも嬉しいけど何よりTAKAに会えるのが嬉しいと思いもちろん!と即答。

実は今年の夏、江南同窓ホッケー会で「どうやらTAKAがレッチリのスタッフとして働いているらしい」とは聞いていたけど・・・

会場に行ってみると、音響スタッフとして思いっきり重要ポスト。

音響のセッティングをせかせかやってるじゃないですか!

しかも!!


見て下さい、このTシャツ!





「港の屋台、MOO」
この世界の舞台で釧路の市場のTシャツじゃないかぁぁぁ!!

大爆笑と大感激

本人曰く、「釧路の宣伝を全世界でしています」

なんという大胆さ!
名誉市民賞ものです!!


超満員のVancouver、Rogers Arena、普段はNHLカナックスのホームリンクです

世界のベーシストの憧れ「フリー」、ほんとにすごかった!!


コンサート中、
何度もメンバーが音の確認のためTAKAともう一人に色々な合図や要望を送っているんです。

私はTAKAの真後ろで彼の働きを見ながら大感激!
港の屋台Tシャツにも大感激!(笑)


だってあの世界的有名な殿堂入りロックバンドですよ!彼らがTAKAをスタッフとして信頼して指示を送っているんです。


ライブ中、何か指示を出すボーカル「アンソニー・キーディス」


色々聞いたら・・・

アメリカに渡ったのは1999年、音楽をやりたくて(アイスホッケーではなく?!)アメリカに渡り、まずは語学学校に通ったとか。

その後、自分で音楽の仕事をゲットし、今年から「レッチリ」のツアースタッフに就任とのこと。

それまでの間、メタリカなどたくさんの有名バンドにもついてツアーに同行していたようです。ヨーロッパ、中東、ロシア、世界ツアーのスタッフとして。

すごい!

自分の思い描いた夢を実現
しかも世界的スターと同行しその地位を得るとは・・・

久しぶりにまた熱い気持ちがたぎってきました!

夢は見るものじゃない、叶えるものだ!

そう思って、自分もバンクーバーに渡ったんだった!



久しぶりにこんなに感動した!



最近強く想うことがある。それは・・・

日本人は素晴らしい!

ということ


まじめで一生懸命で
能力も高く
でもおごらず、人に対して思いやりがある

Noと言えない国民と言われるけど
Noと言うと相手が困るだろうなと相手を気遣える国民

Thank youではなくてSorryという国民
自分の立場を下げることで相手を敬える国民

自分が日本人であることを誇りに思う。



でもその日本人も世界ではそれほど活躍できていない。

それは世界共通語である英語を流暢に話せないから。


私もそうだったように、おそらくTAKAも英語で悩んだこともあっただろう。
英語が通じないからかまわれないこともあったなあ(実はこれが一番つらい)


でも
そのつらい壁を乗り越えて、今彼はこの舞台で活躍している。

本当に、本当に感動しました。
そしてたくさん元気をもらいました!


1月に日本に帰ります。
私のやるべきことは日本にあるから。

小さな世界から大きな世界に!
世界に羽ばたける子供達を育てたいから。

TAKA、ありがとうね!


1-2-2 Aggressiveの続編です。

何度も言いますが、万能なシステムはありません。
必ずそのシステムの長所と欠点を把握しておく必要があります。

というわけで、今回は1-2-2Aggressive破りを紹介しておきます。



前回説明したように、
FW1がXD1に持ち上がってこられないようにポジションを取ることでパックを持ったXD1がゴール裏釘付け、
パスしか無いと思わせといて
セオリー通り45度に出したところでズドン!
というのがこの1-2-2Aggressiveの狙いです。

図を見てもわかるように、中央をしっかり5角形(黄色部分)で固めて、外へのプレッシャーに備えているわけです。
対してBreakOut側はXD1の目の前にはゴール、パスの角度はサイド(青部分)しか無くなるわけです。

この状態では1-2-2 Aggressiveはかなりの威力を発揮します。

ここでちょっと発想の転換、
ところでXD2さん、ゴール前で何しているの?
相手FW1の邪魔でもしようとしているの?
邪魔したらインターフェアランスでしょ!


そうなんです、この1-2-2Aggressiveを破るためにはこのXD2が必要なんです。



そうそう、ゴール前での無駄な相手マークをやめて、コーナーに行ってみましょ!



5人がDzでパスをもらおうとしても混雑するだけだから、
ついでにXF3もストレッチしましょ!

あ、XD2はスイングじゃないですよ。ただコーナーで止まってもらうだけ。

XD2が開いてパスをもらう、XF3がストレッチ、
たったこの2つの動きが・・・・・・・



大きな成果「1-2-2Aggressive破り」につながるわけです。

パックのある場所が変わるだけで、どれだけ次のパスの角度が攻撃側優位になったかおわかりでしょうか?1-2-2系トラップは得てして5角形の中央が弱いのです。1パスでパス角度が変わっただけで、5角形の側面ががっぱり見えちゃうわけです。

歴史好きの私的にいうと
織田信長が今川義元を桶狭間で討った時も、大名行列の不意打ち側面攻撃でした!
よね?!たしか。あ、どうでもいい?!?

さっきの青色部分と比べてみてください。1つのパス、たった数mのパスが、次のパスを出せる角度をこれほどまでに変えるわけです。そしてXF3の動きが、これだけ5角形を崩すわけです。

1-2-2Aggressive破り!
と格好良く言いましたが、ほんと単純でシンプルでしょう!

逆に1-2-2側はサイドへのパスには慌てて突っかかるのではなく
横パスされた瞬間、「やべっ!こいつらやりおるのぅ」と諦めて、FW1,2,3全てポジションを下げ、Nz1-2-2トラップに切り替える柔軟性を持って下さいね!そうすれば、最低ミドルエリアががっぽりあくことは無くなりますから。

相手が弱点をついてきたら無理をしない
無理と思ったらその場を諦めて次

それができるようになるためには
自分たちのシステムの弱点を知ることがとても重要なんです!!




FaceBookでもホッケーネタ色々と書いてます!
というかブログは戦術(保存可能だから)、FaceBookはタイムリーなホッケーネタを書いています。その内、全部FaceBookにしようかなとも思ってます。

またチームユニフォームやウエア、NHLグッズなどは会社ページで紹介しています。


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さて、今回の特集は1-2-2アグレッシブ

Nzトラップは5人全員がNzまで引くことによって、数的不利になることを避けるだけではなく、コンパクトになって相手を引きつけることで、相手のミスを誘う、格上チーム相手にはもってこいの「ローリスク・ローリターン」システムです。

ただ3P後半、負けている状況でなお「ローリスク・ローリターン」では勝つチャンスが薄いですよね。最後は捨て身の勝負をかけなくては!!

そのような状況の時には、今までの1-2-2トラップの形を保ったまま、ヒッティングポイントをNzではなく、相手Azまであげることで、ターンオーバーからの攻撃チャンスの可能性を広げるわけです。

ただし忘れないで下さい。
相手はあくまでも格上チーム、Azを突破されたら後はこわ~い相手カウンターが待ってます。でもしょうがない!負けている試合ではどこかでリスクを負ってでも点を取りに行かなくてはならないですから!

でも負けている状況でどんよりするより、いさぎよく「討ち入りだぁ~!!」の方が侍らしいでしょ!!

さてさて、1-2-2 Aggressiveです。



相手の状態は色々ありますが、まずはここではパックを持った相手Dがゴール裏ストップ。相手ウイングは45度でパスをもらおうとしているオーソドックスな形に対しての守り方です。

FW1はゴール前でポジションキープ(相手GKの目の前です)
仕事は相手XD1にパックを持って上がられないこと(ゴール裏から出させない
もちろん、相手XD1がパックをコントロールミスした場合は、プレッシャーに行ってください!
後ほど説明しますが、仕事としてはもう一つ、ミドルへのパスを容易に出させないというのもありますが、これは後で説明します。(相手のこのBreakOutではレシーバーがいないので、ミドルへのパスは無い)


FW2、FW3は相手45度のウイングの斜め45度後方で待機、近づきすぎても相手XD1はパスを出しません。ここはあくまでもXD1に「45度あいてるじゃん!!」とパスを出させなければならないので、ウイングとの距離感に注意
パスが出たら「しめた!!」とがっつり詰めちゃって下さい!

この形ではDF1、DF2のマーカーはいませんね。ただ味方FW2とFW3が良い詰めをできた場合はそのこぼれパックが来るので、45度サポートはしっかりと

勝負をかけている時はDFはとにかくパックをブルーから出さないことです!


相手BreakOutがオーソドックスな形、つまりNzへのストレッチマンがいない(Nzに飛び出して相手DFを下げる役目の選手)この形では1-2-2Aggressiveはかなり効果的です。

覚えている方もいると思いますが、NAKAJI式1-2-2フォアチェックも全く同じ形なんです。フォアチェックよりも、事前にしっかりポジショニングできる余裕もあって
「せーのっ!」で詰められるわけです。



でも・・・相手もそれほど簡単ではない!はず

これだけのプレッシャーシステムを敷かれていて、毎回正直に45度へパスを出してくれるとは思えない。

では相手のBreakOut(攻め出し)のパターンを色々と考えてみましょう


XF3がNzをストレッチ、XF2がミドルサポート、それに合わせてXF1(センター)とXD2のダブルスイングの形で考えてみましょうか



1-2-2Nzトラップと同じく、DFは自分のサイドから飛び出してくる相手ウイングに気をつけなければなりません。XF3はNzストレッチの役目、放っておいたら縦パス1本でノーマークです。これはDF2の仕事ですね。

同じくDF1のマークすべき相手XF2はミドルに、ここにパスが入った場合に対応できるように事前にポジショニングしてくださいね。

FW1は先ほど説明したようにミドルへのパスを容易に出させないために、
相手XD1のスティックハンドをよく見ておかなければなりません。
例えばライトハンドのDFならば、体の位置はゴール真裏でもスティックの位置はすでにゴール裏から出ているはず。そこから簡単にミドルにパスが出ちゃいます。その場合はフォワハンド側にポジションを寄せてください

注意
FW2とFW3はこの形では自分の横を走りすぎていく相手ウイングについて行ってはダメです。その選手は後ろから味方DFがしっかりと見ているはずです。
あなたたち2人にはもっと重要な任務があるんです!

DF2人がしっかりロングパスに対応
FW1がロングパスを容易に出させないポジション取りができれば
残されたBreakOut方法はダブルスイングした2人へのパスだけ

そこをFW2とFW3は狙ってドーン!!
パックを奪えればFW1の待つゴール前にシュートパス!!
願いをつなぐスコアリングチャンスを作れるというわけです。

相手の攻め出しについてはまだ色々な形がありますね。
もう少し色々なシチュエーションを考えてみましょうね。

でもとりあえず、長くなりそうなのでこの続きは第2弾後編に続くということで・・・



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1-2-2トラップ続編「1-2-2トラップ破り」、これで最後です。

なんでトラップ説明しているのに、破り方も説明するのか?
トラップ使いは自分たちの弱点を把握しておかなければならないからです!

これはどのシステムを使う際も必要ですね。

そしてその弱点を突かれた際は「諦める!」、それができないと、小さい怪我にパニックになり、結果さらに大きな怪我をすることになる。

もう一度言います。「弱点を突かれた場合は諦める!」です!


さて本題に入りましょう。

下図は1-2-2トラップに対して有効的な相手チームのブレイクアウトです。

XF3がストレッチすることで、DF1、DF2のディフェンスラインを下げます。
XF2がストレッチしながら今度はNz中央空きスペースに戻ってきます。
XF1とXD2はサイドをスウィングします。

XF3のストレッチ、XD2とXF1のサイドスウィングによって、1-2-2の5角形は程よく広げられるため、前にも言った最大の逆転、5角形の中央にスペースができます。

そこにタイミング良くXF2が戻ってくる
XD1からパスが入る

5角形がこの1パスによってインサイドに縮められる。
5角形が縮まったところで、アウトサイドを使われる。



これが1-2-2破りのブレイクアウトの1つです。

相手がこの形を使ってくるときは要注意です。
相手に簡単に1-2-2を破られないためには・・・

XF3のストレッチに対してDF2が責任持ってカバー、DF1もつられてついて行かないこと。つまり1人に2人が行ってしまうことの無いように。

DF1は前にも言ったように、自分のサイドから出てくるFWに対して(レフトDなら相手ライトW)、しっかりそのNz内での動きについて行く。これができると中央へのパスにいち早く対応でき、XF2が簡単にサイドへパスができなくなる。

FW1はあくまでも中央分離帯ですが、自分の横を通るパスをすんなり通させる必要はないでしょう。常にスティックを動かしながら、相手XD1のパスにプレッシャーをかけましょう。

一番重要なのはFW2とFW3
自分のサイドをスウィングしてくる相手に対して、
相手のこのブレイクアウトに対しては詰めてパスカットは難しいでしょう。

ここで「諦められるかどうか」なんです。

「この状況ではチェックは難しい」
であれば、このアウトサイドドライブする選手にしっかり下がりながらついて行く。
この状況でこの2人が抜かれなければ、相手のチャンスには絶対になりません。




さてもう一つの1-2-2破り、一番オーソドックスなブレイクアウトです。
でも実は1-2-2トラップ側の一人でも自分の仕事を怠ると、このシンプルブレイクアウトでも簡単に破られます。

相手
XF3がストレッチ、
XF2とXD2のダブルスウィング(サイド)
XF1がセンターレーン待機


XD1がシンプルにサイドにパス

1-2-2トラップのシステム通り、FW1が中央分離帯の役目を一旦終了しサイドを追い込む

FW2はFW1の追い込み方によって下がるか、前で当たるか考え中ってとこですかね。

DF2は相手XF3のストレッチ警戒。

FW3はクロスパスに備えてます。クロスパスが無ければ、ファーサイド(パックに遠いサイド)を走る相手選手をひたすらバックチェック

あれっ?!DF2の仕事は???


そうなんです!!

DF2が仕事が無く、相手XF3につられて下がりっぱなしになると、やはりNx中央が空いてしまうんです。

この状況だと、XD1がFW2にパス、程よく5角形の一角をアウトサイドに寄せた状況で、インサイドを使われる。簡単に突破されます。

この状況では自分の仕事が無いDF1がポジションを高めに取り、相手XF1への中央へのパスに素早い詰めができれば、簡単には突破されないんです。


アイスホッケーのシステムは5人がそれぞれの役割を全うして初めて成り立ちます。
1人でもその仕事をしてない、もしくはできてないとそこに穴が生まれます。

その穴が生まれたとき(試合中穴はいつでも生まれます)・・・

「諦められるか」!!!

「今回は機能しなかった」
「今回は諦めて、一度下がってみんなのヘルプを待とう」

これができれば、小さい怪我の部分で済ませることができるでしょう。


さてさて、1-2-2トラップのシステム、そして長所と短所、すべてやりました。
ただシステムは教科書通りには行きません。

この基本的な動きを押さえた上で、試合にある無数のシチュエーションに対し、チームで話し合い、それぞれどう対応するのか?話し合いながら、自分たちに合った1-2-2トラップに仕上げていってくださいね!



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1-2-2Nzトラップの続編です
システムを考えるとき、考えられる相手の攻め出しパターンを全て洗い出し、それぞれの攻め出しパターンについて5人それぞれがどう動くのかの対策をしておかなければなりません。

ここでは相手が1-2-2に対しての攻め出し方(ダブルスイングやストレッチ等)をとくにしてこない、つまりオーソドックスに攻めだしてきたときのトラップ側の動き方を考えてみます。

パックを放り込む
1-2-2の形が完成
相手DFがパックを取りすぐに攻め出す





まず一番気をつけなければならないのは、やはりFW1が突っ込むことですね。
パックを持ち上がってくるDFに対してチェックに向かって行ってしまうと簡単に抜かれてしまうことは前回も言いました。

このケースでは更に逆サイドにDFがいるため、なんなく1パスで中央分離帯クリアされ、続けて誰もいなくなったセンターレーンにもう1つパスをつながれた時点でゴールまでの一直線ラインができてしまいます。

FW1はあくまでも中央分離帯です。トラップ使用時には相手に突っかからないよう気をつけましょう。それなら初めからフォアチェックに行くべきだ!ということになっちゃいます。中途半端はダメですよ!

じゃあ考えられる相手のパスパターンを考えてみましょう。


一番可能性の高いのは1番
ここは相手DFのパックの置き位置、体の向きをよく見ておき読みと反応で積極的に潰しに行きましょう。XF3の位置を事前に確認し、距離を合わせておき、XD1がパス出す瞬間に詰められれば良いチェックになるでしょう。
ただし事前準備に失敗し、距離が空いてしまった場合などは無理をせず下がりましょう。相手がダンプで終われば合格点だということを忘れずに!

2番のパス
これもよくあるでしょう。ここにはチェックは行けません。FW3から距離がありすぎます。その後パス5に発展した場合は1番のパス同様、積極的に潰しに行きましょう。ただしこれも事前準備に失敗した場合は下がりましょう。

3番のパス
1-2-2トラップにおいて最もチャンスを作れるとしたらこの3番のパスへの対応ですね。
「クロスアイスパスは見逃すな!」これはトラップの最も重要な定義の1つですね!
ここは読みと反応で最も積極的にパスカットを狙って行ってください。万が一失敗に終わってもDF1、そのカバーにDF2、FW2のバックチェックでサポート可能です。
ローリスク&ローリターンが大切ですが、ここだけはリスクを背負う価値有りです。

4番のパス
実は1-2-2トラップの一番の弱点がここです。5角形の中央が弱点なのです。よってFW1が相手の攻め出しに合わせてセンターレーンをしっかり戻って来ないと、このパスを使われてピンチになる可能性ができます。FW1は相手攻め出しに対しNzで棒立ちしてしまうと、相手の攻め出しスピードに遅れを取りこのパスを使われてしまいます。相手攻め出しに合わせて一度フォワで前に詰め、その後そのスピードをバックに切り替えて下がり始めると、それほど苦労なく下がりながら守れます。

1番、5番、そして3番のパスが出た場合は積極的に!
2番は5角形を維持
4番には最深の注意を払う

カットができればラッキー
相手がダンプで合格点
欲張らず無理をせず、いつか来るチャンスを我慢して待つ!


相手がゴール裏にセット後、相手チームのエースがパックを持ち上がるケース
これもおそらくよくある形でしょう。



ここでも同じです。FW1が慌てて詰めて中央分離帯の役目を放棄しないこと!

でも相手エース格がトップスピードに対して自分たちが止まったままでは確実に全員抜かれてしまいます。



この攻め出しに対して最も重要な役割を担っているのがFW1です。

FW1の最高のファインプレーはずばり!「相手XF1を6分の1に追い込む」です。
1/6は図中では黄色のエリアです。ここまで追い込めればFW3のトラップ(罠)にしっかりとはまってくれるはずです。

さてそのFW1の追い方を考えてみましょう。

相手XF1がゆっくりパックを取りに行く場合
あえて1/6に追い込まなくてもパスラインはそれほど無いはずだし、自分でパックを持ち運んで来ればゆくゆくは混雑したNzに自ら苦労してくれることでしょう。よって追い方はあえて5角形を崩さない1番

相手が超トップスピードの場合
この場合相手XF1はスピードがつき過ぎて外に膨らむことがわかっているので、それに合わせて自分もフォワスケーティングで1/6に追い込んで行く。くれぐれも無理しすぎてインサイドに交わされることの無いように!よってこの場合の追い方は3番ですね。

相手がそこそこスピードの場合
1番と3番の間を取って2番でしょうか。5角形の頂点として中央分離帯の役目もしつつ、ある程度パックキャリアのプレー範囲を限定することによって、Nzに近づくにつれてFW1とFW3の罠(トラップ)に徐々に追い込まれていくことになります。


さてそこそこスピードの場合、次はこんなプレーも考えられるでしょう。



そうです。ドロップパスです。
XF1にとって、このまま進んでもFW1に追い詰められ、FW3のところではまる!
そう思わせられれば、追い方としては満点ですね!
そう思わせられればおそらく次のプレーはドロップパスになる可能性が高いはず。

じゃあドロップパス後の守り方は?!



まずドロップパスをされた場合のFW1の動きですが、
ここはシステム&戦術によって2通り動き方があります。

1,そのままXF1についていく
2,XF1はそのまま行かせて、パックを受け取った相手DF(XD1)に対して正対しながら5角形を保つ(中央分離帯の役目継続)

ここではあくまでも相手は格上と想定しているため、XF1にスケーティングでついて行くのは難しい。よって5角形維持を続けます

FW1は現時点でパックキャリアになったXD1に正対しつつ5角形を維持しながら下がる。何度も言いますが決して突っ込まないこと!!!

その後の展開ですが・・・
まず一番多いのはもう一人のDF(XD2)がサイドに開きパスをもらう形
これはとりあえず放っておきましょう。FW2からは距離がありすぎます。相手がNzまで持ち上がり、混み合ったNzでプレーするように仕向けるためにも下がりましょう。

相手XD1がハイリスクプレイヤーならば必ず狙って来るであろうXF3へのパス。
さっきも言いました!トラップ使いにとって見逃してはならないのが
「クロスアイスパス」
これだけは思いっきり積極的に狙っちゃいましょう!
でもそのためにはFW2はXD1に「このパスは通る!」と思わせる、XF3との微妙な距離感を保つ必要があるんです。そこにプラス読みと反応が加わって、最高のパスカッターになれるんです。何度も失敗して最高のタイミングを手に入れてください!

もう一つ考えられるのはXD1がそのまま持ち上がる場合ですね。これはそれほど怖くありません。FW1が正対しながら下がっていれば5角形は綺麗に整ったままです。相手がNzに到達する頃にはNz内には相手味方がうようよ。パスもよく引っかかってくれるでしょう。相手がダンプなら合格点ですから、くれぐれも無理はせずに!


次回はこの1-2-2トラップ攻略も解説しちゃいましょう。
システムを完成させるためにはその長所と弱点を知る必要がありますので。


日系カナダチーム来日、NAKスクールin久留米、各地でのスクール活動でしばらくブログをお休みさせていただいておりました。フォローいただいている方々には申し訳ありませんでした。カナダに戻りやっと落ち着いてきましたので、執筆活動頑張ります!

さてさて、ブログ復活の第一弾はNz(ニュートラルゾーン)トラップを書いていこうと思います。トラップ、すなわち「」ですね。相手Az(アタッキングゾーン)にどんどんプレッシャーをかけるフォアチェックと違い、Nzに罠を仕掛けて相手のパックを奪うというのがトラップです。

日本もカナダ人コーチを招聘するようになり、カナダ十八番の「ダンプ&チェイス」つまり「放り込んで追っかけろ!」ホッケーを目指すようになりました。

でもそれではどうあがいてもカナダには勝てない!そう思ったヨーロッパでさかんに取り組まれたのがこのトラップでした。

だってフォアチェックにいったって、身長2mの人間を体で潰しパックを奪うなんて荒技では対抗しきれないですもんね。

格上の相手に対して1人、また1人おいて行かれては、カウンターで何点はいるかわかりません。

ましてや今では懐かしいセンターラインパスの廃止(昔はセンターラインをまたぐパスを禁止していた)に伴い、大きなエリアで相手のブレイクアウト(攻め出し)を阻止しなくてはならないわけですから、守りの5人が分散するような守り方では格上チームにはとうてい勝てないですよね。


まあ前置きはこのへんにしておいて・・・


トラップも今では色々なスタイルがあるんですが、まずは一番オーソドックスな1-2-2について解説していきましょう。

あ、ただこれはあくまでもナカジ流です。色々な本も読みましたがケースbyケースを考え、自分なりにアレンジしたものですのでご理解くださいね!


まずトラップを解説する前に・・・

フォアチェックも同じですが、このシステムが毎回相手のパックを奪うわけではありません

諦められることが肝心です。
つまり「あ、今回は追い込みが甘いから下がる方が良い!」という決断力です

トラップは相手がNzからダンプ(放り込む)するのであれば合格点です。
無理にパックを奪おうとすると大ピンチを招きます。

ローリスク、ローリターンを心がけてください。

以上のことをしっかり頭に置いといてくださいね!

ではでは1-2-2の解説です

ポジション
FW1はリンク中央、ブルーラインから2m
FW2と3はリンクを縦に3等分した両端レーン担当、担当レーンの中央、ブルーから1m
DF1と2はレッドとブルーの間

セットした時点でちょうどきれいな5角形になるかと思います。

但し!
ポジションはあくまでも相手のポジションによって流動的に変わりますので注意!



上の図では相手Dがゴール裏でセットした時点でよくあるポジショニングにしてみました。もしも相手Dが周りの状況を見ず、定番の45度にパスを出したならば、FW2とFW3は「しめた!」と言いながら、アグレッシブに詰めちゃってください。そのフォローはインサイドからFW1の仕事です。



トラップに対してよくあるブレイクアウト、XD2とXF1がサイドにダブルスイングするパターンですね。

さてDFですが
自分のサイド、つまりライトDFなら相手のレフトウイングレフトDFなら相手のライトウイングの動きをよく見ておきましょう。

XF2のように低い位置でミドルに入ってくるならばDFは距離を縮める、XF3のようにストレッチしてくる相手FWに対しても同様にパスを簡単に通すことの無いようにマークしながらポジションを移動します。

この動きから推測できるかと思いますが、相手FWの動きによってはDFのポジションは右と左が入れ替わりますね。

注意
下の図のように相手DFがすでにブルー付近までパックを持ち上がってきているときにDFが不用意にポジションをスイッチすると、タイミングによってはがら空きのサイドができてしまい相手に大チャンスを与えてしまうので要注意です。あくまでもパックが相手ゾーン奥深くにある時だけポジションチェンジが可能です。



この1-2-2トラップの理想の形としては・・・



素直にダブルスイングする両サイドの選手にパスをつないでくれた場合ですね!
このタイミングは見逃してはいけません!読みと反応、そして相手スイングの位置によって自分のポジションを上げ下げしつつ、ベストなタイミングで詰める。



ミドルのFWにパスをつないでくれるのも、理想の形ですね。1-2-2が威力を発揮する場面です。

狙いはあくまでもこれらのパスですが、自分たちの思惑通りに相手が動いてくれるはずがありませんので、考えられるシチュエーションすべてをシュミレーションしておく必要があります。

サイドへのパスや見え見えのミドルパスについては1-2-2は素晴らしい罠になります。



じゃあセットした相手XD1が自ら持ち上がってきたら・・・
FW1は向かっていってはいけません。向かってくる敵を交わすことほど簡単なことはありません。

しかもFW1が抜かれてしまった後の悲惨な1-2-2の末路は下記の通りです

ゴールまで一直線、どでかい穴が空いてしまいました。
FW1の役目、それはすなわち「中央分離帯」の役目です。

パックが進む方向を1/2にしてあげることで、残る4人が格段に守りやすくなります。
FW1の役目はパックを奪うことにあらず!というわけです。

更にFW1が中央分離帯の役目を全うした上で、相手選手をサイドに追いやることができたならば、つまり相手選手のプレーエリアを1/3、1/4に減らすことができたならば、このトラップの成功率は格段に上がるでしょう。

ただ、追いやることに集中しすぎて逆サイドに展開されてしまうと上の図の結果、つかり最悪の結果になってしまいますので、あくまでも中央分離帯の役目を全うした上でのエキストラワークだということを理解してくださいね!



また相手DFが持ち上がってくるのに対して自分が棒立ちだと簡単にスピードで置いて行かれます。相手がスピードをつけて来るのであれば自分たちも下がりながら守る形になります。

ただしFW1の追い込みがよく、見え見えのパスをサイドに出す場合は、FW2とFW3は下がりながらも「ここがチャンス!」と詰めてかまいません。相手との距離が大きく、詰めてもインサイドに抜かれる可能性がある場合は下がってかまいません。


色々なシチュエーションについて解説しなければと思うと、膨大な情報量になりますねえ。書きながらリンク上以外での説明がいかに難しいか実感してます・・・

頑張ります!

この1-2-2トラップですが、やはり狙い所はサイドへのチェックです。



色をつけるとわかりやすいですが、この1-2-2はサイドに罠を仕掛けておき、そこに追い詰めていくのがベストなパターンです。DFは相手FWの動きによってポジションを変えることがありますが、FW3人は基本的に3角形を崩さずポジションを取ります。



相手がパックを自ら運んできてくれることで、瞬間的にNzに味方相手合わせて10名がこの狭いエリアにひしめき合うわけです。よってパスカットの成功率がみんなばらばらにいるよりも格段に上がるわけです。



絶対的なチャンスになる可能性があるのは上の図のシチュエーションです。
前方に人が混み合っている場合、往々にして選手の目は確実につながるサイドにいくものです。このクロスアイスパスはトラップ側にとって最大最高のチャンスになる可能性があるので、見逃せないですね。読みと反応「リード&リアクト」で是非狙ってください!


とまあチャンスになることばかり書くと、全シフトチャンスを取りに行ってしまいがちなので、最後にもう一度口うるさいですが言っておきます。

毎回チャンスになるわけではありません
だから無理をせず、諦めることも大事です。
ダメなら・・・5人が下がることです。ほらっ!相手がダンプした
合格点じゃないですか!



実はまだまだ弱点もたくさんあります。
パスの上手なチームに5角形の中にタイミング良くパスを入れられ、5角形を一瞬小さくされた上でサイドにワンタッチパス、サイド展開されるケース。

もしくは足の速い選手がトップスピードでゴール裏のパックを持ち上がるケース。トラップ側はNzで足を止めがちなので、トップスピードで持ち上がられるとパニックになる場合があります。

これらの対策は次に書くことにします。
すでにかなり長くなってしまったので・・・


1ヶ月半になりますね。
まったくブログをアップする時間がありませんでした。すいません。
ぼちぼち自分の時間が取れてきましたので、再開させていただきます。
気まぐれブログで申し訳ないです・・・

さて告知通り8月20日から3日間、NAKスクールin久留米を開催します。


詳細は下記アドレスからご確認お願いいたします。

(参加者リスト昨日アップデートしました)

メニューは前回同様、パス、パックハンドリング、スケーティングなどの基本技術向上のためのプログラムです。今回は特にビデオでシュートフォームを撮影し講義でプロジェクターを使い色々みんなであーだこーだ話し合いたいと思います!!(朝練参加者の映像中心です)。

21日はほぼ定員、20、22日はまだ若干空きがあります。
参加ご希望の方は上記アドレスよりお申し込みください。

当日参加申込書にご捺印いただくため、印鑑(シャチハタ可)をご持参ください。
参加費用は初回参加の際(受付の際)にお支払いいただきます。

スクール準備は万端!
ということで私は今日から岐阜県の強化練習会に参加するべく、今から久留米を出発します!詳しくはFaceBookで!ではでは20日に会いましょう。