今年の10月下旬頃より我が家にも「0800」で始まる悪質な電話勧誘が今までよりも比較的多めにかかって来ていた。
ナンバーディスプレーでこれ等の番号を最初に見た時には携帯電話の番号かと思ったが、実は此の「0800」は最近導入されているフリーダイヤルの番号で、其の内容は殆どが電力会社や電話会社の下請け会社等と名乗っては電気料金ないしは電話代が安くなる等と出鱈目三百、嘘八百、並べ立てた悪質な勧誘である。
自分の営利の為なら他人や社会に損害や混乱をもたらす事をも厭わない外道の輩を、余はとてもではないが見逃す事は出来ないので、此の様な記事を認めた次第である。
此れを読まれた方々も悪質な勧誘の罠に掛からぬ様、決してこいつらの言いなりにならぬ様、隙を見せずに重々注意してもらいたい!
これ等の「0800」で始まる電話番号でウェブ検索した処、全国不特定多数の人がこいつら悪質業者の手口を苦情として以下のサイトに投稿されているので参考になる。
”日本、電話番号検索” (https://www.jpnumber.com/)
”電話帳ナビ” (https://www.telnavi.jp/)
”電話番号検索@迷惑電話チェック” (https://meiwakucheck.com/)
”電話番号.com” (迷惑電話番号サーチズ)(https://denwabango.com/)
”みんなの電話帳” (https://denwam.com/)
又、現在では不正な商取引を取り締まる為の法律「特定商取引法」では、以下の様な取り決めがある。
*第十六条:販売業者又は役務提供事業者は、電話勧誘販売をしようとするときは、その勧誘に先立つて、その相手方に対し、販売業者又は役務提供事業者の氏名又は名称及びその勧誘を行う者の氏名並びに商品若しくは権利又は役務の種類並びにその電話が売買契約又は役務提供契約の締結について勧誘をするためのものであることを告げなければならない。
*第十七条 :販売業者又は役務提供事業者は、電話勧誘販売に係る売買契約又は役務提供契約を締結しない旨の意思を表示した者に対し、当該売買契約又は当該役務提供契約の締結について勧誘をしてはならない。
そこで悪質な勧誘をしつこくされた場合、「国民生活センター」「経済産業局」等へ其の内容を通報するのが良いのだが、とは言え数人の人が通報した位では行政による取り締まり、処罰が出来ないので、多数の人、又は集団で通報するのが効果的な様である。
固定電話のナンバーディスプレイサービスの「着信拒否」にこれ等の番号を登録して置くのも一つの有効な手段ではある。
しかし上記のサイト上の投稿内容を読んで見ると、自営業者の中には此の「着信拒否」の登録件数の限界を超えてしまう程、多くの迷惑勧誘を受けている方もいる様である。
呆れた事に我が家のナンバーディスプレイサービスの「着信拒否」も同様に登録限度の50件を超えてしまったので、3~5年以上かかって来ない悪質業者の電話番号は削除して、最近では「0800」で始まる悪質業者の電話番号を登録している状況である。
又、我が家と余の友人、知人、ウェブ上の投稿内容から統計を取って見ると、これ等の電話勧誘は11時から13時にかけての時間帯に多い事が判明しているので、此の時間帯だけ「留守番電話」に設定して置くのもある程度の効果がある。
余は自分だけが災難を回避出来れば其れで良いと云う利己的な考えは出来ないので、これ等の迷惑な電話番号を登録する各サイトに投稿して、これ等の全国不特定多数の人に迷惑、危害を及ぼす悪質業者共を前記の公官庁や機関に通報する事を呼びかけている。
ところがこれ等の悪質業者の中には相手から断られてもしつこく勧誘して来る者共も少なくない事が、前記のサイトに寄せられている多くの人の投稿内容を読んで見ると分かるのである。
余は個人的には知らない業者から電話がかかって来た時には「電話の勧誘は一切受け付けない! 二度と電話するな!」と言って電話を「即切り」する様にしている。
ある電話会社並びに電力会社の職員の話によると、此の「即切り」はかなりの効果があるらしい。
又、正規の電話会社並びに電力会社が電話勧誘をする事は一切無いそうである。
此の事を彼等の会社の下請け会社等を騙って電話勧誘して来た奴らに対して言ってやるのは更に効果的である。
大抵の場合は此れで二度とかかって来ないのだが、それでもしつこくかけてきた場合には「国民生活センターと経済産業局に通報してやろうか!」又は「お前の番号はここに表示されとんぞ! 此の番号で詐欺未遂があったと警察に通報してやろうか!」と怒鳴りつけてやる様にしている。(勿論、其の後通報している。)
此の撃退法で今まで全ての悪質な勧誘を完封して来たのである!
それに本来こいつらは人を欺いて金銭を騙し取る魂胆で電話して来ているのだから、どんなに侮辱されても威嚇されても文句は言えない筈である。
とにもかくにも此の過激な台詞は効果覿面である!
其れも其の筈である。 初っ端から信用しないどころか、差別、侮辱、威嚇までしてやるのだから、其れ以上関わろうとは誰も思わないであろう。(笑)
しかしながら、此の様な言い回しは一般庶民ではなかなか出来ないであろうから、少なくとも「一切必要ありません。」「全く興味がありません。」「固くお断りします。」又は「迷惑ですから勧誘しないで下さい。」等とはっきり拒絶の意思表示だけは示すべきである。
因みにこれ等の迷惑な勧誘電話を撃退する方法は、ウェブ上でも何人かの人がそれぞれの方法を書いてくれていて面白いのだが、余の親しい人の方法を書くと以下の通りである。
*我が幼馴染の家庭では固定電話を常に「留守番電話」に設定してファックス送信のみに使い、専ら携帯電話で通話している。
*今は亡き我が小学校の恩師は「私は年だから耳が聞こえないんです。」(実際は聞こえる)と言ったら、相手は直ぐ諦めて電話を切り、二度とかけて来ない。
*同様に今は亡き我が友人の似顔絵描きは大変な大酒飲みで、迷惑な勧誘電話がかかって来たら、素面(しらふ)の時でも泥酔したふりをして電話の対応をすると、同様に相手は直ぐ諦めて電話を切り、二度とかけて来ない。
*我がある友人は「ここが右翼団体の事務所だと分かってかけとんのか!」(実際は一般家庭)と怒鳴りつけると、相手は丁重に詫びて、此れ又二度とかけて来ない。
*我が親類の者は迷惑な勧誘電話だと分かると、受話器を置いたまま其の場を暫く離れていると、相手は「独り相撲」の如くしゃべって、無視されている事に気付くと電話を切ると言った具合である。
以上の様に各自銘々ユニークな撃退法を備えているのである。
「訪問セールス」はつとに知られている事だが、更に最近では所謂「アポイント詐欺」等に代表される「訪問型詐欺」も横行しているし、変わった事例では「新興宗教」の訪問勧誘等もあるので、此れに対する有効な撃退法を書いておく。
仮に見知らぬ怪しい者が家の玄関のインターフォンないしはベルを鳴らしたら、直ぐに入口の戸を開けたりせず、相手が何者かをインターフォンを通して聞く、又はベランダないしは窓から素性を聞く。
そして信用に価しない者なら「迷惑だから帰って下さい。 さもないと「不退去罪」で警察を呼びますよ!」と言えば良いのである。
此の「不退去罪」と言うのは一般では認知度が低い様だが、そもそも押し売り等の訪問型犯罪者を取り締まる目的で施行された法律である。
故にこちらが「帰れ!」と促しても相手が居座る様なら、直ちに最寄りの警察署に通報すれば良いのである。
(此の事は警察の発行した防犯パンフレットにも書かれている。)
又、最近では「悪質業者」のみならず「悪質クレーマー」も大変な社会問題になっている様である。
あるマスコミの調査によると、社会人の約75%が此の「悪質クレーマー」に遭遇していると言う統計が出ている事からも其の問題の深刻さが分かる。
しかしながら前記の「不退去罪」は此の「悪質クレーマー」に対しても同様に行使出来る事で、相手が客だの消費者を名乗っているからと言って、業者側も遠慮する事は無いのである。
相手が理不尽且つ身勝手なクレームをつけて来た時には、「其の様な筋の通らないクレームには一切応じられません!業務妨害になって迷惑ですから帰って下さい!」とはっきり言い返してやれば良いのである。
それでも相手が尚居座って訳の分からないクレームをつけて来た時には、「不退去罪」並びに「威力業務妨害」、場合によっては「恐喝罪」と言う事で警察に通報すれば良いのである。
日本の商人の標語に「御客様は神様です。」と言うのがあるが、此の言葉は欧米人の感覚では理解不能、又は滑稽千万なのである。
此れにはドイツに足掛け13年住んで、Mentalität(感覚、思考)がドイツ化している余も同感である。
何故なら欧米諸国の社会では、業者が委託者や客の主張に絶対的に服従すると言う考え方や習慣は全く無く、それどころか相手が委託者や客であっても、理不尽且つ身勝手な要求は拒否する姿勢を採るのである。
しかも道徳、法律の上でも理不尽なクレームは通さない様になっている。
ドイツ気質に染まり切った余から見ても、これ等の欧米諸国の社会制度に比べて、日本人の独特(優し過ぎる、又は御人好し)の感覚と思考は寧ろ「悪質クレーマー」の温床になっている様に感じられるのである。
心理学的に分析しても、此の「悪質クレーマー」と言った輩は共通して、低能、低学歴、低収入、低身分、と4分野で「低」の付く、不幸で惨めな「人生の負け組」なのである。
此の様な下等人種チョンまがいの卑劣な真似をする輩に対して、業者は道徳や法律に則り毅然とした態度で臨むべきである!
(さもないとこいつらは更につけ上がり手に負えなくなる。)
所謂「経済格差」が広がる今日では、特に高齢の「富裕層」(資産1億円以上)を下調べしては付け狙う、金銭がらみの犯罪(詐欺、空き巣)が多発しているので、「富裕層」に属する人達は特に要注意である!
今日では非正規又は低賃金労働者が働いて得る年収より、(場合によっては日本国民の平均年収より)「富裕層」が株、証券、年金、不動産活用(例:賃貸住宅、駐車場、農地)、資産物品(例:美術工芸品、貴金属)、等で1年に獲得する「不労所得」の方が遥かに高額であると云う事実もある。
これ等を象徴する諺に「金が金を儲ける」と言うのがあるし、ある経済学者の言葉「金や物には磁石の様な互いに引き付け合う性質があり、似た物を多く持つ者の処に集まって来る。」 又は、ドイツの詩人H.Heineの言葉 >Die Reiche erwirbt neuen Reichtum, die Arme verliert einfach sein Haben.<(金持ちは更なる富を得る、貧乏人は持っている物を直ぐに失う。)は最近の世の中を見ていても正に至言也と思われてならない。
其の一方で「富裕層」には「妬まれる」「狙われる」「たかられる」と云う3つの禍がある事も覚悟しておかねばならない。
しかしながらある者が下賤の貧乏家庭に生まれたから、大した才能も志も就職先も無いからと言って、他人の財産を騙し取る等、法的にも道徳的にも絶対に許される事では無い。
余の座右の銘”SUUM CUIQUE”(ラテン語)、"Jeder bekommt seines"(ドイツ語)、(「因果応報」の同義語)の如く、罪を犯した者にはいつか必ず其れに相応しい罰が天地共から下るのである!
とにかく最良なのは各自銘々が悪質業者や犯罪者共を撃退出来る確固たる「護身手段」を身に着けておく事である。
皆の衆! 家族の平和と財産を守る為、くれぐれも御注意あれ!
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